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政治家(候補者)の見分け方・見抜き方②



 人事コンサルと地方議員の経験を踏まえて、地方統一選における政治家(候補者)の見分け方、見抜き方を書いています。前回記事で完結するつもりが少し分量が多くなったので残り2回に分けて書きまとめたいと思います。


【2】議員としての能力資質があるか?
 「想い」や「志」は最も大切だと思いますが、その次に重要だと私が考えるのは「能力」や「資質」です。企業の人材採用でも恐らく同じではないでしょうか? 
 
 ハッキリ言って“ずぶの素人”が政治家になったところで、税金の無駄遣いです。市民代表として市民や団体の意見を代弁してくれさえいれば良いというのであったとしても、要望を通そうという時は標準以上の専門性や知性が必要だと思います。昔のように「議員が言うのだから、市職員はやれ!」というのはもうほとんど通用しません。議員が言ったら確かに行政はプレッシャーに感じるのは事実だと思いますが、どの自治体においても緊縮財政の中で議員が言ったから物事がすんなり通るということはほとんどありませんし、コンプライアンス上、強い圧力は議員側にもリスクを伴います。

 問題をクリアに把握し行政と協力しながら物事を進めていくコミュニケーション能力や、逆に問題を指摘し是正改善を求めていくこと、若しくは(大半のケースがそうだと思うのですが)その両方の選択肢を使って戦略的に要望や提言を実現していく政治活動が求められます。
 ただ、真正面から理路整然と言っても予算編成・執行権は行政側にあるわけで、能力が高ければ物事が実現できるかというとそういうわけでもなく、あらゆる手段・アプローチを政治的感覚の中で取って、目的を実現していくことが求められるわけです。
 大津市でも共産党議員が理路整然と正しいと思われる提言をしたとしても、議会では一蹴されているのをよく見かけますが、単にクリティカルでロジカルな思考で行政に対峙しても、物事が実現しないことが政治活動の難しさです。

 しかし要望や提言の実現させる前提にあるのは「志」や「想い」と同じく、「能力」や「資質」だというのは間違いないと思います。

 行政職員はその道のプロです。大学を卒業して以来、ずっと土木建築畑を歩んでいる人、まちづくりや福祉に関わっている人など様々ですが、まず普通に考えて、5年、10年、20年とその道で仕事をしている人の方が一般人よりも詳しいのは当たり前だと思います。
 また行政組織はひとりひとりがプロであると同時に、組織として動いているので、抱えているナレッジや人脈つながりも大変広がりと深さを持っています。並みの知識経験では、普通の人では対抗できないし、普段のコミュニケーションや、要望・提言なども表面的なもので終わり、それなりの言い訳を述べられてあっさり終わってしまうということがありえます。

 市職員は議員とはあまりコンフリクト(緊張・衝突)は避けたいので、いつもは「先生、先生」と下手に出て、問題が生じないようにしていますが、実際の知識量、情報量は遥かに行政職員の方が多く持っているので、多くの政治家は踊らされ泳がされている存在です。
 議員側も実は行政職員の持っている知識量や情報量をそのうち知ることになるので、「先生、先生」と言われていることに、「まぁ、そういう態度で来るなら、いいかぁ」と思い、要望や提言が実現できなくとも妥協するようになって鋭鋒が鈍ることになってしまいます。

 そんな議員でいいと思うのなら、それがその自治体の議員のレベルだと思うのですが、私は議員はもっとしっかり仕事をすべきだと思います。

 先日、京都で「橋下徹講演会」が開催されたので参加してきました。
 いろいろなお話があって参加して大変意義深いものだったのですが、質問者に対する回答の中で、議員報酬くらいを稼ぐ力がない人はそもそも議員になっても仕事ができないという趣旨の話がありました。議員の座にしがみつくのは多くの政治家が民間ではそんなに稼げないからと。



