(私の)一般質問が終わりました。

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こんばんは。
本日15時から、私の本会議一般質問があり、無事終えることができました。
今回は立命館大学から志成会へ来てくれている立命館大学のインターンシップ生による協力も得ながら質問づくりに取り組みました。詳細の報告については後日、順次進めていきますが、まずは全体を通じての感想です。


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今回のメインの質問は、大津市の「都市ブランディング政策」についてです。
大津市では昨年度(2014年度)から人口減少が始まっています。
特に大きな要因は人口の「社会減」です。つまり転入者よりも転出者が多くなっており、ここ数年で特にその傾向に拍車がかかっています。人口を維持し、まちに活力を保つためには、若い人口の流出を防がねばなりませんが、現在の越市政においてはこれに対する適切な対策がうてておらず、もう崖っぷちの状況といっても過言ではありません。

定住者を増やすためには、住みよい街にしていくことはもちろんですが、都市ブランドに対する愛着・誇り(シビックプライド)を醸成し、市民に「選ばれるまち」になっていかねばなりません。金太郎飴のようにどこにでもあるようなまちであっては、敢えて大津を選んで住むというよりも、単に利便性がよいなどの相対的価値に基づくインセンティブに頼ることとなり、非常に多くの財源が必要となってきます。

結論から言えば、今後、大津市の「都市ブランディング」や「体系的なシビックプライド醸成キャンペーン」の取り組みには、あまり期待はできない答弁でした。

市長自らが答えてくれたのですが、残念ながら、大津のブランディング推進のための「(仮称)びわ湖おおつブランド推進プロジェクト」の立ち上げには否定的で、総合計画策定プロセスの中で市民の意見を聞き、市民自身によるブランディングの意識醸成を待つという従来通りの答弁でした。

言葉の端々には、都市ブランディングの必要性がある旨、感じることができましたが、なぜそれを実行に向けて、他都市に見られるように市長のリーダーシップの下、実行しようとしないのが不思議です。コストはそれほどかかわらないと思いますし、中長期的に見て多大なプラスの影響があると思いますが、なぜか後ろ向きです。

私の中では越市長に対して見切りをつけることができました。(本当はつけたくないのですが)
谷議員の「市長自身が当事者であるパワーハラスメントの問題」や、山本議員の「タクシー私的利用による不当利得授受の問題」などの素晴らしく鋭い質問に対して市長として認めたくない気持ちもあると思いますが、どちらかと言えば市長も合意しやすい提案に対してまで、否定的な見解を示されるのはなかなか理解に苦しみます。
決して無茶苦茶な提案をしているわけではなく、どちらかというと妥当でなさねばならない事柄のはずですが、そうした提案に対しても、不思議と受け入れようとしないのは全く評価できません。

かとって越市長に代替案があるわけでもなく、総合計画策定プロセスを通じた市民の意識昂揚を訴えるばかりで、行政を預かる長としての主体性が見られないのは、私は市長としての自覚に欠ける姿勢だと感じます。


また、茂呂治・前副市長のブログ(大津通信)についての見解を問いましたが、この時期にブログが開設され、行政の内幕が暴露されている意味をどこまで認識されているのかわかりませんが、自身の正当性を述べるばかりで、三省する欠片さえ見られないのは、多くの関係者に対して配慮に欠ける答弁だったと思います。
自身の欠点を認めることは負けではありません。完璧な人間などいないので、自身の欠点を指摘してもらっていることを真摯に受け止め、今後どのように改善していこうとするのかが重要ですが、市長は自身を完全無欠な人間としてとらえているのでしょうか。自己愛が非常に強い印象を受けます。

茂呂前副市長は、越市長に欠けている資質の一つとして「聞く」ということを取り上げています。本日の答弁からは私も同様の思いを抱いています。


来年1月が市長選挙です。
このままの市長でいいのでしょうか。私はそうは思いません。
最近は確信的にそのように思うようになってきました。

やっている政策も必ずしも的を得たものではありません。
いじめ対策に傾倒し、子育て対策としてバランスを欠いた保育所の建設を進め、どこまで成果が見込めるかわからない訪日外国人旅行者の誘客促進(インバウンド)をやったり、または他教科などの学習時間を削ってまで進めようとし教育長や副市長が退任する原因となった英語教育の充実など、どれもが自身の思いをごり押しして進めようとしている案件ばかりです。政策全体にバランス感覚があればいいのですが、そうではなく、今回の谷議員の質問にもあったように、職員に対するパワハラまがいの事態まで生じています。

現在、自民党系からは具体的な越市長の対立候補の名前が挙がってきません。
かといって、4年前越市長を押した組織の末端の人たちは今回に関しては応援に回りづらいと聞き及んでいます。
完全な「なぎ」の状態となっていますが、市長選挙まで4か月を切っており、選挙準備期間を考えると今月中に動きが出てこなければ越市長が続投する流れが強くなると思います。
これでいいのでしょうか。


私は本日の一般質問をする最中に、橋下市長が「政治家になりたくてしょうがない人はたくさいる。でもこの仕事は真面目にやればやるほど、こんなアホくさい仕事はない。僕も政治以外にやりたいことは色々ある。それでも、世の中を少しでも前進させようという人たちが、自分のやりたいことを犠牲にしてでも政治家にならないと日本は前進しない。」と数日前にツイッターで述べていたのを思い出しました

この市長の下で、また4年間、行政運営が行われようとすることは悲劇かもしれません。
イメージ戦略はうまいので、多くの市民の皆様は市長の本当の姿に気づいていないかもしれませんが、議会での顔はまるで異なります。
なんとかしていかねばとの思いを強烈に関じた一般質問でした。


さて明日の昼ごろに、台風が滋賀県を直撃します。
皆様も十分に警戒と備えをして頂きたく存じます。



大津市議会議員 藤井哲也拝




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