「公文書管理」と「来年度国家予算」について行政視察してきました。

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 少し前ですが1月23日に愛媛県へ「公文書管理のあり方」について、そして1月28日と29日の2日間は静岡県で開催された「来年度国家予算」の研修へ、行政視察へ行って参りました。

 最近はだいたいのことはインターネットや書籍等で調べられるのですが、内部情報やこれからのことは、どうしても視察に頼らざるを得ない場合があります。今回は加計学園問題で一躍全国的に有名になった愛媛県の公文書管理の先進事例や、この国会に提出されて現在審議中の国家予算について学ぶ機会を得てきました。
 これら知識を生かして、大津市の諸課題に対応していきたいと考えています。とりわけ2月通常会議では、大津市の来年度予算案を審議することになります。国がどのような政策を採ろうとしているのか、どのような予算編成を考えているのかを知ることで備えになったと考えています。








 愛媛県では加計学園問題で政府が「ない」と言ってきた愛媛県職員との協議に関する公文書が農水省で見つかった直後の昨年4月から条例制定に動き出し、電光石火6月には議会に議案を出して10月から施行という驚愕的なスピード感で公文書のあり方を定められました。
 すでに条例制定していた5都県を参考に、最も先進的な条例及びガイドラインを制定され、大幅改定された公文書管理規程と合わせて運用されています。
 愛媛県への本件での行政視察は議員では私が全国初めてらしく、それも驚きました。

 ひるがえり現在の大津市はどうでしょうか?
 オープンな議論を市民、議会、行政がそれぞれ行い、みんなにとって納得できる形で政策決定がなされなければならないと強く思います。

 帰りに県庁横にあった「秋山兄弟生誕の地」に行きました。
 日本陸軍騎兵隊の父と言われた秋山好古と、日本海海戦でT字戦法を考案した日本海軍参謀であった秋山真之です。司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公ですよね。生家は松山城からすぐのところにありました。
 松山は19歳の時に歩き遍路(四国八十八カ所回り)をして以来でした。
 

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 静岡での研修では「2019年度政府予算案と地方財政の課題」と「自治体戦略2040構想と地方自治」を学びました。
 申し込み時は知らなかったのですが、主催団体は共産党系団体だったようです。しかしそれが逆に良かったです。国の政策に対して批判的立場からどのように物事を捉えられているのかも勉強できて、「なるほど、そういう見方があるのか!」と、自治体が直面している課題に普段とは異なる気づきを得ることができたように思います。やはり肯定的に見ようと思うと何も問題は見えてこないのですが、批判的に見ると全然見え方が違います。
 そういう意味では、地方議会でももっと議員間討議が行われていいように思いました。
 いつも議員対執行機関という構図で、議員は執行機関に対して質問して提案して終わりになりますが、様々な観点から物事を考えるためには予算議案などでも委員間討議を形式的ではなくフリーディスカッション形式でやっても価値があると思いました。

 また静岡での研修2日目は、子育て支援制度について学びました。
 ちょうど新年度(2019年度)は、全国で子ども子育て支援計画が5年目を迎え見直しがなされることになっています。また国の幼稚教育・保育無償化も方針が確定し消費税増税と合わせて新しい動きが始まります。その辺りの情報を共有頂くとともに、こちらも批判的見地から様々な気付きを得る事ができたと思います。
 

 来週から議員任期最後となる市議会通常会議が開催されます。
 気合を入れて審議に臨みたいと思います。



(静岡市役所展望台から富士山を望みました。少し遠い) 




フジイテツヤ




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