 主に国会議員の話が中心でしたが(国会議員は年間5千万円強の報酬がもらえる)、地方議員もそれほどではないものの高い報酬や名誉があり、離れられない人が多いという見解を述べておられました。
 私もこの点同感で、大津市議会議員も現在月額56万円、年収にすると約900万円ですが、民間企業で実際にこれくらいの額を“稼ぐ力”がある人が議員になるべきだと私も思います。

 実際に900万円の年収をもらっている人がなるべきというのではなく、900万円は民間でも“稼ぐ力”がある人がなるべきだという考えです。
 そうでなければ、専門性が高い行政職員と対等に話はできないだろうし(話をいなされて終わり)、要望や提言の実現からはかけ離れた存在のまま議員任期の4年間を無為に過ごすことになると思います。また付け加えると大津市議会議員は当然ながら議員秘書はいませんので、雑用からなにから全てを自分でやる必要があります。単にまちのイベントに顔を出して「おめでとうございますーー」と言うのが仕事ではなく、志や想いを持って、市民の声を踏まえて、要望・提言を実現すべく活動することが求められています。

 私が見る限り、実際に行政職員が議員だからと言って遠慮することなくと対等にディベートしてきたときに(自分の関心領域に限ったとしても)、しっかりと議論できる能力資質を有した議員はどうなんでしょうか、実際のところ5、6人くらいじゃないかと思います。

 そんな政治家(候補者)の見分け方・見抜き方ですが、やはりブログやSNSで政治家や候補者が発信している情報を頼りに判断するのが一番分かりやすいかもしれませんし、インターネットで検索してその人物の専門性が分かる(表彰や論文執筆など)ようであれば、そうした事でも判断できると思います。

 ただ専門性というのも、本当に地方議員の仕事に役立つのかという観点から、見直す必要もあります。全く地方政治には役立たないだろうという分野の専門性を持っていても、実際の政治活動にはなんら役に立ちません。 

 また現職議員の場合は、実際にどのように要望や提言を実現してきたのかをチェックすることで見分けられると思います。この場合に重要なのは、本当にその人のやった行動が、結果・成果につながっているのかどうかです。

 単に議会で要望を伝えたくらいのことでは能力・資質の証明にはなりません。
 行政もその同じ方向性で議員に言われるまでもなく実行しようとしていた政策・施策であるケースは多く見られますし(議員も自分が提案したことが実現したという事例作りによく使う手では、行政に今後やる事業を確認した上で、その事業実施を提言するなど)、たまたま行政がやることになったケースや、他の議員や団体の働きかけで実行するようになったケースも考えられます。
 要は実現した事柄が、本当にその議員の手柄によるものかどうかは、よくよく疑問を持ってチェックしなければならない問題です。

 そんな時に効くキラー質問は、「○○を実現したってあるけど、あなたはどんなことをしたの?」です。もう少し聞けるようなら、「あなたがやったアクションをもう少し具体的に教えて」とかだと思います。


 統計分析の知見がある方ならわかりますが、「原因➡結果の因果関係」を明らかにするのは本当に難しいです。逆の因果関係や単に相関性があるだけ、又は疑似相関の可能性もあります。もしくは、原因(議員の行動)は結果(実現したこと)にほとんど影響を与えていない(有意性が無い、ほとんど要因として考えられない=決定係数が極めて低い)ということも考えられます。

 とはいっても実際にその政治家(候補者)の「能力」「資質」を見分けるのは難しいかもしれません。
 その時は、「想い・志」とは切り離して、その人物の「能力・資質」に目を向けることかもしれません。「想いはすごく感じられるけど、よくよく考えてみると能力・資質はどうなんだろう?」と。民間企業でも「年収900万円の仕事ができる能力を持っているだろうか?」と。

