[一般質問解説③] 葛川地域の保育サービスについて

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 葛川地域の活性化については定期的に市議会で取り上げています。
 恐らく市議会で取り上げているのは、私と西村議員、津田議員、それに以前、山本議員と嘉田議員が取り上げていたくらいで、あまり話題にする議員も少ない状況です。しかし、過疎化が進み現在250人を切るこの山間地域を切り捨ててしまってはいけません。素晴らしい自然と文化、歴史を持つこの地域は大津市民にとっての宝とすべきエリアだと思います。
 そうした考え方のもとで葛川少年自然の家があり、小学生・中学生の自然体験学習事業もあります。また葛川小中学校は小規模特認校になり、大津市内在住の子どもであればだれでも通う事ができるようになりました。これからも葛川の豊かな環境資産を享受できるように、大津市行政・市民あげて、ジブンゴトとして過疎化対策、活性化支援に取組まなければならないと思っています。





問(藤井哲也)
 葛川地域における保育利用ニーズへの対応についてです。葛川の諸問題については、これまで毎年のように一般質問で取り上げてきました。昭和63年、葛川少年自然の家がオープンした翌年、私が10歳のときに参加した現在の冒険塾での自然体験が葛川への愛着の原点にあります。この春、中学生が葛川の林道で怪我をされる事故がありましたが、自然体験学習事業は非常に意義ある事業と考えており、今後の事業継続はもとより、周辺林道の整備や“かやぶきの家”の保全・活用も強く求めたいと思います。
 さて、本年度から地域住民の働き掛けもあり、葛川小中学校が小規模特認校となり、市内どこからでも通学できるようになりました。多くの児童が葛川小中学校を選択し、学びに、遊びに充実した日々を過ごしていると聞いています。中には葛川へ子どもと一緒に移住したいという意向を持った家族も増えてきていると聞いておりますが、実際に移住意向は持っていたとしても、葛川へ移り住む人はまだまだ限定的です。
 その大きなハードルとして上げられているのが、葛川地域に保育施設がないこと、そして今回は取り上げておりませんが、インターネット環境が十分ではないことです。3年前に葛川保育園が休園となって以来、現在葛川には保育施設がありません。共働きライフスタイルが一般的になってきている以上、他所から葛川へ移住してきた20代、30代の若い家族は両親とも働くことが想定されます。そうなると、保育施設がないとどうしようもありません。やはり移住まではちゅうちょしてしまいます。持続可能なコミュニティをいま一度形成し直していくに当たって、葛川地域における保育施設は必要不可欠だと私は考えています。
 そこで、葛川地域での保育ニーズに対して、いきなり保育施設の設置が難しいのであれば、例えば必要に応じて広域送迎補助事業として伊香立保育園から送迎バスを出すことや、デマンド型シッター派遣事業を創設することなども考えられます。葛川地域の保育ニーズに対する現状認識と、今後、ニーズに対してどのように対応しようと考えているのかを伺います。

答(西田昌弘部長)
 ご質問にお答えいたします。葛川地域における保育利用ニーズへの対応についてでありますが、現在、葛川学区には未就学児が5人居住され、一部の児童は隣接する地域の保育園に通園されている状況であります。今後、葛川地区の未就学児の状況や保育ニーズ等に注視をしてまいりたいと考えております。以上、私からの答弁といたします。

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再問(藤井哲也)
 現在、未就学児が5名いらっしゃるというふうなことで、十分その地域にニーズが私はもう復活してきているんじゃないかと考えています。
 さらに潜在的なニーズといいますか、移住希望者、私も実際話を聞きましたけれども、やっぱり保育所があれば移住してきたいという方も実際いらっしゃるわけであります。であれば、もう少し葛川に住んで、人口も250人切ってきてますので、しかも高齢化が著しく進んできていますので、やはり若い世代が入って、まちづくりを担っていくということが今後必要になってくるかなと思いますので、それに向けた市としてのバックアップ、サポートが絶対必要じゃないかなと考えています。
 今の姿勢であれば、状況を見守っていくというふうなことであったんですけれども、もう一歩踏み込んで、私が初問でも提示させていただきましたように、送迎バスの用意であったりとか、または必要な措置を行っていく必要があるんじゃないかと考えますので、その点について御見解あれば教えていただきたいと思います。

再答(西田昌弘部長)

 葛川地域における保育利用ニーズについてでございますけれども、保育所の整備ですとか、送迎等につきましては、保育のニーズを的確に把握して実施をしたいと考えております。したがって、この地域におきましても、今後の未就学児さんの動向等も踏まえながら検討したいと考えてございます。

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 子どもがいなくなれば、その地域はいつかは廃村となってしまいます。
 どうしても葛川には保育施設が必要だと思います。
 なんとか来年とは言わずとも、再来年、その次の年にでも、保育施設の再開がなされることを望んでいます。


フジイテツヤ




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