立候補を検討する若者へ。

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おはようございます。
大津市議会議員、藤井哲也です。

統一地方選挙まで3カ月くらいとなりました。
もう直近の戦闘モードと言う感じです。

地方選挙は国政選挙とは異なり、政党色は薄く地域色が濃いのが特徴です。
とはいえ、政令指定都市や都道府県の議員選挙となると定数が少ないため、政党推薦を受けた候補者の対決というのが実質的なところで、有権者も政党+有権者の両方を見て投票行動をとることが多いようです。

市議会ではどうかというと、大津市は定数が38議席あり、いわば大選挙区に該当します。
前回、前々回と約2000票が当選ラインとなっており、一人で5000票取る方もいれば、数百票で終わる方もいます。

特に公明党と共産党は一定の組織票があるため、両党からそれぞれ公認推薦を受けて立候補する方は、選挙での戦い方も少し違うように思います。また民主系の候補者も多くが業界や企業の労働組合から支援を受けています。

公明党5、共産党5~6、民主系5~6がほぼ堅い議席だとすれば、残りの定数は21~23議席ということになります。前回は45人の立候補者が、そして今回の統一選では現在48人の名前が挙がっていますので、そこから考えると、21~23議席を30人余りが争うという戦いになります。

私は前回、みんなの党の公認候補として選挙に臨み、なんとか議席を預からせて頂くことができましたが次回はわかりません。必死でがんばらねばと思っています。

また個人的な思いとして、できれば20代、30代の若者に多く立候補して欲しいと思っています。政治家は住民の代表であり代弁者です。根本的に60代の議員と20代の議員とでは、見ている将来スパンも異なり、訴える政策も異なってくると思います。社会構造として20代、30代は社会全体の2割弱はいるはずです。そう考えると、38人の議員の内、若手議員が6、7人はいるべきと考えます。

大津市議会では、統一地方選挙時に20代、30代の若手現職議員は5、6人です。
もし本ブログをご覧の若手でチャレンジしたい方がおられたら是非積極的に行動をして頂きたいと思います。議員に年齢は関係ありません。能力や資質が高ければ、年齢や経験を越えた仕事ができると思います。

これまで「議員になりたい!」と相談に来られた方からいくつか共通した質問を受けます。
一つは、「いくらかかるのか?」というものです。

実際に選挙や政治活動にかかる費用は、ざっと2百万円少しだと思います。大津市議会議員の場合は。選挙事務所に30~50万円(備品等含む)、選挙カーグッズ(アンプやマイクなど)で40~50万円、パンフレット(1万枚)や看板、のぼり旗、タスキ、ホームページなどで20~40万円、チラシなどの制作・折込代で20~30万円、選挙期間中の諸経費10~30万円、公費負担として後に返ってくるレンタカー代やポスター印刷代などで40~50万円、そして供託金が30万円と、予備費として10万円と考えれば、合計200~290万円という感じです。

もちろん選挙事務所を格安で借りられるか自宅で良いというのであれば額を抑えられると思いますし、選挙カーを仮に自転車で代替するのであればそこの部分も抑えられるかもしれません。
しかし、そうした場合はそもそもの闘い方がかなり異色のものとなります。

やはり大津市議会議員選挙で普通に戦おうとしたら200万円は手元資金としてある必要があります。若手にとっては、これは考えようで、自分に対する投資と考えるかどうかです。200万円で公費負担分や供託金を差し引いた120万円程度が負けた瞬間、無駄になってしまうかもしれません。ただ、選挙に立候補したという実績やチャレンジはきっと良い経験になると思います。そしてもし勝つことができれば、大津市議会議員の年間報酬は約9百万円です。約半分が議員活動に伴う政治活動費や交際費等に消えるとしても4年間の議員任期で、節約すればなんとか元手を回収し次の選挙に備えることも可能かもしれません。


それ以外に多い質問は、「どのような経験をしておかねばならないのか?」というものです。
私は議員として報酬以上に活躍すためには、少なくとも何らかの専門性を持っておく必要があると考えています。営業のプロ、企画のプロ、医療や介護の専門家又は技術系の専門家などです。
議員に必要な能力を一概に定義するのは難しいものですが、一つには「問題解決能力」、一つには「論理的思考力」、一つには「専門性」だと思います。特に経営者や営業経験者は、私は向いていると思います。なぜならば、自治体経営を監視または政策評価する過程で、重要になってくるのは「数字」だからです。PDCAサイクルを回す中で、数字で評価することも多くあります。また税金はすべて数字です。費用対効果を判断する、または財務諸表を判断するなど、多くの場面で経営者または営業経験者の知見を用いる機会があります。
大学を出て、社会人経験ほぼなしですぐに議員になって活躍できるかと言われれば、そのような甘い世界ではないと思います。逆に一定の社会経験を経て、専門性を有していれば、20代でも30代でもどんどんチャレンジすべきと思います。


また、「政治活動や選挙と言っても何をすればいいのか?」という質問も多くあります。
もうこの時期ですので出来ることは限られています。
やれることは、同窓会メンバーや昔からの知人友人の輪を広げていくこと。次に知名度をあげるために駅立ちや街頭演説を繰り返すことくらいです。特に、大津市の大票田でもある石山や膳所(平野)、瀬田などでは、無党派層や支持している議員がいない住民も多くおられると思います。駅立ちや街頭活動は威力を発揮するかもしれません。私自身も前回は膳所駅で比較的多く時間を割いて演説などの活動をしていました。


もし出てみようと思う方がおられましたら、お問い合わせください。
公職選挙法の関係で、やってはいけないことも実は数多くあります。せっかく良い結果が出ても捕まってしまっては元も子もありません。私自身もまだまだ経験浅いのですが、これまで得てきた経験知識の中からアドバイスをさせて頂き、一緒にいい方法を考えていきたいと思います。
私の想いとしては一人でも多くの20代、30代議員が大津市でうまれればというものです。
(思いっきり地元が重なるようであれば協力できないかもしれませんので、その点は悪しからずご了承下さい!)


最後に私が4年前の選挙の際に読んだ本をご紹介。
NPO法人ドットジェイピーの佐藤大吾さんが書かれた本で分かりやすいと思います。

K0120267


4年後または将来、政治家になりたい学生や若者で、藤井のところで修行や勉強したいということであれば、どんどん受け入れていますので、それはそれでスタッフになって頂きたいと思います。宜しくお願い致します。



大津市議会議員 藤井哲也拝






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