 こんな時に疑問を持つかもしれません。
 「年収900万の仕事ができる人が社会的弱者の立場を理解できるのだろうか?」と。
 
 私は十分にできると思っています。名前は挙げませんが、社会にはそういう人はいっぱいいます。貧困やホームレスの問題に対応するためNPOを立ち上げてきた人、子どもの貧困問題に取り組むために団体や会社を作り活動している人。みんな900万円以上の年収は稼げる力を持った人ですが、しっかり社会的弱者の視点に立ち、社会課題に向き合って活動をしている人たちだと思います。




フジイテツヤ









政治家(候補者)の見分け方・見抜き方



 若者の政治参画を進めるためのプロジェクト(政策検討会議)が大津市議会で取り組まれており、私もメンバーとしてこの度、市立平野小学校で主権者教育に参画し子供たちが政治を身近に感じてくれるように頑張って話させて頂きました。





 平野小学校は私が6年生の7月まで在籍した学校ですので母校といってもいい学校です。(真野小学校と平野小学校両方の卒業アルバムを持っています。)毎日遊びまくっていて楽しい思い出しか残っていません。
 そんな小学校で今度は子ども達相手に主権者教育、キャリア教育として話をさせて頂く機会を得て、すごく感慨深いものを感じていました。話を聞いてくれたのは6年生でもうすぐ中学校に入学されるみなさんです。

 現在、選挙権は18歳まで引き下げられましたので、あと6年程で投票権を持つことになります。また被選挙権(政治家に立候補できる権利)は25歳と少し先ですが、今回話を聞いてくれた皆さんや若い人たちが政治家になりたいとチャレンジしてくれたら大変嬉しいと思っています。


 * * *

 私が政治家になりたいとぼんやりと思ったのは中学2年生か3年生のときだったと思います。
 それ以来、さまざまなチャレンジをして、地元大津の市議会議員を8年間もさせて頂くようになりました。
 そしてもうすぐ地方統一選挙の4月を迎えます。少しずつ選挙モードになってきているようにも実感しています。私はさらに大きな夢に向かって次なるチャレンジにシフトしていきたいと考えているのですが、議員をやってきた経験や人事コンサルをやってきた経験を踏まえて、どういう視点から政治家を見わけるのがいいかを、簡潔にまとめておきたいと思います。


【1】その志は本物か??
 政治に関わる上で最も重要なことは恐らく「志」「想い」だと思います。
 なぜ政治家になりたいのか?完全に無私でいることは難しいので名誉やキャリア形成のためであってもいいとは思うのですが、社会課題に対する強い想いやその課題解決に向けた志がなければ、実際の行動は期待できないと思います。
 街頭演説やパンフレット等で、政治を志した動機や重点的な政策を訴えることは重要ですが、そうしたものが単に空疎なキャッチコピーなのか、自身の熱い想いなのかは、有権者はしっかり見分けなければならないと思います。議員になったものの、訴えていた政策や想いとは別に、ほとんど何もしない・動かない議員であっては税金の無駄遣いです。
 単に市民代表として議会で審議するのであれば、他の人でもいいかもしれませんし、極端ですが人工知能に任せている方がよほど合理的で無難な判断をすると思います。

 どうすれば「志」が本物かどうかを見わける事ができるのか?
 人材採用の世界では、その思いや職務能力が本物かどうかを見わける方法として多くとられているのが、具体的な行動経験をヒアリングする方法です。
 つまり「やりたいこと」と「やってきたこと」がリンクをしているのかを確認します。

 仮に候補者が学校教育に関する政策を重点的に訴えているのであれば、新人候補であっても現職候補であったとしても、これまで学校教育に関してどのような取り組みをしてきたのか、その点を確認すべきです。“アクション無き想い”は単なるキャッチコピーです。その人物がこれまで、仕事やプライベートでどのように訴えている問題に具体的に行動をとってきたのか、ただ単に考えているだけではなく、どんな壁にぶち当たってきたのかという点をこそ確認すべきです。
 こういう具体的な経験というのは街頭演説やパンフレットに書かれることはほとんどありません。街頭演説は自分の名前とキャッチコピーのオンパレードですし、パンフレットにもざっくりとした「重点政策」しか書かれていないことがほとんどです。

