すばらしい先生。

ホームブログ>すばらしい先生。

大津市議会議員、藤井哲也です。

私が心から尊敬していた地元の小学校の先生が亡くなられ、お通夜に参列いたしました。
本日に告別式がありますので、こちらも参列し故人を偲びたく思います。

議員をさせて頂いてからしか親交はございませんが、幾度もお会いする中で、私が評価するのはおこがましい限りだとは重々承知していますが敢えて申しますと、本当に人格的に優れておられ、子どもたちのことを心から考えておられる方でした。
澄んだ心をお持ちで、常に凛とし、人に対して優しく、教育に対して情熱を感じるすばらしい方でした。

今年の学区新年会でお越しになっておられなかったので、「どうかしたのかな」と思っていましたが、まさかもう会えないとは思ってもいませんでした。


毎月、「学校だより」を関係者に送って頂いていました。

gakkodayori2501

gakkodayori2501.2


学校の若い教員の教育にも力を注いでおられました。
「学校だより」平成24年12月号には、若い先生に対して以下のようにコメントされています。

○ まさに継続は力なりです。右欄の正反対のことを描いていますが、双方ともに正しいと思います。
○ いつも同じような方法で、同じような投げかけでは、子どもに変化は見られない。種々の方法を駆使して、指導することも大切ですね。左の欄とは反対のことですが・・・・。

また「学校だより」の最後には「待つ」というタイトルで以下のような文章があります。

○ 子ども、それも小さい子どもほど大人が手を出してせわをしすぎるほど、本人はやろうとしなくなるし、周りの子どもたちも、「自分が手伝ってやろう」とはしなくなるものです。
 朝の健康観察で、調子が悪くぐずっている子が返事をしようとしません。そんなとき、先生から返事を促すことよりも、「待つこと」が大切なのです。待つことにより、本人が返事をしなくても周りの子どもが、返事をさせようと働きかけてくれるのです。そこに温かさが育つのだと思います。


昨年三月の卒業式には、その学校の校歌の成り立ちを調べられ、そのことをお話されました。その学校の校歌に秘められた思いを伝え、それを以って送る言葉とされました。

また下級生が騒がしくなったときは、叱らずじっと黙って「待つ」ことで、自然と式は静かになりました。
話をせず、(子どもたちから見える)背中だけで、教育をする、そんな先生でした。

今は心よりご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。


大津市議会議員 藤井哲也拝

▲ページのトップへ