『いじめ自殺 提訴』と、『豊島汚染土、搬入中止要請』について

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こんにちは!
滋賀県の大津市議会議員 藤井哲也 です。


昨日、滋賀県大津市で衆議院議員予算委員会の地方公聴会が開催され、私も傍聴に参加しました。みんなの党からは衆議院議員 山内康一議員 が質疑者として来県され、意見陳述人に対して質問を行いました。
陳述人には、大津市長や甲賀市長、経済団体の長、そして士業団体の長が参加。

みんなの党 山内康一議員の 質問は比類なき鋭さだったと個人的に感じています。
「マイナンバー制度についての見解」、「歳入庁創設についての見解」、「TPPについての見解」、「外国人労働者受け入れについての見解」、そして「大津市では外国語教育に力を入れるということだが、代わりになにか教科を削るのか」についてのご質問でした。

マイナンバー制度、歳入庁新設については陳述人4人とも前向きな発言をされていました。
また大津市の小中学校の外国語教育の強化については、参考人として意見を開陳した越市長は、「外国語教育を充実させたいが、それは既存の教科の時間を削るのではなく、今までの授業時間に追加して外国語教育を行いたい」という趣旨の説明をしました。

最近、質問や演説、プレゼン、答弁への切り返しについて、スキルアップを図ろうと思っています。政治家としては意見を述べるのは、議会での議論と、議会外でのブログ等での訴えかけです。議会での議論でももっと活躍できるよう頑張りたいと思います。

前段が長くなりました。本題です。
昨日 2件の大津市に関係することが報道で流れました。「いじめ自殺提訴」と「豊島汚染土の搬入中止要請」です。



◎ 「いじめ自殺 提訴」


経緯を簡単に書きますと、昨年10月 大津市内で男子中学生が転落自殺をしました。大津市教育委員会がアンケートなどをとったところ、いじめがあったことが判明しました。しかしながら、「いじめ」と「自殺」との因果関係が分からず、「学校側の調査には限界がある」との理由で調査を終了しました。
11月議会においても、この問題の追及がありましたが、結局 大津市の教育長(澤村憲治氏)からは、アンケートについては公表できないことや、因果関係がわからないとの発言に終始していました。
しかし、昨日の報道を見ていますと、「いじめ」は結構激しくあったようです。
・頻繁に後ろからヘッドロックをかける。やられているのにニコニコしていることに腹が経つという理由でけんかをしかける
・毎日のようにズボンをおろす
・倒され起き上がろうとするときに一人が上履きを履いたまま首を踏みつけ、赤い痕を残す
・顔にペンで落書きをする
・成績カードを破る
・手足を鉢巻きで縛る。口やすねに粘着テープを貼ってはがす。じゃんけんで負けたことを理由に倒して無理やり口を開け、真だ蜂を食べさせようとした
ということが新聞に列記されています。
また、加害生徒は「死んでほしかったし良かった」と話していたことも判明したとのことです。

そして、いじめが自殺の原因だったとして男子生徒の両親が加害男子生徒3人とその保護者、更に大津市を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こしたとのことであります。
加害生徒の保護者は報道では「●●さん(自殺生徒)とは仲が良く、家でも楽しそうに遊んでいた。アンケートは断片的で主観的。いじめの判断は不可能で冤罪を生む と主張している」とのことです。


私は、今回の事件については、正直 いじめと自殺との関係性は法廷で争われるので論を挟みませんが、それよりももっと底流的に教育委員会、そして学校というものに対する不信感を持っています。
その昔、私がまだ学生だったとき おそらく社会主義か共産主義の影響をモロにもっていた先生だったのだといまから思えばわかりますが、日の丸国旗に対しては「事前に歌うか、立つかは自由であり、立たなくてもいい」ということを言う先生が多かったりしたのを覚えていますし、ロクでもない担任の先生にあたりとんでもない1年間をすごしたりと色々と思うところがあります。とてもそうした教職員を聖職者とは思えませんね。(尊敬できる先生は小中高の12年間で3、4人だけでした)
そうした教職員のバックについている日教組に対しても 「日本の教育を悪くしている」と私は個人的に感じています。大学のときには、そうしたことと関係している学生団体と徹底して戦いました。
橋下大阪市長の教育委員会の廃止論なども、私はどちらかといえば納得しています。まずは「学校教育を、国民の手に取り戻す!」であります。



◎ 「香川県 豊島の汚染土の搬入中止を要請」

こちらの問題も昨日 報道があり、大津市は市長名で初めて香川県に対して、大津市へ汚染土の搬入を中止するように要請したということです。
かねてより、香川県の豊島は不法投棄された産業廃棄物で有名です。すぐ隣の島は民間会社が芸術・美術の島として開発をしている直島があり、地図でその近さを見たときはショックでありました。
こちらの問題の経緯ですが、豊島が地元協議に基づき撤去期限と定めた期日に香川県の処理が間に合わないこととなり、県外の処理施設を持つ業者に競争入札をかけて、その結果 大津市内の業者が応札をしたため、大津市に今年2月から汚染土壌が搬入されることとなっていました。
言ってみれば、香川県としては 自分のところで処理できないのでカネでなんとかするということなのでしょう。
しかし、琵琶湖を預かる地元住民や、農業関係者を中心に汚染土壌が大津市に搬入されることに対する不安が高まり、これまで搬入されず延期となっていました。その間、大津市長選挙があり、新しい市長になり、今回 市の方針として、汚染土壌の搬入を正式に香川県に伝えたところです。
ただし、大津市の業者は法に基づいて許可しており、その業者が香川県の競争入札に応札したということで、法律上はなんら問題ではありません。
住民不安は深く(実は私が住む真野学区も汚染土壌を積んだダンプカーが、遠路運搬され通過する学区であり、学区自治連合会主催の香川県担当者を呼んでの説明会にも参加しました)、なんとかならないか との声が日に日に高まっていました。そして、一昨日 正式に搬入中止を要請したとのことです。


私は、今回の市長の政治的判断は正しいと思っています。もし私が市長だったとしても搬入反対の要請をしていたでしょう。
ただし、業者や香川県に対する賠償が発生する可能性は高いと言えます。いくらになるかは私が持っている情報ではわかりませんのでなんとも言えません。市長も当然そうした数字を検討した上で判断したと思うのですが、万一 後先考えていない行動だったのであれば非難されてしかるべきです。
そこはなにか良案を持って、そのように判断されたのだと信じたいと思います。





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