 そこで実際に人材採用の現場でも最近取り組まれているのが、応募者のブログやSNSをチェックすることです。ブログやSNSには、より細やかにその人物の想いや日頃の具体的行動がアップされています。未来は変えられても、過去は変えられません。その人物がどのような想い、具体的行動をとってきたのかをチェックし、想いや志が本物なのかを見わける事ができます。

 また私は政治家や候補者はどんどん自分の想いや日頃の活動をオープンにすべきだと考えているのですが、そうではない人もいます。そんな政治家や候補者はブログやSNSを余り使っていません。そうなればその人物の想いや志が本物かどうかを見分ける術は極端に少なくなると思います。
 そもそも自分の想いや志、普段の活動をオープンにしていない人に、投票なんかしてほしくないと思うところです。

 動機が善であり、それを裏付ける具体的なアクションがこれまであったのか?

 もしブログやSNSで想いや日頃の活動をオープンにされていない政治家・候補者に投票しようか迷っている時は、直接聞いてみるのが一番です。「○○って訴えているけど、これまでその課題に対してどんな活動をしてきたんですか?」って。
 または直接会う機会が無い場合は、直接本人にメールで問い合わせるのも良い方法かもしれません。(匿名では対応してもらえない場合があるので注意)




フジイテツヤ


議員活動2期目の振り返り⑥



 2016年5月に掲げた3年間の「重要政策」について5回に亘って振り返ってきました。
 とりあえず此の6回目の記事が最終になりますが、議員任期満了となる4月30日までには、別に8年間の総括をまとめたいと考えています。


16.湖西地方及び北部地域の生活環境の拡充と相対的地位の向上

湖西において特に大きな問題は、北陸新幹線の敦賀以南ルートの延伸に伴うJR湖西線の並行在来線化です。もし並行在来線となり第三セクター運営となれば、湖西地方の交通利便性は著しく損なわれ、地域の衰退が進むことが考えられます。
またびわ湖サイエンスパークへの企業誘致、競走馬育成施設などによる地域振興は図られたものの、その後の地域振興策の検討が進んでおらず、特に市北部地域の悲願ともいえる「大津湖西台」の事業用地の開発は大変重要な問題です。
これら問題のみならず、様々な地域課題が湖西や市北部地域にあります。地域の学区自治連合会や自治会、地域住民の皆様との意見交換を通じて、細やかに問題を解決し、要望を実現すべく対応していくとともに、湖西や市北部地域の相対的地位を向上し、地域活性の一端を担っていきたいと思います。

(自己評価)
 2016年に3年間の政策アジェンダを掲げた時、琵琶湖西岸を走るJR湖西線が、北陸新幹線の並行在来線と看做されて将来的に第三セクター化されるという報道が続きました。報道が相次ぐや、大津市議会、高島市議会、そして滋賀県知事、大津市長、高島市長が同一戦線を張り、国会議員も通じて、JRや国に対して「第三セクター化反対」、「そもそも湖西線は並行在来線ではない」という主張を行ってきました。奏功しているのか分かりませんが、現在、議論は下火になっており、国やJRなどにおいて再度検討がされているとみられます。引き続いて、慎重なモニタリングが必要になってくると考えています。
 また「大津湖西台」に関しては、行政の動きが完全に膠着状態に陥っています。何度も何度も議会では取り上げてきましたが、市長はどうやら後ろ向きなのでしょうか?用地所有者の大林組との交渉期限間近になっても、ほとんど動きが見られない状況になっています。この問題は正直なところ市長の考え方ひとつで決まります。投資以上の経済効果を得に行くか、又は投資以上の経済効果を見込めないと考え退くかという二者択一です。私自身は、この地域のポテンシャルや世界の経済状況・技術革新を見ていると絶対に開発は上手くいくと思っています。


