大津市のブランディングについて考える旅。

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暑い日が続きます。
一昨日と昨日の2日間、大津市のブランディングを考えるための行政視察に、栃木県日光市と宇都宮市を訪れていました。

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1日目は世界遺産の日光東照宮などの社寺を抱える日光市。
なぜこの視察を行ったのかと言えば、市のブランディング戦略の必要性を、本年2月の本会議で初めて取り上げましたのですが、大津市の現在の姿勢は「考えてないことはない」というどちらかというと消極的なものでした。それではダメだと思ったのです。

ブランド構築せずに、市長はじめ大勢の方が台湾に訪日外国人旅行者の誘客促進プロモーションをしに行きましたが、残念ながら完全に順序が逆です。こうした市の誤った取り組みをただして正常な方向に軌道修正しなければならないと思いますが、そうした提案をおこなう前提として、先進地を訪れ担当者から様々な情報を仕入れる必要性を感じたからでした。

日光市は約10年前に地域最大の町・今市市と、旧日光市など5市町が合併した自治体です。一昨年から市民と一緒にブランディングに取り組み始め、多くの分野で「日光ブランド基準」を創り、認定作業を進めてきています。市内に4つあった観光協会も昨年に1つに合併したとのことです。

世界遺産の日光東照宮周辺の寺社を呼び水に、いかに観光消費額を市民が納得できる形で伸ばせるのか、今まさに市民と職員が一体となって、進行形で取り組まれています。
もちろん旧日光市などからすると異論があるのも聞きました。
大津市も市域にいくつもの核があります。旧大津、坂本、堅田、志賀、膳所、石山、瀬田といくつもあります。

しかしながら、大津に愛着を感じる人が増え、その上で大津らしいブランドイメージを構築し形にし、そのブランドを発信していかねば、観光交流という視点だけではなく、人口戦略という点からも都市間競争で負けてしまいます。

多様な価値観が地域にあることはいいことですが、それとは別に「One 大津」としてのブランディングが必要です。ダサい大津をクールでカッコ良い大津に市民行政が一体となりイメチェンしていかねばと思います。

具体的な提案も市長部局にしながら、市長にも本会議で質疑しつつ、スピード感を持ち、取り組んでいきたいと感じた次第です。


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2日目は、北関東の要衝である宇都宮市。
下野国一ノ宮である宇都宮二荒山神社を中心に放射線状に広がる住みやすそうな町です。実際、東洋経済の住みやすさランキングではかなり上位にあります。餃子の町として有名ですが、ジャズの町であり、カクテルの町でもあるようです。

ブランド戦略をしっかりと市政の中心に添え、人口減少社会に対して「選ばれる町」づくりをされています。

指標は「市民が宇都宮在住を誇りに思うか」、「宇都宮に愛着を感じるか」など設けておられ、それに即した各種事業をされています。町の魅力の一番の情報発信者は行政ではなく、そこに住む人々です。

ブランド構築過程で、ブランドメッセージを「住んで愉快な宇都宮」にされ、総合計画でもしっかりと規定し議決事件とされた上で、市民や各種団体、議会も交えたブランド推進協議会が主体となって推進されています。

翻って大津市。。。
あまりに遅れているというか、ブランディングの必要性についてさえ懐疑的という状況。

都市間競争が激化する中、「選ばれるまち」になるため、大津もそろそろ本気にならねばなりません。大津市と宇都宮市のあまりの意欲の差に茫然自失感さえ覚えますが、なんとか行政が重い腰を上げるように働きかけていかねばと強く思った次第です。

引き続き、近畿内の先進地を訪問し、大津のブランディングについて考えていきます。
市議2期目の重要課題の一つとして、大津市のブランディング推進を取り上げています。
一度、まとめて大津の課題と今後のやるべき事柄について記載をしたいと思います。


大津市議 藤井哲也拝







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