大津北部の環境問題。

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おはようございます。
大津市議会議員、藤井哲也です。

一昨日(6月30日)に、地元の元市議会議員主催で大津市北部の環境問題の現場を視察する会に同行いたしました。
当日は、読売新聞さん、中日新聞さん、滋賀民報さんらマスコミの方も交え、数十人の方が参加されました。


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 大津市北部の残土埋め立て処分場で、有害物質が検出されたり、崩落の危険があったりする六カ所を三十日、地元住民らが現地視察し、危険性をあらためて認識した。
 処分場問題に取り組む有志が呼び掛け、住民約四十人が参加。市の調査でシアン化合物などの有害物質が検出された処分場一カ所、さらに有害物質が出る恐れがあったり、土砂の積み上げで崩落の危険があったりする五カ所を回った。

中日新聞7月1日記事より抜粋
※その他 読売新聞記事はこちら


猛毒で知られるシアン化合物(青酸カリ等)は、少量で人を死に至り占める有害物質です。
人里離れた場所にあるとはいえ、琵琶湖に流れる川が近くを流れており、大津市としてはバイパス工事を施したり、貯水池を作ったりして対策を講じているとのことですが、ここまで問題化するまで発見できなかったのは大津市の過失だと言われても仕方ありません。
発見されてからの市の対応も遅さも尋常ならないものです。


写真 2(1)
(新たに設置したとされる貯水池。池は黒くなっている)


今回は数か所の現場を視察しました。
棚田となっているところは、農業器具が入れにくいなど、生産性の面で課題があります。
そこで、農地を一面にするために、農地をかさ上げしようという考えが出てきます。
かさ上げするために埋め立て工事が必要で、大量の土砂が運び込まれることになります。
視察した場所もそのような個所でした。

こうした問題が生じる隙間には、農業効率化や、高齢化、担い手不足の問題とも絡んでいると感じます。
特に少子高齢化や農業の担い手不足により、高齢者だけで棚田などを支えるのは限界だと思います。
大きな重機で、田植えなどできればどれほど楽でしょうか。

今後、農地かさ上げは農家のニーズとして必ず出てくる問題だと思います。
そのたびに、このような重大事案が発生しないよう、まずは関係する環境の条例を見直し、そして規制を強めると同時に、農業振興、担い手育成にも努め、大津市で二度とこのような事案が出ないようにすべきです。
市には当然求めていきますし、私も議員としてできる権限の中で動いて参りたいと考えています。


大津市議会議員 藤井哲也拝











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