堅田は郊外??

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おはようございます。
週末に開催された、「次期 都市計画マスタープラン」を策定するための、市民・各種団体が参加したまちづくりフォーラムが堅田で開催され私も消防団員として参加してきました。

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いろいろと勉強になったのですが、一つどうしても気になった事がありました。
大津市都市計画審議会委員で、都市計画マスタープラン案策定専門部会の会長をされている宗田好史氏が、「堅田のような郊外」と言っておられたことです。確かに法で定める中心市街地(大津駅~浜大津一帯)から見れば堅田は郊外かもしれませんが、私のように真野・堅田エリアに住む住民からすれば堅田は郊外ではなく大津北部の中心地という感覚です。現在の都市計画マスタープランでも堅田は市北部の玄関口で副都心とされていますので、郊外という表現があまりに違和感を覚えます。

「郊外」の意味・概念をネットで調べると、「都市に隣接した地域。市街地周辺の田園地帯」というものや、「都市の外縁部地域のことであるが、日本では都市的地域や郊外の定義は明確ではなく、大都市の市内や市外を問わず、単に都心から離れた緑の比較的多い一戸建ての多い場所、というようなものである」ということが記載されています。

こうした意味・概念から考えると、郊外というのは相対的なもので、東京から見れば横浜や川崎も郊外にあたるかもしれませんし、大阪から見れば高槻や東大阪、京都、大津までもが郊外と言えるのかもしれません。
そう考えると、「堅田は郊外」という認識は、浜大津・大津中心目線と言えます。

都市計画マスタープラン策定の中心にいる学識を持った方が、こうした認識でいることは私は問題だと思います。大津は現在7つの都市核があるとされ、それぞれに地域の魅力を持っています。この考え方を踏襲するなら、「堅田は郊外」という言葉は出てこないはずだからです。

定住移住対策としての都市ブランディングを考えていくときには、確かに鳥瞰して「一つの大津」ということを強く意識しながら他都市と差別化していく必要がありますが、今回の都市計画マスタープランづくりは同時に地域住民の視点で捉えていく必要があります。
それぞれの地域の担い手は浜大津や大津地域にある「大津市役所」ではなく、「地域住民」であるはずです。細かい話かもしれませんが、こうした部分が大切だと私は思っています。
もし「堅田は郊外」と予めカテゴライズされた上で、今後15年間のまちづくりの基本計画が進められるならば、違和感どころの話ではありません。

この計画は、将来世代にわたって影響を与える非常に大切な計画です。私も消防団員として主に防災面からのまちづくりを意識しながら、引き続き開催される「まちづくり会議」などに参画していこうと思っています。


大津市議会議員 藤井哲也拝






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