市長定例会見(4月5日実施)で気になる点。

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こんにちは!
最近はおかげさまで毎日あわただしく過ごしています。
滋賀県にある大津市の市議会議員 藤井哲也(みんなの党所属)です。

4月5日に実施された定例記者経験が市ホームページにアップされましたので、気になるものを抜粋してコメントしたいと思います。



■豊島の汚染土壌処理について

 記者:
 豊島の問題ですが、先日の香川県の会談の後、市長は住民の理解が得られれば物事が解決する、もし、得られない場合には新たに考えないといけないとおっしゃっていたと思うのですが、それについては具体的にどのような対策があるのかという点をお伺いしたいと思います。

 市長:
 市としては、香川県が作成している処理方針に従って、香川県と協議を続けていくということだと思います。市としてできることは、香川県と協議をして、その結果を住民の方に適宜お伝えできればと思っています。

 記者:
 わかりました。
 昨日も市長は香川が強行搬入するということは多分ないというか、そういう感触を、伊藤統括監も言われていましたが、仮に強行搬入された場合、最初、混乱も予想されるかと思うのですが、市として何か対策できることというのはあるのでしょうか。

 市長:
 今、おっしゃったとおり、市としては私自身が香川県に行き県知事ともお話をしましたし、その他、香川県とはこれからも協議をしていきますので、そういった状況において強行に搬入されるということはないと認識をしています。仮に搬入された場合は、大津市として、それは様々な場合があると思いますので、現時点で申し上げることはできないです。

 記者:
 昨日の豊島の説明会でですが、市長は大津市として住民を説得する立場にはないというお話でしたが、香川の浜田知事との会談では、住民の理解を得られるよう努力しますとおっしゃっていたと思います。浜田知事もそのような認識で捉えていらっしゃいました。そこの整合性がよくわからないのですが、そこはどのように理解すればよろしいのでしょうか。

 市長:
 あくまでも住民を説得する立場にないということです。

 記者:
 理解を得るよう努力するというのは、どういうことなのでしょうか。

 市長:
 住民の方と大津市は常に情報を提供し合っていきます。

 記者:
 今日、ちょっと香川県にも取材をさせてもらったのですが、香川県の担当課、資源化・処理事業推進室の捉え方としましては、越市長が理解を得る努力をし、積極的に取り組んでくれるというスタンスだと理解をされていましたが、そうすると認識にずれがあると受けとめられるのですが、その点もう少し説明をいただけたらと思います。

 市長:
 大津市としては常に情報は提供していきますし、また一方で、昨日も住民の方にお願いをしたとおり、香川県としては直接住民の方に説明をしたいということをおっしゃっていて、住民の方はそれを前回はもう聞かないということだったのですが、一旦、今は持ち帰りになっていると思いますので、そういった住民の方が直接香川県と接触を持てるかどうかというところについて、大津市が間に入って住民の方の意見も聞いていければというように思います。

 記者:
 そうしますと、越市長、自ら説得するという立場ではなく、取り次ぎだとか情報の提供だとか。

 市長:
 そうですね、はい。それは常に、住民の方がなかなか、今、香川県と直接にお話をするという立場にはない中で、やはり、大津市としてはその間に入って、香川県から得た情報は住民に伝えるし、また住民の要望というものも香川県に伝えていければと思っています。 

 記者:

 これは特に市長というよりも住民にまず聞くべきことだと思うのですが、理解というのはどの点を、香川県側も最後の1人まで理解を求めることはきっと難しいというように言われていて、だからどのあたりまでが大津市としての区分なのかということはいかがでしょうか。

 市長:
 それは、少なくとも現状では地元の自治会の学区の皆さん、自治連合会の皆さんも反対されていますので、今の時点では理解が得られているとは思っていないですね。

 記者:
 ありがとうございます。
 3月末ですが、和邇学区の自治連の方が、県への協力の申し入れがあったと思うのですが、その際に県の担当の方が、基本的に監督指導するのは市であるが、市から要請があれば県としても何らかの連携はするということだったのですが、今のところ、この問題に関して県との連携などは考えられていますか。

 市長:
 監督権者は大津市ですので、今のところ県と特に連携をしているというわけではありません。ただ、先ほど申し上げた県市連携会議の場などではこういった問題も提起ができればと思っています。

