議員の資質

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 大津市議会議員選挙も早くも中盤。本日含めて4日間です。
 県議選では選挙公報の配布漏れが続出したようで、民主主義の根幹である選挙における公平性に大いにケチがつきました。県議選では最下位当選者と次点者が数十票差だったので、選挙公報が適正に配布されていれば万が一ということは有り得たように思います。大津市議選ではこうしたことがないように選挙管理委員会に万全を期してもらわねばなりません。

 ところで約1年前に私が窓口となって行っていた『公益目的通報の結果』が、第三者機関(市の附属機関)である「大津市公正職務審査委員会」から通報者である私宛に3月に届きました。
 市役所の風土改善に資すると考えるため公益性の観点から結果を掲載します。

 結果として、対象者に「違法はパワーハラスメント行為は認められない」ということで、それはそれで何よりのことだと思いますが、私がどうしても一点気になっていることがあります。皆様は下記文章を読んで疑問を感じられますでしょうか?
 なにか疑問に気付けるか、気付けないか、というところが、私は議員に求められる資質ではないかと考えます。仮になにも疑問を感じずに、「あーそうなんだ」と思うようであれば、たとえ議員になったとしてもあまり活躍できないように思います。





 以上が今年3月26日付けの『公益目的通報の結果』です。
 なにか疑問に思われたことはありましたでしょうか。

 ちなみに赤枠で囲った箇所は、本市において適正な管理監督義務が尽くされていなかった可能性があり、第三者機関である公正職務審査委員会からも必要な改善策を検討するように助言したというものです。昨年末に審査自体は終わっていたそうですが、この赤枠の部分の文言調整に数か月間を要したということです。(なお、この結果を受けて不満があるという方は法的措置など必要な対応を独自に取って頂きたいと思います。)

 私が疑問に思う点は、「判断」の11行目、「当委員会において、市の報告書及び関係者の聴取記録を子細に確認、検討したところ…」という箇所です。
 また赤枠の部分にも「なお同報告書では、・・・について指摘があり…」とあります。

 つまり、市役所職員が行った調査に基づく報告書を、第三者機関である「大津市公正職務審査委員会」が確認・検討して判断をしたということです。
 パワハラを受けた恐れのある職員は報復人事や職場内での嫌がらせ等を敬遠し、市役所の内部調査には本当のことを話できなかった可能性もあるのではないかと思うのです。大津市公正職務審査委員会には、直接パワハラ被害を受けた恐れのある職員に対して対面で調査をすべきだったと思います。
 

 議員は、行政の言うことを鵜呑みにせず、自分の頭でしっかりと考えられることが資質として求められると思います。なにより「問題に気付く事ができる」というのは重要な要素だと私は考えており、「何かおかしい」という疑問を抱く事ができるかどうか、そして疑問点を独自に調査し、必要に応じて問題提起や政策提言などのソリューションにつなげていくことが求められると考えています。

 今回の市議選でも、大きいものに巻かれる候補ではなく、また市民のために問題に気づき、そして解決につなげられる候補こそ、当選してほしいと切に願っています。


 * * *

 一昨日、市役所から配達記録郵便で書類が届きました。
 中身は、公文書公開請求で一度は“真っ黒”で出てきた公文書が、全面公開されたものでした。

 昨年8月6日に公文書公開請求を行い8月21日付で出てきた黒塗り公文書。これに対して行政不服審査法に基づき市の第三者機関である「情報公開・個人情報保護審査会」へ昨年11月22日に審査請求を行いました。そして黒塗りが消された公文書が4月10日付で出されました。






 この間、市からは「弁明書」が提出され、それに対して私からは「反論書」を提出しました。
 市は審査の結果、自分たちが負けると思ったのでしょう。審査会が下す結論が出る前に、文書公開に踏み切ったのです。正直なところ、ここまでしないと情報が適正に出されないのかとウンザリします。

 越市政の問題は、情報隠ぺい体質にあります。
 「良い情報」は積極的に(必要以上に)プレスリリースする代わりに、「悪い情報」はなかったことしたり、真っ黒で出したりしてきます。

 市民の皆様の多くは「良い情報」ばかりに触れるため、なんて素晴らしい市政なんだと思われるかもしれません。ある意味、仕方ないかもしれません。
 しかし議員は騙されてはいけません。強い信念を持ち、市民のため大津の未来のために働くことができる議員にこそ、今回の選挙では当選してほしいと思っています。



























 
フジイテツヤ

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