17.文化芸術、スポーツの振興による市民の余暇機会の充実

幸福実感を高めるためには、余暇時間(可処分時間)の充実も欠かせません。
恒例となってきた音楽祭典「ラ・フォル・ジュルネ」や、無形文化財に指定された大津祭り、大津三大祭の「山王祭」や「船幸祭」の他、堅田の湖族祭り、真野の鯉のぼり祭りなどにより多くの方が参加し文化芸術に触れること、また滋賀国体や東京五輪に向けたスポーツ気運の高まりに乗り、スポーツ振興に取り組むことは従来からなされてきたことですが、意識してこれからも取り組む必要があります。
また日常的に休暇をリフレッシュした気持ちで楽しく過ごすことができる環境も重要で、行政府による公共施設の整備や、地域住民の主体的な催しについて行政府の後押しがなされるように議員活動として取り組んでいきたいと考えています。

(自己評価)
 この重点政策に関する振り返りはなかなか難しいですが、ひとつには大津市がホームタウンとなっているプロバスケットチーム「滋賀レイクスターズ」に対する支援や、かねてから役員を務めさせて頂いてきた滋賀県ドラゴンボート協会が主体的に動いて実現した、滋賀国体やワールドマスターズゲームの大津市での開催に関して尽力してきました。このほか、地域行事になりますが「ふれあい鯉のぼり祭り真野」などのまちおこしイベントについても中心的な役割をはたしてきて、一昨年は20周年記念事業を無事に行うことができ、地域活性化や知名度アップにも微力ながら繋げられたのではないかと考えています。
 また来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公である明智光秀は大津市にゆかりが深い人物ですが、プロモーション活動についても行政に促してきました。
 文化芸術やスポーツ振興に関して、人の幸福感に大きな影響を与える施策だと思いますので、これからも様々な取り組みをしていくことが求められているように思います。


18.公営による低廉で安定したガスや水道供給の推進

低廉で安定したガス及び水道を供給していくためには、大胆な経営合理化と時代に合わせた柔軟な発想の転換が求められます。現在の市公営企業管理者を先頭に企業局の体質は変わってきており、経営合理化や柔軟な発想による企画立案が進められていると評価しています。
ただ、結果的に安易に市民負担(料金値上げ)を高める姿勢も垣間見られることから、まずやるべきこと(経営合理化)があることを認識し、企業局における人事制度の見直しや、コスト削減を目指していきたいと思います。

(自己評価)
 結論から言えば、ガス事業は公営から民営に移ることになりました。低廉で安定したガスや水道供給の推進を求めてきた立場からすると、民営に移ることによってそれが実現できるのであれば良しとしたいところです。が、実際に議案審議等を通じて、私なりには理解できないことが多くありました。そのため、官民連携型の進め方はまだ許容できるにしても、果たして本当に大津市民の負担は高まらないのか確信を持てなかったので、民営化議案には反対をしました。
 この結論が出るのは5年、10年先、もしくは20年先だと思います。その頃にはこの民営化に関わった責任ある立場にある人は、第一線を引いていると思います。しかし私自身はまだ20年後でも60歳。この判断が正しかったのかは見届ける事ができると考えています。


19.市民病院の改革による利用者や市民満足度の向上

独立行政法人化によって、議会は経営方針の承認など、関与できる範囲が狭くなりますが、経常的な財源繰入が当面必要なことから、市民病院の必要性や意義も考えながら、地域医療の充実に向けて、引き続き利用者の方や市民の皆様の意見を聞きながら、改善に向けた提案を行っていきます。


