みんなの党議員としての所感。

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みんなの党の滋賀県大津市議会議員、藤井哲也です。
現在、大津市議会では本会議一般質問が行われており本日が3日目です。
明日で質問日程は終わり、その後は議案審査を行う委員会が開催されます。

さて9日に、みんなの党の江田前幹事長をはじめ、関西の所属国会議員である衆議院議員の井坂氏、畠中氏を含め、衆参合わせ14人の国会議員が離党し、事実上 みんなの党は分裂いたしました。
支持頂いている皆様やご関係の皆様には大変ご心配をおかけしておりお詫び申し上げます。

この件に関し、所属議員の一人として自分なりの所感を述べたいと思います。


私は2011年4月に行われた滋賀県議会議員選挙に出るため、2010年12月に渡辺代表、山内幹事長代理兼衆院国対委員長、水野政調会長に面談を頂き、横やりが入ったこともあり各種調整の結果、大津市議会議員公認候補の内定を頂きました。
みんなの党を選んだ理由は、結党の理念である、「脱官僚」「地域主権」「生活重視」という考えに共感したのが一番です。

党所属議員として2年8カ月間活動をしてきて、党は一貫して理念に沿った動きをしてきたと考えています。
今回の秘密保護法をめぐる態度であっても、国会にいるわけではないのですべて分かりませんが、知りうる限りの情報で申し上げるならば、NSCや集団的自衛権の問題とセットで考えられる問題であり、修正法案への賛成自体が自民党への擦り寄りだとは考えていません。当然、「特定秘密」の範囲指定について第三者がどのように関与するのかや、指定された秘密の公開時期の問題をどうするのかなど、審議が不足している部分も多々あると思います。しかし法の趣旨についてはおおむね必要性があると感じています。

だからと言って、私としては、江田前幹事長をはじめとする離党を批判もしたくありません。
先の衆議院選挙、参議院選挙を通じて、野党は乱立し、自民党が漁夫の利を得ました。
案の定、その後の強権的な政権運営を見る限り、やはり自民党に伍する集団を築かねば、正常な議論はできないと感じています。
(現時点のみんなの党の勢力から考えると、修正協議に参加し、一部修正を加えられたということは、一つの成果だとも思えます。)

もうひとつ、私にとって一番大切にしていることは、行動の一番の軸にしている「若者の雇用創出」という問題です。つまり減り続ける雇用を増やすためには、地域経済の活性化が欠かせないと考えています。
そのため、東京一極集中の経済を見直す契機となる「大阪都構想」の実験は是非実現しなければならないと考えています。

この問題において、みんなの党が一時より消極的になっていることは私にとっては大変心痛に感じているところです。
やはり関西に住む者として、「大阪の活性化なくして滋賀の活性化なし」だと思っています。
別に維新の会がいいとかそういう思いではなく、単純に滋賀県民・大津市民として大阪を核として関西の成長が必要だと考えています。
そして、それがみんなの党が掲げる「地域主権」の理念に通ずるとも考えています。

地域の皆様からは、ここ最近ずっと、「みんなの党は応援できないが、藤井は応援する」と言い続けて頂いています。そうした言葉自体に申し訳なく思っています。

それでもなお私がみんなの党に居続けているのは、先にも述べたように内定を頂いた際の、渡辺代表から頂戴した政治家としての心構えに関する説諭が心に残っているからです。
「政治家として最も大切にしなければならないのは信念である」と。「多くの誘いがあると思うが、大切にしなければならないのは、正しいことを貫くこと」という言葉です。あの時、代表から頂いた言葉を信じ、いまだ 地域の皆様からの厳しい声を頂戴しているにもかかわらず、みんなの党の所属議員で居続けています。


しかしながら、今の心境は正直なところ、辟易しているのが本音です。
渡辺派か江田派か?ここ数日ずーっと言われ続けていることではありますが、そうした問いかけ自体が私からするとひどくつまらないものに思えてきます。

新しく作られようとしている江田前幹事長の政党が、どういった理念、政策を掲げるのかまだわかりませんので、現時点での判断はできかねます。

みんなの党の精神を持ちつつ、日本の未来のため、自民党と互角に議論できる勢力を築くために何をなすべきか、少し考える時間が必要です。

しかるべき時期に自分なりの結論を出す所存です。
日頃お世話になっている皆様にもご意見を伺うこともあるかと思います。
ご指導ご鞭撻を頂きながら、遠くない将来に決断をしたいと思っております。


大津市議会議員 藤井哲也拝





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