大津市のゴミ焼却パフォーマンス低下に不安を覚える。

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おはようございます。
滋賀県の大津市議会議員、藤井哲也です。

先のブログ記事で記載させて頂きました真野大野の行方不明者の捜索案件ですが、未だ発見には至っておりません。引き続き、皆様の心にとどめて頂けましたら大変嬉しく思います。

さて昨日は2件のニュースが飛び込んできました。
1件目は「入札妨害で逮捕の2人起訴」と、2件目は「焼却炉から10倍のダイオキシン」です。


1件目の起訴事案は、市民病院入札に関して設計価格を業者に漏えいした疑いがある件です。
【参考】平成25年11月6日ブログ記事「腐敗する大津市役所。」

NHK大津支局の報道などによると、2人は起訴内容を認めているとのことです。
大津市からはこの件について説明はありませんが、管理監督責任者を含め処分を行うなど早期に適切な対応をしてもらいたいと思います。


2件目の環境美化センターの焼却炉から基準の10倍のダイオキシンが測定された事案については昨日の昼過ぎに環境部の職員から説明があり驚いたところです。
ダイオキシンの測定値は2号焼却炉が「50ng-TEQ/㎥」で、実質的な国の基準値(=ごみ処理に係るダイオキシン類発生防止等ガイドラインに基づく恒久対策の基準)が1ng-TEQ/㎥なので、約50倍ということになります。
直ちに身体に影響が出ることはないとはいえ、ハッキリ申してこの値は異常値です。
地元住民の皆様に取っては心配で仕方ないと思います。市には情報公開に努め適切な対応を求めます。
【参考】市から説明を受けた際の資料



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わけても不審に思うのが、11月6日に分析業者からの通知を受けた後も11月11日の定期点検まで放置し、更には11月19日の再度の測定調査実施後も22日の午前9時まで稼働を継続したことです。
市環境美化センター職員の説明によると、11月22日にバグフィルターを点検し異常なしを確認後、午後0時に再度稼働させ、市役所本庁に状況報告をしたところ、運転停止の指示を受け午後8時に停止していることです。

このことが本当ならば、市役所本庁が事実を初めて知ったのが11月6日から16日後の22日であり、また富士見学区環境整備委員会への説明があったのが24日ですので、地元への説明も18日間なされなかったということです。
環境美化センターは一つの独立した施設ではありますが、その役割は市全体のゴミ処理体制の一角を担う重要なものです。報告が本庁に上がっていないことは大変問題であり、また本庁側からの管理面の問題もあると思います。

さらには現在、大津クリーンセンター(大石学区内)がオーバーホールによる点検中であり、稼働しているゴミ焼却施設が、北部クリーンセンター2炉と環境美化センター1炉の合計3炉のみ(処理力:200トン強/1日)となっており、市内で発生するゴミ処理がおいつかない事態となりつつあります。
ごみピットに一時的にゴミを保管するにしろ、すぐ許容量オーバーになることは目に見えており、ごみ処理施設内にゴミがあふれかえるようになります。担当職員に伺うと早急に近隣市に相談し、一時的にゴミを預かってもらえないか照会をかけているとのことです。

大津市ではゴミ処理体制の変更に伴い、来年度から早速、ゴミ処理能力が大きく低下します。
今回の事案は一時的にしのいだとしても、このような事態はいつ起きるか分かりません。
カツカツの処理能力しか持ちあわせないことになるので、今回の事案を受けて心底今後の処理パフォーマンスに不安を覚えることになりました。
本当に大津市のゴミ処理は安定的に行うことができるのでしょうか?


大津市議会議員 藤井哲也拝



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