(自己評価)
 大津市民病院が独立行政法人化されたのは、2018年度からでした。アジェンダを掲げた際にも大凡、独立行政法人化の流れはできていましたが、実際に独法化されてからの現在の状況をみると、想定していたような成果は出せていないように感じています。もともと計画では単年度収支赤字は早々に解消する方向に向かうということでありましたが、独法化前とあまり変わらないように思います。
 それもそのはずで、独法化しても運営母体が変わっただけであまり大きな変化はなかったことからみても当然のことかもしれません。しかしながら、地域の医療を支えるためには、市民病院のような中核的な医療機関の必要性・意義は十分に理解されるべきで、そのための経常的な財源繰入は致し方ない部分もあります。市長はあまりにも短期的に物事を視すぎているようで、財源繰入にひどく慎重になっているそうですが、少し短絡的すぎなような気がします。
 それよりも独法化や経営合理化に向けて大津市が雇っていた高額なコンサルタント(1日20万円!?)の人は、その成果を出せたのでしょうか!?少しずつでもいいので、収支改善、品質向上につなげていってほしいと切に願っています。
 



フジイテツヤ






議員活動2期目の振り返り⑤



 議員活動2期目の振り返り。


13.市民財産である行政府が抱える情報の積極的な公開

なお情報が適切に開示されているかは疑問が残ります。個人情報に関わるプライベートな情報ならいざ知らず、政策形成過程の情報が秘匿されることが多々あります。市民代表であり法的に事務事業調査権を有す議会の一員である議員にさえ、そうした状況であることを鑑みると、市民の皆様への情報開示は不十分であると言わざるを得ません。
不明点があれば積極的に情報公開請求を行う姿勢を保持し、必要な範囲でブログやフェイスブック、議員活動報告会などを通じて情報を市民の皆様と共有していきたいと考えています。

(自己評価)
 行政が抱える情報の積極的な公開についてはこの3年間、一貫して課題であったと感じています。直近議会でも、市議会全会派一致で市長に対して適切に情報提供を求めることを決議したばかりですが、市民センターあり方検討の件、中消防署の件、職員が右翼関係者を連れて行った不当要求の件など、とても適切に情報提供がなされているとは思えません。
 わたし自身としては可能な限り、情報を仕入れてブログやSNSでも皆様へ共有を図ってきたところですが、そもそも得られる情報が「黒塗り」や「存在しない」ばかりです。また市民センター機能等あり方検討に関しては、市民の印象操作を図ったプロパガンダばかりが出されて、とても真摯に市民に向き合おうという姿勢を感じられませんでした。
 この点については市議会は毅然と市長に対してモノを言うべきです。旧志成会や共産系会派は敵対するからではなく単純に議会機能の健全化や市民との情報共有の必要性から、市長に対して厳しく情報提供を求めてきていますが、大きい会派はほとんど何も動きません。市長にも議会にも問題があると私は考えています。


14.市議会の審議や行政評価・監視、政策企画立案などに係る品質の向上

大津市議会では議会改革と呼ばれる取り組みを先進的に進め、私がかねて提案してきた「議決事件の追加検証」も進められています。しかし一方で、行政評価の取り組みや、議会運営における課題は残されており、また議会での審議や政策立案は高みに限界はありません。
引き続き、大津市議会のさらなる品質向上に向けて、様々な場において意見を述べていきます。

(自己評価)
 大津市議会は2016年度から3年連続で、早稲田大学マニフェスト研究所が実施する「議会改革度調査」で全国第2位(町村を除けば第1位)にランキングして頂いてきました。そうした点からすれば確かに大津市議会の審議や政策提言などの取り組みは大いに進んできたと感じています。特にこの3年間で重要だったのは、「議決事件の追加検証」と「議会による行政評価制度の導入」です。
 「議決事件の追加検証」は地方自治法第96条の2に基づいて、新たに市議会が審議対象に行政計画等を加える事ができるというもので、大津市議会でも私自身が提案者となり、検討会が立ち上げられ検証されてきました。当初提案した議決範囲からはかなり後退したものとなったものの、全ての会派が納得して議決範囲を広げられたことは、大津市議会が及ぼす影響範囲を広げられた点で良かったと感じてます。
 また「議会による行政評価制度の導入」も、山本議員と一緒にその導入を求めてきましたが、昨年度から試行的に取り組みが始まりました。全国でも議会が行政評価を行うケースは稀だと思います。まだまだ始まったばかりで、議員による行政評価制度そのものへの理解も不十分だと思いますので、その活用のあり方も含めて更に取り組みを推進していかなければならないと考えています。


