これからの葛川地区について

ホームブログ>これからの葛川地区について



 おかげさまでブログを書く暇がない毎日を過ごさせて頂いております。
 多くの依頼や仕事を頂戴するのは、議員冥利に尽きるものですが、あまりに予定が詰まりすぎると知識や情報のインプットに割く時間も無くなってしまいますので、程よくバランスを取っていかねばと最近思っています。

 本年も7月19日に葛川祭が開催され、葛川学区自治連合会の皆様方にお招きいただき、参加いたしました。非常に伝統ある祭事で、クライマックス行事の「太鼓廻し」は、葛川明王院で比叡山修行僧が地元住民が回す太鼓の上から飛び降りる内容のものとなっています。




*****

 最近、とある理由で葛川地区について知識を深めています。
 「葛川」の名称の由来は相応和尚というこの地域の歴史を語る上では欠かすことができない方が関わっています。「太鼓廻し」もこの相応和尚が滝の中に飛び込み、そこで悟りを開いたことと関係があり、これを模して太鼓の上から念仏を唱えながら飛び降りるという風習につながっています。

大津市葛川祭2016

大津市葛川峡谷


 今から100年以上前に作られた「葛川村史」や、約10年前に地区の古老の方々への聞き取り等を元に作られた「おらが村」という本(冊子)が、大津市図書館に在り、これらに葛川の歴史や産業、風習が詳しく記載されています。

葛川歴代村長 葛川村史
 
 
 これまでに何度か記載しておりますが、現在 葛川地区の居住人口は260人を切っています。
 コミュニティ機能は1人が何役もこなす事でなんとか維持されていますがこの後何年可能かは分かりません。
 深闇の中での太鼓回しは荘厳且つ神秘的なイベントです。こうした古からの伝統風習を次世代に遺すためにも、葛川の活性化は大変おおきな課題です。
 あらためて葛川地区の振興対策について別記事で纏めようと思っていますが、現在国や大津市が進めようとしている「コンパクト&ネットワーク」による居住地域誘導施策からは、一歩距離を置いた地域づくりが必要ではないかと感じています。


大津市議会議員 藤井哲也拝







▲ページのトップへ