大津市長選挙、私の個人的投票態度(予定)。

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おはようございます。
滋賀県の大津市議会議員 藤井哲也(みんなの党)です。

さて そろそろ私の一個人、一市民としての大津市長選挙における投票態度について明確にしなければならない時期と思います。
先に申しますと、みんなの党の議員としての立場から申せば、現在 立候補を予定している3人の方を知っていますが、どなたも推薦、支持しないことになっています。
みんなの党としては、党アジェンダ「脱官僚/地域主権/生活重視」の各政策に賛同頂け、思いを同じする方のみを公認または推薦もしくは支持いたします。今回の3方はいずれも公認、推薦、支持しないことを党本部にて決定しました。相乗りも原則行わないことになっていますので中立の立場であります。

そうしたことから、みんなの党 の議員として いずれの候補(予定者)の陣営にも応援に入らないことにしています。

しかしながら、困ったことというか(市民としては当たり前なのですが)、一大津市民の私が投票所に足を運び投票をしないわけにはいきません。応援はしませんが、いずれかの候補(予定者)に投票はすることになります。

私は昨年4月に実施された市議会議員選挙において、大津市を「こんな町にしていきたい!応援をしてほしい!」と訴えてまいりましたし、「人事評価制度の早急な導入を柱とする公務員制度改革」や、「新産業創出による経済活性化と雇用創出」そして、「エリート公教育の導入や学校の先生の負担軽減」や「子育て世代の負担軽減」などが主な内容でした。 
いずれも現在の市政に不満があったがためであります。
そして5月に市議会議員として政治家の道を歩み始めて、早くも8カ月が経過するところですが、この8カ月、市政に関わらせて頂き、まだまだこの大津市には課題が山積していて、民間の同程度の給与を受け取っているサラリーマンと比較してみて、公務員の働きには知れば知るほど不満が高まっているところです。(都市計画部のようにがんばっておられるところもありますが)
※私はこれまで人事制度構築や社員研修を行う人事コンサルタントとして、または 求人求職マッチングのコーディネータとして多くの企業様の現場を見てきました経験から。

そうした活動の中から私なりに見えてきた 現在の大津市の問題は、以下の3つであります。
● 生産年齢人口減少&高齢者増大のこれからの時代、財政をどのように維持していくのか?
● 地方分権(地域主権)が進むこれから、地方自治体を経営する力(企画力、実行力)を管理職、職員がどのように高めていくのか?(産業振興や観光振興、商業振興、農業振興もこの中に含まれる)
● 現業職がアウトソーシングや嘱託化されていくなか、中核職員は「アタマ」を使う仕事となるため、マネジメントの重要性が高まる。管理職がいかに自身や部下のモチベーションをマネジメントするのか?

これら問題は、みんなの党が考える、公務員制度改革、地域主権型道州制度、住民の生活重視政策 もシンクロナイズ(共鳴)していると思います。

私は、上記に挙げた「問題点にどのように取り組もうとしているのか(ビジョン)」、そして、それらビジョンを達成するために「実際に発揮できる能力(コンピテンシー)」を持っているか、そして困難にもやりきろうとする「熱意・モチベーション」をもっているかの3点から、若輩者であり私が述べるのは大変おこがましくもありますが、各候補(予定者)の中から投票する方を選択します。




(1月9日開催 公開討論会の模様)

ブログにて紹介もいたしました通り、去る三連休の3日目(9日)に、候補予定者が集い 公開討論会 が開催されました。
“討論会”というものからは程遠い 内容のもので、残念ながら各候補の政策の違いというのはあまり見えてきませんでした。
私が投票行動に当たる要素として挙げた、
● 問題点にどのように取り組もうと考えているのか
● 実際に発揮できる能力
● 熱意・モチベーション
について、「能力」については判断できませんでした。
また「熱意・モチベーション」については市長に立候補しようとしている割には結構、おとなしい印象を受けました。現職市長はまあ落ち着いていて当然かもしれませんが、新しくそのポジションを奪い取ろうとする方にはあまり迫力がなかったように見受けました。

差別化がはかりにくい中で、どのような政策、ビジョンを持っているのかは少しだけ意見が異なっていました。
中でも、私の一丁目一番の政策である「公務員制度改革」については、今回、ほとんど触れられませんでしたが、一点だけ、フリートークの中で「現在の大津市職員の給料は高いと思うか?」という質問があり、その際、現市長Mさんと、新人候補予定者Kさんは「高い」というカードを上げ、新人候補予定者Hさんは「低い」というカードを挙げていました。

私は正直、「おっ」と思ったのでした。なぜかというと、新人候補予定者のKさんは公務員労組をはじめとする「連合」の強力なバックアップを受けているにも関わらず、公務員給料は高いというカードをあげたからでした。
しかしすぐに落胆に変わりました。コーディネータからその理由について問われると、「(平均年収約680万円という)給与水準が高いというのではなく、給与に見合った働きをしていない」とのものでした。やはり労働組合がバックについていると、そのような回答になってしまうのかなと思ってしまいます。
能力というのは短期的に劇的にアップするということはあり得ませんので、人事制度そのものを抜本的に見直すか、または能力や成果に応じた処遇にするかというのが、解決できる現実的な方法と考えています。
ちなみに現職市長のMさんも「高い」というカードを上げていましたが、コーディネータはMさんには質問はされませんでしたので考え方はわからないままでした。ぜひコーディネータの方には公平に聞いて頂きたかったと思っています。

総じて、政策面、ビジョンにおいても大きな違いはありませんでした。(コーディネータは苦心して差異点を見つけようとされていましたが)


あとは人柄の違いですが、こちらは本当に3名とも素晴らしいお人柄だったと思います。
座右の銘でお人柄がある程度出ているのかなと思いますので、ご紹介しますと、
Mさん 「陰徳あれば陽報あり」
Sさん 「笑顔」
Hさん 「継続は力なり」



最後になりましたが投票を棄権するわけにはいかないので、本当にずっと逡巡した結果、今のところ Mさんに投票しようとの考えになっております。

決して、Mさんの政策・ビジョンや、熱意・モチベーションが素晴らしいと思ったわけではありません。議会でもこれまで多くの課題に対してモノ申してきました。が、ともかくも 政策や熱意などに大きな相違点が見いだせない以上、労働組合や民主党、社民党がバックについていて公務員制度改革が期待できないばかりか、みんなの党のアジェンダの一つである地域主権型道州制度に直結する大阪都構想を、「やんちゃ坊主の駄々」とこきおろす北海道大学 山口二郎氏を師と呼ぶ候補予定者や、根本的な部分で方向性が異なる候補予定者は、私が考えているところとは共有できにくいと感じますし、34万大津市民の未来を任せるのは 改革の可能性があるとはいえ 政治経験・行政経験が皆無であり 持っておられるであろう素晴らしい能力も発揮できるのは 数年先になってしまい その間 市政が停滞してしまうのではないかとの懸念があります。

改めて投票する立場になって 選択が難しいことを体験しています。その候補者の考え方や人となりもあまりわかっていないので、知りうる情報だけで判断せざるを得ないのはなかなか大変だと感じます。

いずれにせよ、党としても議員としてもいずれの候補予定者にも応援には入りませんし、いずれの候補予定者が市長になっても大津市議会では「公務員制度改革」と「新産業創出」、「教育の問題」などで厳しく議論をしていく所存です。



15日から選挙がいよいよ はじまります。電車のボディなどにも投票啓発が書かれていて 選挙も近づいてきたなと印象を受けます。
上記の思いは 現時点での感想であると申し添え結びます。


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