15.具体的な災害を想定した防災力の向上と災害時対応力の向上

いざ災害となった場合、緊急輸送道路は使用できるのか、避難所と本部との情報伝達は円滑にできるのか、避難所の運営に課題はないか、そして大変重要な問題として災害対策本部を担う大津市本庁舎の耐震性能は十分で、代替機能をどのように備えておくのかという課題が残されています。
また地勢的に大津は周辺自治体と孤立しやすいことが考えられ、災害時の湖上交通による輸送や避難検討や、琵琶湖西岸断層帯を震源とする地震の際、倒壊対策や救助対策をどのように構築していくのかといった問題もあります。
安心して大津市で生活する環境を整備するためにも、防災力や災害時対応力の向上は重要であり、これまで議会でも幾度と取り上げてきました。今後においても身近な問題として真野川氾濫対策や、琵琶湖西岸断層帯地震を想定した避難所運営、受援体制の検討及び整備や、各種対策について講じ、行政府に対して政策提言を行っていきます。

(自己評価)
 この3年間、防災対策にも意識して取り組んできました。今年度は市議会防災対策特別委員会委員長の仕事もさせて頂いており、市内各学区自主防災組織の課題ヒアリングやアンケート調査等を通じて、行政に対する政策提言作りも進めています。
 また原子力災害の危険性を認識しながら、行政に対しては過度に不安を助長するようなことは避けて正しい知識を住民に知って頂くように促すなどしてきました。結果、大津市主催の原子力災害防災訓練においては講習の実施もなされてきました。
 行政が現在抱える防災上の課題はやはり「中消防署の移転先候補地の選定」と、「大津市役所の建替え」です。大津市の中心地を管轄する中消防署の移転先がなかなか決まりません。この問題とセットなのが、老朽化が激しく耐震性能がかなり低い大津市役所の建替え問題です。中消防署の有力な移転先候補地と考えられた大津びわ湖競輪場跡地は、公園と商業施設の立地が決まり使えなくなったことで、現在検討が宙に浮いています。この問題が解決しないことには、大津市役所の建替え議論も具体的に進みません。あれやこれやと理由を付けて検討の先延ばしをしていますが、その実態は市長が大型の費用を要する市役所建替えに後ろ向きであることにあります。
 しかし災害はいつなんどき来るか分かりません。市長がなかなか動かないと言っても、いざ災害が生じて大被害が出ては元も子もありません。議会も責任を共有していると言っても過言ではないでしょう。シッカリと市長と議会が責任を持ち、取り組んでいかねばならない課題だと考えています。



フジイテツヤ






議員活動2期目の振り返り④


 引き続いて、議員活動2期目の振り返り。


10.行政府(市役所)の公務員人事制度改革を通じた公共サービスの充実

しっかりと市民の公共福祉の向上のために働く公務員をこそ高く評価し、能力をいかんなく発揮できるポジションへ抜擢できる制度とし、「見せかけのやる気」を職場から払しょくすることができれば、公務員給与減額よりももっと高い効果を上げることができます。
 これまで議会でも力を入れて取り組んできたテーマであり、徐々に改善はされてきていますが、まだまだ課題は多くありますので、引き続き具体策を提示して改善を促していきます。

(自己評価)
 行政職員の人事制度改革に関しては1期目から政策提言を続けてきました。自身が民間企業相手に人事制度コンサルティングをしてきたことも影響しています。
 現在の大津市役所の人事制度は一定改善されたものの、ほとんど処遇には反映されないものとなっています。総務、事務部門が多いですし、数値化した評価がしづらい部分があるものの、客観的に見てもう少し、がんばりが評価されてもいいように思います。具体的に言えば、S評価を2年連続取らなければ差がつかないようになっています。(期末勤勉手当は別)これを、もう少し緩和することも検討が求められると感じています。
 また職員の働き方改革に入るかもしれませんが、育児や家事、ボランティア活動に取り組む意義を職員をもっとサポートしていくことも必要になってくると思います。


