政治家(候補者)の見分け方・見抜き方

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 若者の政治参画を進めるためのプロジェクト(政策検討会議)が大津市議会で取り組まれており、私もメンバーとしてこの度、市立平野小学校で主権者教育に参画し子供たちが政治を身近に感じてくれるように頑張って話させて頂きました。





 平野小学校は私が6年生の7月まで在籍した学校ですので母校といってもいい学校です。(真野小学校と平野小学校両方の卒業アルバムを持っています。)毎日遊びまくっていて楽しい思い出しか残っていません。
 そんな小学校で今度は子ども達相手に主権者教育、キャリア教育として話をさせて頂く機会を得て、すごく感慨深いものを感じていました。話を聞いてくれたのは6年生でもうすぐ中学校に入学されるみなさんです。

 現在、選挙権は18歳まで引き下げられましたので、あと6年程で投票権を持つことになります。また被選挙権(政治家に立候補できる権利)は25歳と少し先ですが、今回話を聞いてくれた皆さんや若い人たちが政治家になりたいとチャレンジしてくれたら大変嬉しいと思っています。


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 私が政治家になりたいとぼんやりと思ったのは中学2年生か3年生のときだったと思います。
 それ以来、さまざまなチャレンジをして、地元大津の市議会議員を8年間もさせて頂くようになりました。
 そしてもうすぐ地方統一選挙の4月を迎えます。少しずつ選挙モードになってきているようにも実感しています。私はさらに大きな夢に向かって次なるチャレンジにシフトしていきたいと考えているのですが、議員をやってきた経験や人事コンサルをやってきた経験を踏まえて、どういう視点から政治家を見わけるのがいいかを、簡潔にまとめておきたいと思います。


【1】その志は本物か??
 政治に関わる上で最も重要なことは恐らく「志」「想い」だと思います。
 なぜ政治家になりたいのか?完全に無私でいることは難しいので名誉やキャリア形成のためであってもいいとは思うのですが、社会課題に対する強い想いやその課題解決に向けた志がなければ、実際の行動は期待できないと思います。
 街頭演説やパンフレット等で、政治を志した動機や重点的な政策を訴えることは重要ですが、そうしたものが単に空疎なキャッチコピーなのか、自身の熱い想いなのかは、有権者はしっかり見分けなければならないと思います。議員になったものの、訴えていた政策や想いとは別に、ほとんど何もしない・動かない議員であっては税金の無駄遣いです。
 単に市民代表として議会で審議するのであれば、他の人でもいいかもしれませんし、極端ですが人工知能に任せている方がよほど合理的で無難な判断をすると思います。

 どうすれば「志」が本物かどうかを見わける事ができるのか?
 人材採用の世界では、その思いや職務能力が本物かどうかを見わける方法として多くとられているのが、具体的な行動経験をヒアリングする方法です。
 つまり「やりたいこと」と「やってきたこと」がリンクをしているのかを確認します。

 仮に候補者が学校教育に関する政策を重点的に訴えているのであれば、新人候補であっても現職候補であったとしても、これまで学校教育に関してどのような取り組みをしてきたのか、その点を確認すべきです。“アクション無き想い”は単なるキャッチコピーです。その人物がこれまで、仕事やプライベートでどのように訴えている問題に具体的に行動をとってきたのか、ただ単に考えているだけではなく、どんな壁にぶち当たってきたのかという点をこそ確認すべきです。
 こういう具体的な経験というのは街頭演説やパンフレットに書かれることはほとんどありません。街頭演説は自分の名前とキャッチコピーのオンパレードですし、パンフレットにもざっくりとした「重点政策」しか書かれていないことがほとんどです。

 そこで実際に人材採用の現場でも最近取り組まれているのが、応募者のブログやSNSをチェックすることです。ブログやSNSには、より細やかにその人物の想いや日頃の具体的行動がアップされています。未来は変えられても、過去は変えられません。その人物がどのような想い、具体的行動をとってきたのかをチェックし、想いや志が本物なのかを見わける事ができます。

 また私は政治家や候補者はどんどん自分の想いや日頃の活動をオープンにすべきだと考えているのですが、そうではない人もいます。そんな政治家や候補者はブログやSNSを余り使っていません。そうなればその人物の想いや志が本物かどうかを見分ける術は極端に少なくなると思います。
 そもそも自分の想いや志、普段の活動をオープンにしていない人に、投票なんかしてほしくないと思うところです。

 動機が善であり、それを裏付ける具体的なアクションがこれまであったのか?

 もしブログやSNSで想いや日頃の活動をオープンにされていない政治家・候補者に投票しようか迷っている時は、直接聞いてみるのが一番です。「○○って訴えているけど、これまでその課題に対してどんな活動をしてきたんですか?」って。
 または直接会う機会が無い場合は、直接本人にメールで問い合わせるのも良い方法かもしれません。(匿名では対応してもらえない場合があるので注意)




フジイテツヤ


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