散りぬべき とき知りてこそ

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こんにちは。大津市議の藤井哲也です。

駅立ち(朝カツ)をしていても、寒さが身にしむ季節となってきました。
寒さを感じ始めると選挙を思い出します。昨年4月に行われた市議会議員選挙に出るため、前年12月末から活動を開始しました。選挙時にできた右腕のシモヤケは未だに古傷として残っています。


国政選挙が来月4日公示、16日投開票となりました。
私の現在の気持ちは、先に書いたブログ記事「第三局」と変わっていません。
「みんなの党」の政策提言こそが日本再生につながると思いますので、12月の国政選挙においても みんなの党 の候補を応援したいと考えています。


野田首相は、「近いうちに解散」と8月8日の党首会談で発言し、それから3カ月間、解散を引っ張ってきました。
この時期を以って「近いうち」とするのかは微妙です。私としては、国民に大きな負担を強いる、マニフェストに書かれていない消費税増税法案を提出しただけでも国民の審判を仰ぐべきと思いますので、本来であれば提出前に解散をすべきだったと考えています。
また百歩譲っても、そもそも消費増税は「税と社会保障の一体改革」の一環だったはずで、消費税は上げたけれども、社会保障制度の抜本改革はほとんど決まっていません。
早急に解散するのは当然であり、この時期の解散では遅すぎるというのが実感です。
野田首相は「約束を守った」と言いますが、守っていない公約が山のようにある中で、この言葉は空虚に響きます。


野田首相は、今から19年前、日本新党から出馬し衆議院に当選。その日本新党は細川護煕氏を党首として、1992年に結党、1994年に新進党に移行のため解党しました。
(その間、93年8月から94年4月にかけて細川氏が首相に就任)

93年の細川首相の誕生は、長年続いた55年体制(自民2:社会1)を終焉に導いたもので、当時高校生だった私にもインパクトがあるできごとでした。また当時の官房長官は滋賀県知事も務めた武村正義氏だったこともあり、これからの日本の未来に一筋の希望(ワクワクという感覚)を持ったところでしたが、その直後にその希望は失望に変わったのを覚えています。

細川首相の退陣の理由は、消費税を福祉目的税に改め税率を3%から7%に引き上げる「国民福祉税構想」を唐突に発表したことにはじまる政権内の基盤崩壊。

この伏線が、今回の消費税増税の背景にあるように思えてなりません。
野田首相は細川氏を師事しているということです。

いまでも覚えているのが、細川護煕氏が退陣の時に発した言葉、「散りぬべき とき知りてこそ・・」で始まる細川ガラシャの辞世の句です。

  散りぬべき とき知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ

細川氏は散り際を自分なりに大事にして突如退陣、その後現在の民主党の原型が整ったのを機に議員辞職。
野田首相の心境は凡人の私には伺い知ることはできませんが、内心「散りぬべき」の心境なのではないかと思います。


ただ、来月の選挙結果において、野田首相のみならず、民主党政権が散った後、この国はどうなるのでしょうか。
この国が再び活気をもどすためには、取り組まねばならない事柄が本当に山積していると思います。


私の中では、人口減少社会に即した社会保障制度の抜本改正と、グローバル経済の中で勝てる経済成長戦略が最も重要な政策だと感じています。
また言うなれば、みんなの党は「脱官僚」を掲げていますが、これは官僚たたきをスローガンではありません。渡辺代表が結党以来、言っている通り、「官僚の人たち」が悪いのではなく「硬直化した官僚制度」が悪いのであって、優秀な人財を活用する政治家や国民の意識の高さが必要だと思うのです。


ここに至り、みんなの党は、日本維新の会とは合流せず、選挙協力をしていくことを決めました。
方針が決まったからには、その通り、ものごとを進めていくだけです。
20年間続く、日本の困難期を乗り越えられるのは、みんなの党の政策の実現だと信じています。
各候補には力強く、信念を持って、活動をしていただきたく念じています。




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