平成25年6月議会一般質問③ 『クラウド・ファンディング活用による市民活動支援について』

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おはようございます。
大津市議会議員、藤井哲也です。

大津市ホームページに市長の定例記者会見の議事が公表されました。
その中で私が議会でも取り上げてきた、ごみ処理施設整備方針の検討業務の杜撰さについて、市長の回答がありましたので、転載します。

記者
 ごみの焼却施設ですが、一部の方がブログで中部の敷地が狭いのに建て替えに必要な土地の分が計算に入っていないとか、収集運搬費の計算がおかしいのではないかなど、市からコンサル業者に示した条件そのものがずさんではないかという指摘がありますが、それに対して市長の見解を教えていただければと思います。

市長
 大津市がコンサル業者に出す前提として、今の施設の広さや収集運搬の状態などをしっかりと検討しており、コンサルタントの方でも専門的な観点からそれを十分検証していただいています。今の大津市の検証の結果は適正なものであり、十分な前提条件を検討したと考えています。


私の指摘が正しいのか、市長の回答が正しいのかは、いずれ分かると思います。
【参考】「大津市ごみ処理施設整備検討報告書」のズサンな内容】の補足。




さて引き続いて、一般質問した事柄の解説をしていきます。

3つ目は、「クラウド・ファンディング」の仕組みを活用した、市民活動支援についてです。
「クラウド・ファンディング」とは、あまり聞きなれない言葉だと思いますが、不特定多数の方が、ある人がやりたいある事業について資金提供やその他協力を施すことです。

「人の気持ちを癒すためのCDを作りたいんだ!」という人もいれば、「ホームレスの人を減らすために、自転車修理事業を始めたいんだ」という人もいれば、「休耕田を減らすために、若者が田舎にショートステイして体験できる事業を始めたいんだ」という人もいます。
そうした資金や力はないけども、志や思いを強く持っている人に対して、資金提供や何らかの協力をすることで、その人の思い実現に向けて背中を押してあげることが「クラウド・ファンディング」です。

翻り、大津市でも様々なNPOや市民団体が、人のため、社会のために自主的に動いておられます。
そのいくつかは、大津市が事業として実施している「パワーアップ・市民活動応援事業」として、補助金が提供されていますが、実はそれ以外にも多くの市民団体や非営利団体、または個人が、人のため、社会のために活動をされています。

そうした活動をバックアップすることができないか、補助金は財政難の大津には難しいかもしれないが、そうした魅力ある市民活動を表に出してあげることで、資金提供者を募る仕組みを作れないかと私は考えました。

市からの答弁としては、スピード感を持って前向きに進めるという趣旨のものでした。
今後、大いに期待したいと思います。

以下、質問内容及び答弁内容となります。


■藤井議員からの質問
 「クラウド・ファンディング」とは、不特定多数の人(=クラウド)が、ある目的に対して資金の提供(=ファンディング)を行うことを指し、今後 すそ野が大きく広がっていくとされている。
この「クラウド・ファンディング」にいち早く注目した北海道夕張市では、がんばっているNPOや社会貢献性が高い事業者の資金調達を、行政が支援する取り組みを始めたところである。
 本市においても、頑張っている市民の取り組みに対して、「パワーアップ・市民活動応援事業」などで支援を進めているところであるがいまだ不十分だと思われる。
例えば、ボランティア大学生によって貧困の連鎖を防ぐために行われている「おおつ中3学習会」などは、市としては大切な市民活動だと考えていると思うが、様々な考えがあり財政支援が難しい事業もあると思う。
 そうした公益性・公共性が高い市民活動や行政が担うべき役割を補完している市民活動には、市民間の共助を促進する「クラウド・ファンディング」や、既存の「ふるさと納税制度」をうまく活用し、応援したい活動の広報等を行政が行うことで資金集めの支援をすることも一案だと考える。本市の見解を問う。

■野村市民部長答弁
 クラウド・ファンディングなどの活用による市民活動支援についてでありますが、協働によるまちづくり施策を総合的にかつ計画的に推進するために、平成24年度から5年間の制度設計で策定した「大津市協働推進計画」において協働事業のための資金の確保を基本方針の一つとして掲げております。
 議員ご提案のクラウド・ファンディングにつきましては、市民公益活動における資金調達の新たな手法であると認識しております。
 本市といたしましては、これまで検討してきたことはございませんが、どのような効果があるのか、問題点、課題はないのかなど、今後、市民公益活動における資金調達の手法のひとつとして調査・研究して参ります。

この後、再質問と再答弁があり、「スピード感を持って取り組む」趣旨の回答を頂きました。




大津市議会議員 藤井哲也拝





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