「大津市民病院談合問題」と「政策検討会議」について

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みんなの党の大津市議、藤井てつや です。

いよいよ今月31日~来月(6月)17日の18日間、5月定例議会が開催されます。提出予定議案に関して大津市議会ホームページにて掲載されています。

平成23年5月定例議会 提出予定議案

私も提出予定議案に関して勉強を行うと共に、一般質問に立てるように大津市のことについてもろもろ調べています。大津市議になって得られる情報も確かに多くあります。

そうしたうちのひとつですが、先日、大津市民病院の事務長と次長がお越しになられて、昨年の談合問題についての経過説明を受けました。大津市が被った損害は発注先(受注)業者への委託費から相殺する形で、業者への2月、3月分の支払いをしなかったということで、いまのところ業者側から委託費不払いに関する法的訴えはないので、このまま損害相当額を回収できるということでした。ちなみに損害額というのは、通常通りの入札が行われていたならば入札額より10ポイント(%)くらい安く委託できたということらしく、その差額分のようです。

こうした問題はおそらく大津市議にしかまずは入ってこないのではないでしょうか?市民の皆さまは多分知らないはずです。私の周囲の事情通の方にも複数聞いてみましたがやはりご存じありませんでした。

そしてちょっと驚いたのが、今回の決定は4月14日になされたというものです。つまり私も立候補した大津市議会議員選挙(4月17日~4月23日)の直前期です。事情はあるのかもしれませんが、市民の目線からすれば、正に「どさくさにまぎれて」です。そして5月中旬まで秘諾されてきました。(マスコミにもリリースがなかったと確認済)隠蔽体質は全く変わっていません。

また判決が出ており、今回の談合入札にかかわった会社(すでに社名変更しています)は、いわゆるフロント企業ではない(判決文ではその文言が削除されているようです)そうです。それならそれで全く問題ないのですが、大津市も疑念を持たれるような入札をすべきではないし、透明性を高めなければなりません。なお、今事件は2議員が「口利き」(間に立って根回しをすること)をしたと複数というか多数のルートから私は聞いています。大津民病院としては「その件は全く知らない」ということでした。これは議員の問題ですし、警察が動いている問題かもしれませんので、何も問題がないならば何もないでしょうし、何か問題があったならば警察が動くと思います。市長及び副市長、そして担当者の責任についても聞きました。「本来ならば手書きで入札予定価格を書くときに業者は部屋の外に出さないといけなかったが、それをしなかった。業者側が盗み見をした」という見解でした。私は警察ではありませんので調査権はありません。しかしなんとなく腑に落ちません。とりあえず市民の皆様に私がきいたことを情報共有させていただきたく思います。

それともう1件。

議員の立法を促進していこうということで、「政策検討会議」がこのたび立ちあげられることができるように決定しました。これを決めたのは、例のごとく1人会派はオブザーブ(傍聴)でしか参加することができない「議会運営委員会」です。今回は議長(北村議員)と副議長(奥村議員)も参加されました。

「議会運営委員会」は市議会内会派(みんなの党大津、湖誠会、市民ネット21、共産党大津市議会議員団、公明党議員団、大志会、清正会、風、惻隠)の所属議員数に応じて参加人数が配分されるものです。が3人以上いなければ「交渉会派」というものではないらしく、二段階選抜(言葉が悪いですがアシきりのこと)で配分されません。みんなの党大津は悲しいかな、現在私1名だけですのでこの議会運営委員会では傍聴のみで発言権はありません。この議会運営委員会も本会議と同様、公開されている会議ですのでぜひとも市民の皆様もお越しいただき傍聴いただけましたら幸いです。

議員が条例案をつくりあげ、行政に提言するのは素晴らしい取り組みなので、この流れは素晴らしい。(今回は取り上げませんが大津市は頑張っている部分もたくさんあります)

しかし問題なのは、この「政策検討会議」に議題(条例案)を提示することさえ一人会派のみんなの党大津にはできないということです。大津市議会の規則では、4人以上の議員が署名すれば条例案を定例会に提出して議案として採決にかけることができます。にも関わらず、この「政策検討会議」には3人以上の会派(交渉会派)でなければ条例案を提示することができないというものです。ルールはルールなので守らなければなりません。しかしこれも腑に落ちません。同じひとりの議員なのに会派によって条例案を政策検討会議に提示することができる人と、できない人がいるのは市民目線からしてオカシイように思うのですが。

議会運営委員会の会議録も議会事務局によって残していますので市民の皆さまも調べて頂ければわかることなのですが、公明党と共産党の議員さんは一人会派の人に配慮して疑問を投げかけてくださいましたが、半ば押し切る形で3人以上いる会派でなければ政策検討委員会に条例案を提示することができないと決まりました。

こうした状況はかえていかねばならないと思います。

現状のルールを変えるためには、4年後は「みんなの党大津」が勢力を拡大させ、議会の中で一定のパワーを持ち、正論を述べて変えていかねばならないと感じます。この4年間は私は議会への「クサビ」として市民の皆さまから議席を預けて頂いたと思っています。できる限りの情報公開を節度を持って行っていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

次回のブログは31日開催予定の定例議会へ提出予定の各議案について、説明と私なりの賛否の考え方を書きたいと思います。

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