11.先端科学技術の積極導入による行政効率改善とサービスの高付加化

行政府の公営効率化の観点からも積極的に新技術を導入していくべきです。行政オペレーションでの試験的運用や、学校教育現場における活用が考えられますし、その前提としての他都市動向調査や先端技術の情報収集は欠かせません。
具体的には、教育現場へのタブレット導入やプログラミング授業の導入による教育の質改革や、人工知能を活用した電話オペレーションやウェブサイトの利便性向上、単純作業の自動化などの促進です。積極的に新しい科学技術を公共セクターの業務効率化やサービスの品質向上につなげるべく、調査を行い、提言活動へつなげていきます。

(自己評価)
 行政の仕事には自動化できるものも多く含まれており、昨今、RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)が各地で進められつつあります。大津市にも議事録作成などはどんどんRPAを導入していくべきでありますし、電話オペレーションやウェブサイトの利便性向上においてAI(人工知能)の導入をどんどん進めていく必要があります。先端科学技術の導入という観点でいえば、自動運転車の実証運転が葛川学区で今年度から始まろうとするなど評価できる施策もあります。
 大津市では今後も、先端的な科学技術を生かして、行政効率改善とサービスの付加価値化を目指していく必要があり、当該分野に詳しい職員の人材育成(又は採用)が急務だと思います。


12.行政評価制度と予算編成過程の改善による納税者満足度の向上

現状、大津市行政において行政評価が行われていますが、成果検証と予算反映の間で施策や事務事業の優先付けが不十分であることや、そもそも成果検証に改善の余地が見られます。
2016年度より2年間、私は京都大学公共政策大学院にて、あるべき定性・定量的な政策評価手法の習得や、大津市へ提言するための体系的で有効な子育て支援施策の検討を主な目的に実践的な学習を進めています。行政評価は極めて専門的な分野です。公共政策大学院で学ぶ事柄を十分に議員活動へ反映させ、大津市行政における政策評価を改善し、納税者が納得して納税できる風潮を形成できるように制度改善に向けて努めていきます。

(自己評価)
 2016年4月から2年間通った京都大学公共政策大学院では、統計データ分析のスキルや、行政評価の知見を習得することができたと考えています。
 一般質問でもあるべき行政評価の姿を何度も取り上げ、大津市の行政評価制度(施策評価、事務事業評価)に関して、改善点を指摘するなどしてきました。特に、「施策評価の重要性」、「行政評価結果の予算編成への活用」については、大津市に大いに課題があると認識しており、「事務事業レベル」でいくら適正な評価をしても、上位の「施策レベル」から見ると、新たに事務事業を追加したり、事務事業の見直しが必要であることもありますが、大津市ではほとんど施策評価が機能してきませんでした。口酸っぱく取り上げてきたので少し改善されてきましたが、今後はいかに施策評価を確立していくのかがポイントになってくると思います。
 また行政評価をどのように予算編成に活用するのかですが、実際のところ、市長の思い入れのある事業には多くの予算がつけられ、行政評価結果が尊重されているとは言えません。部局ごとの予算マネジメントで行政評価が活用されているとはいえ、やはり、市予算の総合調整機能を持つ市長がしっかりと行政評価結果を理解し活用していくことが求められると思います。
 また「市民事業レビュー」が始まりましたが、その運用には多くの問題点があります。よその町の仕分け人が、適当に意見を言って、それを市長が尊重して予算編成に用いていますが、それよりも行政評価制度そのものをしっかりと確立していく方が先であると言えます。


フジイテツヤ




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