 記者:
 それは4月23日にお話しをするということでしょうか。

 市長:
 4月23日かわからないですけれども、問題の状況にもよると思います。そういった場でも何らかの形ではお話ができればと思っています。

【私のコメント】
 豊島の産業廃棄物の受け入れに関しては、その受け入れ地が、私の長年住んできた土地が近いこともあり、関心が深いテーマでもあります。香川県が地元住民に説明しにこられた会で私も一参加者として聞いていましたが、香川県の部長はじめ担当者まで、態度や言い分は真摯さの欠片さえない、誠意ない対応だったように感じました。香川県の勝手な地元協定によって大津市が、ひいてはびわ湖が汚されてはならないと思っています。
 また、大津市も処理業者がたびたび近隣住民からクレームがあったのにも関わらず、年に数回の調査にとどめ、適切でなかったとも思います。こうした難しい問題に新市長は直面しています。
 そして先日、市長は香川県知事に訪問して地元の考えを伝えに行かれましたが、報道で知る限り、香川県知事に言いくるめられて、「地元から理解を得られるよう努力する」といわされて帰ってきたということでした。これがもし事実ならば、新しい大津市長には激しい怒りを覚えます。
 自らのキャリアのダメージになるのを避け、イメージダウンを避けるために、自分はなにもリーダーシップを発揮せず、単に橋渡しだけをしていて良いわけがありません。大津市民のために「断固拒否」の姿勢を明確に打ち出し、弁護士らしく論理的に、交渉に臨んでいただきたいと思います。あくまで各方面から聞く限りでは交渉下手とのことです。そうした風評をはね返すべく市長には奮闘を期待したいと思います。


■マニフェストの実現について

 記者:
 先だっての庁内放送で、越市長のほうから今年度から本格的なスタートだと、特にこの4月、5月でマニフェスト実現に向けた各部局の協議を進めたいというお話がありました。実際に、今日、ランチミーティングとかもお話しいただきましたが、ほかに計画されていることは、マニフェストをどういうプライオリティーで進めていくかとか、もしあれば。

 市長:
 具体的に計画していることは、4月11日から、マニフェストの各項目について全部、AからEにランクづけを各担当部署にお願いをして、どういった方法で、いつまでに実現できるかという調書を一つ一つの項目について作っています。例えば実現がほとんどできないだろうというものについては話し合いをし、なぜ実現ができないのかとか、例えば、そもそも大津市の権限じゃないとか、県の権限だとか国の権限だとかというのであれば、なかなか難しいとか、そういったものをD、Eランクとしています。そういった実現が非常に難しいとか、そもそも大津市に権限がないといったものについては、今までに既に話し合いをし、それでも大津市にできることがないかという話し合いを終えています。一方で、A、B、Cという、Aは任期中に必ずできるとか、Bであれば、知恵を出すとか、そういったレベルによって分けているのですが、そのA、B、Cについては今までに書面でのやりとりをしていますが、各部署と話し合うという時間がなかったので、これから話し合いをしたいと思っています。

 記者:
 A、B、Cでいくと、直近で進めようとしているものがありますか。

 市長:

 1つだけ期限を考えているのはスクールランチですね。それについては何らかの形で平成25年度からできればと思っています。

 記者:
 マニフェストとの関連ですが、AからEランクをつけてということですが、6月の補正で湖西線のエレベーターの調査費用は前からおっしゃっていましたが、他に、何かこれは入れるというものが決まっているものがあれば教えていただきたいのですが。

 市長:
 6月の補正についてはこれからですので、それについては、今、明確に決まっているというものではないです。

 記者:
 Aランクだからといって、6月、入れるかどうかというのはまたちょっと別の話ということになるわけですかね。

 市長:
 そうですね。基本的には4年の任期中で実現できるということを想定していますので、6月の補正に入れるかどうかというのは別の問題です。 

【私のコメント】
 6月議会は6月4日開会となりました。そのため5月中旬から、次の議会に提出予定の議案の説明が始まります。今回の議会では市長マニフェストに掲げられた政策的予算が組み込まれることが確実となっていますので、市長サイドでは急ピッチで「マニフェストを具体的政策にする作業」が進められていると聞きます。今週木曜日、金曜日に各部長からA~Eランク付けされた各マニフェスト事項が提示されるらしいので、そこで内部協議し、予算を付けていくものと思います。
 すべてのマニフェストに掲げられた事項を、今回の補正予算にいれるかどうかは、市長が言っているように必ずしも入れる必要はないと思います。しかしながら、4年のうちに実現を目指しているのであれば、いつ頃に予算をつけるのか、スケジュールは組み立てて言って頂きたいと思います。最終年度にバタバタと巨額の予算を組まれたのでは、市民負担となるだけですので。



最近は暑さを感じる日も増えてきました。
ブログを読んで下さる方も体調管理に気をつけてお過ごしください。



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