私の大切な本。

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こんにちは!
大津市議会議員 藤井哲也(みんなの党) です。
本日は守山市議会議員選挙の投票日です。守山市の皆さま(特に若い方)、投票にぜひとも行きましょう!


ところで、もう秋の空です。日本の本州は秋津島と呼んだくらいですので、豊穣の秋とは縁深い国だと思います。秋、読書の秋です。

私はどうでしょうか。1週間に1冊くらいのペースで本を読んでいます。
昔に比べれば読む時間が減っています。大津と京都を行き来する電車の中は貴重な読書タイムです。
内でも私が大切にしている本を3冊紹介いたします。



【戦い いまだ終らず】 落合信彦著
第二次世界大戦時、満州方面に派兵され、シベリア抑留を経て、日本に帰国し、故郷松山で映画館、造船所、観光ホテル、銀行などの事業を起した実在の人物をモデルとした小説。題名は中曽根内閣の際の「第二次臨調」において政治への関与を嫌がる主人公を首相や瀬島龍三がモデルとなっている人物がくどき、日本国のために再度動き始めることに由来。フィクションとはいいながらおおよそ80%以上は事実を基に書かれたと思う。
私はサラリーマン時代、決して営業成績は優秀ではなく、時には目標(ノルマ)を下回ることもありました。そうしたときに当時の上司(課長)が私に貸してくださったのがこの本。毎日のビジネスの多忙の中、忘れていた私の旧い思い(将来の日本、社会のために役に立ちたい)と思いおこすキッカケとなった本です。


        
【ネクストソサエティ】 P.F.ドラッカー著
経営の神様、故ドラッカーの最後の著書。「もしドラ」で近年有名になったので一般にも知られたと思いますが、他に比類ない経営学者であり社会学者。1920年代の世界恐慌を経験、金融マンとして活躍した後、全体主義を予兆した「経済人の終わり」、ゼネラルモーターズのコンサルタント経験を基に書かれた「企業とは」など、マネジメントという概念をつくりあげ、会社経営者が果たす役割を書いた。
本書では、来るべき「断絶の時代の後」のネクストソサエティについて述べ、知識社会の到来と人口減少社会における働き方、マネジメントのあり方を説いた。
私は2003年、創業する数日前にこの本を手にして熟読し感動しました。「知識労働者にとって最も重要なことは・・・組織がどこにいこうとしており、何をしようとしているのかを知ることである」。会社経営も政治も、未来を創る仕事と考えます。これからの社会の拓き方を述べたこの本、ドラッカーの慧眼に触れるたびに刺激されます。



【経済成長は不可能なのか】 盛山和夫著
財源がなければ何もできないという副題がついています。著者は経済学が専門ではなく社会学者。経済学の学閥の影響を受けることが少ないためか、私には中立的にいまの日本がおかれている状況と危機を克服するための諸策が述べておられると思います。
これは今年出た本で、私の中ではいろいろと経済の本を読んで、どうすれば日本が立ち直ることができるのか、わからなくなっていた(人によって言っていることがバラバラなので)ときに読んで頭がすっきりしたのです。
デフレをまず切り抜けなければなりません。そのためには金融緩和と量的緩和をしながらも、日銀による公債引き受けなどについて言及されています。また、菅直人前首相の経済政策には痛烈な一撃を記載しています。私にとってはここ数年で読んだ経済の本では最も良かった本です。
当然、社会学の権威であり、経済学が専門ではないためいろいろと違う点があるようですが、細部を延々とこねくり回すよりもどのような政策をとれば日本再生に近づくのかを明確にしている点で私は良いと思います。


以上3冊、お勧めです。
そのほか先週買った本は、勝海舟の「氷川清話」と榊原英資氏の「世界恐慌の足音が聞こえる」です。野田首相所信表明演説で用いた”正心誠意”。これは「氷川清話」の「外交の極意は、正心誠意にあるのだ」が出典と支援者の方から教えて頂いたためです。


さて、来週からは、大津市議会で平成22年度の決算特別委員会がはじまります。


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