平成25年2月議会一般質問⑦ 『公営企業管理者勤務状況について』

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おはようございます。
滋賀県大津市議会議員、藤井哲也です。

一般質問7項目は「公営企業管理者勤務状況について」です。
本件は新聞各社にも取り上げて頂きました。

写真
(平成25年2月28日 京都新聞記事)※中日新聞も取り上げて頂きました。

以下、テープ起こしの文章を掲載します。



公営企業管理者について

Q 藤井哲也
「管理者」は、昨年12月21日以後、年末閉庁までの間、12月25日から27日に行われた当初予算復活要求、ヒアリング、査定を行う「経営者会議」や、28日の「職員永年勤続賞授与式」、「企業局仕事納め式」などの重要な公務にも参加せず、また現場視察にも行っていない。全くスケジュールが入っていないその理由を問う。

A 山本博志公営企業管理者
先ほど市長から答弁のありましたとおり、急な就任要請であったこと、また年末年始をまたいでいましたことから、大津市ヘの赴任にあたっての諸準備に一定の期間を要したためでございます。
また、就任直後の数日間にかけて、企業局の事業説明や当初予算編成作業に携わり、水道・ガス・下水道の経営状況を確認しておりました。なお諸準備に追われる中、企業局における事業全般の把握はもとより、前任者から引き継いだ懸案事項について理解を深めるとともに、年明けには各施設の現場視察を行ってきたところでございます。以上でございます。
【再問】藤井
引越等、あと引き継ぎもということでおっしゃってましたけれども、今の理由をもって例えばですが、普通やったら民間企業ご出身なので私が言うよりもご存知だと思いますが、企業局仕事納め式であったりですとか、あと当初予算復活要求であったりとか、こういう経営会議に参加されていない。私は非常に重要な公務であると思っています。こういったもの(公務)っていうのは、それ(私用)よりも優先順位が低いと考えていらっしゃいますでしょうか。
【再答弁】山本博志公営企業管理者
私は公務は全て重要であると認識しております。しかしながら一方で大津への赴任という引越の準備もありますので、こういうスケジュールになったものでございます。以上でございます。

Q 藤井哲也 
新年1月には4日の「仕事始め式」や、6日の「消防出初め式」、8日の「外管工事資格証交付式」及び「当初予算の二役説明打合せにかかる経営者会議」などの重要な公務にも参加していない。12月22日から1月9日まで19日間にわたってスケジュールが入っていない理由を問う。
 
A 山本博志公営企業管理者
先ほどお答えさせていただいたとおり、(急な就任要請であったこと、また年末年始を跨いでいましたことから、大津市ヘの)赴任にあたっての諸準備を行なっておりました。
【再問】藤井
諸準備ということでございますけれども、どのような業務、業務といいますか内容なのか、教えていただきたいと思います。  
【再答弁】山本博志公営企業管理者
諸準備とはですね、引越業者の選定から始まりまして、家が全て引っ越すのであれば簡単なんですけれども、まだ東京に子どもが住んでますので、新たに全て手当てしなくちゃいけないと、冷蔵庫から始まってですね、そういうのの準備、一カ所で出来ません。いうことでですね、色んな東京のですね、量販店を回りながら時間がかかったということでございます。その間にもですね、12月に持ち帰りました資料をベースに色々と理解に努めておりましたので、時間がこういうふうになってしまったということでございます。以上でございます。
【再問】藤井
私も色々情報収集させていただいたんですけれども、まずそもそもなぜその最初の4日間しか勤務してなかったのかなあと私なりに考えたところ、着後手当てが5日分しかもらえないからかなという推測持っているんわけなんです。若しくは今度ですね1月10日に初登庁されておられます。なぜこの日になったのかなと考えたら、12月17日付けで請求させておられますけれども、扶養親族移転料請求書を請求されておられます。この中で1月8日に親族の方が東京から大津に来られる予定であったということなんですね、ですのでこの日におそらく一緒に来られたんじゃないかなあと考えているわけなんですけれども、なので1日あけて10日に出勤されたんじゃないかなあと思っています。ですので重ねてになるかもしれないんですけれども、そういうな引越準備というのは大切かもしれない、まあこれは人によっては私は重要度は変わるかもしれませんけれども、私がもし公営企業管理者だったら、それは後回りじゃないかなあと思うんですね。それにも関わらずそっちを先に優先して、やってらっしゃるというのは、私は責任感非常に欠けると思っています。ですのでその点について、そういうものを先に優先されたのかどうか、公務の方を先ほどは重要視するというふうにおっしゃってましたけれども、私は理解できませんので、もう一度その点について答弁をいただきたいと思います。
【再答弁】山本博志公営企業管理者
その点につきましては、今おっしられたとおり個人の価値観といいますか、考えの差だと思いますけれども、私は前もって引越準備全て終わって出来るだけ早く大津で腰を据えて仕事に邁進したいという考えをもとに今回のスケジュールになったものでございまして、今おっしゃられた手当てがどうのこうのという考えは全くございませんでした。以上でございます。



以上となっています。この答弁を聞いたときは、まずあり得ない答弁であり驚きました。公職にある者の発言とは思えず呆れるばかりでした。
この山本公営企業管理者の答弁を聞いて、そもそも12月18日でなく1月の引っ越し準備が終わった後に就任されればよかったのではないかと思い、市長に公営企業管理者の行動の評価を聞き、また1カ月分の給与と手当の自主返還を求めました。

市長からは「(1か月のうち8日間の勤務でも)問題ない」ということで、「返還する必要もない」という答弁でした。

トップに立つものがこの意識では組織は成り立ちません。
勤務時間に縛りがない特別職といえど、組織トップであるならば、誰よりも早くオフィスに来て、職員の来庁を迎えるのが当たり前だと思いますし、その自覚なき者が組織トップであってはいけないと思います。
何より、組織トップとして仕事納め式や仕事始め式に参加しないということは、まずありえません!

どれだけ優れたビジョンをもっていたとしても、組織を動かすためにはトップが勤勉で誠実でなければ動きません。
この方は、これまでどんな仕事ぶりだったのだろうか、この感覚で組織は動いてきたのだろうかと本当に不思議でいっぱいです。

公営企業管理者の給与及び地域手当の月の支給額は、77万8835円です。
(736,000円×96.2%×110.0%=778,835)
この給与及び手当は、市民の皆さんの水道代、下水道代、ガス代から支給されています。
引っ越し等私用を公務より重視していた方に、この期間中の給与等を支払う必要があるのでしょうか。
これがOKならば、職員はどのように感じるのでしょうか。

市長及び公営企業管理者の感覚を疑います。


大津市議会議員 藤井哲也拝




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