卒業の季節。

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 人間がいつかは死ぬ意義は、古い習慣や価値観が淘汰されることにあるという人がいます。
 もし人間が死ななければ、社会的構造は変わりにくいでしょうし、確かに価値観も変わりにくくなると思います。

 大人が子どもの教育や成長の支援、夢や目標へのサポートをしようとするとき、知らぬままに古い慣習や価値観を押し付けて、その子どもの可能性をつぶしてしまっているかもしれません。

 いま卒業式シーズンであり、学生の就活シーズンです。



(母校の真野中学校。遠くに比良山系を望む)


(大学3年生を中心とした就活イベント)


 昨日は、母校・真野中学校の第29回卒業式でした。
 本日が合格発表日だということで不安と期待入り混じった中での卒業式で、校長先生が仰っておられたように、当初は少し課題があった分、そうした課題を乗り越えた団結力を感じることができました。私の頃から歌い継がれている会歌「流れゆく雲を見つめて」は、卒業生だけではなく、在校生や先生も一緒に歌います。

 子どもに限らず若い人の可能性を潰すのはいつも大人だと、私はこれまでの経験で感じてきました。自分では有意義な助言をしているつもりでも、若者からすれば要らぬ迷惑です。助言は常に夢や目標をサポートするものでなければなりません。

 この時期、卒業される皆さんや就職活動を通じて新しい社会に出会う皆さんには、夢と希望を忘れずに自分の可能性を信じて活動をしてほしいと願っています。


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 今期通常会議は終盤です。先日、常任委員会が開催され、私は所属する「生活・産業常任委員会」で条例審議と所管事務調査を行いました。

 

 議案では、2つのゴミ焼却場の建設委託契約や、農業委員会制度の大幅な改正に伴う議案審議などを行いました。ゴミ焼却場の契約については、私からは老朽化対策の維持管理費を誰がもつのか(請負会社がもつという回答)、膳所断層や花折断層に近いことから耐震性に問題がないか(建築基準法に則り建設し震度6程度に耐えられるという回答)などを確認しました。色々と疑問点を解消できたことから議案には全て賛成しました。

 また所管事務調査では、農業振興ビジョンや協働のまちづくり推進計画の最終案の報告を受け意見を申し上げたり、競輪場跡地利活用の公募進捗状況や公設卸売市場の価値向上に向けた取り組みの進捗状況の説明を受け、意見を述べました。
中でも競輪場跡地活用の審査委員会(附属機関=第三者機関)の委員に、市長の出身法律事務所の西村あさひ法律事務所の方がいるのが気になります。しかも市長と同時期に在籍している方で顔見知りの方だと思いますので、附属機関(市長部局から独立した独任制機関)であることを考えると不適切であろうし、少なくとも誤解を招くのは確実です。今後、こうした誤解を招く人選はやめてもらうように問題視していきたいと思います。

 また、すでに報道もされていますが、国土交通省から来ている伊藤副市長が退職することになり、4月1日付で同じく国土交通省から伊藤さんより1年後輩にあたる方が来られることになりました。人事課の方もまだお会いしたことがないということで、どのような方なのか心配ですが、大津を愛する方であってほしいと思います。
 人事と言えば公務員の世界でも4月が人事異動の季節です。二元代表制の下で市民生活向上をより一層進めるためには、市民からあらぬ誤解を招きかねない人事は解消してもらいたいと思っています。


大津市議会議員 藤井哲也拝





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