一般質問も終わって委員会審査に入っています。

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 本会議での一般質問も無事に終わり、今週からは委員会での議案等審査に入っています。
 一般質問の項目ごとのQ&Aは、順次まとめていきたいと考えていますが、まずは全体的なところをご報告申し上げます。




 全体的には、大凡予定していた通りの時間配分で、制限時間の中では最大限に聞きたいことは聞け、提言したいことは提言できたように考えています。一方、答弁に関しては当然ですが私の意見と相違するものがあり、その辺りは仕方なく思うのですが、特に大津湖西台に関する質疑では、必要な情報を出してもらう事ができないので議論が深まりませんでした。
 意思決定過程、政策形成過程がわからず、いきなり結論だけ示されても、「わかりました」とも言えません。なぜそのような決定になったのか、私たち議員は市民の皆様からの声を聞き、それを議会活動を通じて政策提言しており、それとは別に行政が独自に広聴して政策形成を進めているわけですが、その過程でどのような議論がなされて、なぜそのような結論になったのか、説明責任を果たして頂かないと、私たち市民代表である議員は納得できません。納得できない以上、そうした曖昧な状況下では判断が出来ず、予算や条例案に関連するものであれば、責任を持って賛成することもできません。

 予算案にしても書面に書いてあるのは、仮に“50万円の事業”であったとしても、その背景には、市民一人一人の血と汗のにじむような職業生活や、1円、10円を節約する日々の生活があります。とりわけ貧しい人たちにとっては、本当に生活に苦しい中で納税をされており、そうした人たちの思いも具体的に思い出しながら、議決に臨むに際して、私自身はとても行政が出してくる曖昧模糊とした情報だけでは、納得して賛成をすることができません。

 特に最近、越市政で見られる情報隠ぺい的な事案について取り上げると、

 1.富士見市民温水プール運営に関する委託契約が議決漏れであったことを知った10月15日から11月9日まで議会には知らされず、その間、違法状態のまま、施設運営がなされていたこと。しかも違法状態を脱する適切な対応も取られていなかったことが後に分かった。
 2.市民センター機能等あり方検討に関する庁内検討会議の黒塗り(その後、問題が発覚すると大津市は全文開示へと方針を転換した。公開された資料によると市長の越直美の発言の多くが黒塗りされていたことが分かった)
 3.中消防署移転先候補地検討の隠ぺい。市民の公文書公開請求で出されていた資料が、なぜか大津市議会には説明されておらず、この間、大津市議会は隠蔽されていた情報の枠内でしか議論をすることができてこなかった。

 の3件は、とりわけ悪質であると考えます。

 この3件以外にも、越市政における透明性が低い情報開示姿勢は最近つとに目立ってきており、多くの職員が言うには、議会や議員に出す資料や情報はその多くが市長の検閲が必要だということです。確かに、私が他都市に求めた観光情報データ(統計数値)は1日で出てきたのにかかわらず、大津市の場合は2週間以上かかってようやく出てきました。単なる統計データがなぜ2週間以上準備に係るのか、全く理解に苦しむところですが、これが現在の大津市政、越市政の体質だと考えます。
 私の感覚では、もう情報機関、憲兵が跋扈した戦前の雰囲気はきっとこのような感じだったのではないだろうかと思う訳です。北朝鮮やロシアまでとは言わずとも、独裁的な人物が情報を管理し、非常に風通しが悪い組織体質になっているように感じています。職員のメール等も監視対象になっていると関係者から聞きましたので、きっと内部で働く人も大変なんだろうなと思ってます。

 こうした状況を変える事ができるのは、私は市長自身か市議会、もしくは監査や第三者機関、または市役所内部の勇気ある告発者だと思うのですが、市長自らが現在の姿勢を改めることはこれまでの経緯からも到底考えられないので、市議会や内部告発者などにかかっているのかもしれませんが、いまのところ、そうした動きは見られません。

 こうした強権的な政治スタイルは、いつかは綻びを見せることを歴史から学ぶことができます。一度ほころびを見せれば、体制崩壊に向かって一気に権力構造は瓦解していくはずです。誰がファーストペンギンになるのか。これまで何度か越市政ではそうした動きがありましたが、全て封殺されてきました。誰も動きを取らないのであれば、本当にこの大津市にとっては良くないことだと考えています。

 二元代表制のもとで、市民から負託を受け政治行政の責任を市長と共有している議会議員として、現状、十分に力を発揮できていないことは本当に申し訳なく感じています。市長・行政のやりたい放題の状況に歯止めをかける事ができるとするならば、それは私は議会であらねばならないと私自身は常々思っています。
 来春の統一地方選挙(大津市議会議員選挙)も日程に乗ってきました。そろそろ、まちにも「二連ポスター」と呼ばれる知名度向上を目指した広報物が目に入ってくる季節です。さまざまなキャッチコピーはいいのですが、実際にどのようにすれば、大津のまちは良くなっていくのか、そのあたりを突き詰めて考えていくことが、この大津市で生活をする市民(もちろん議員も)に求められているように思います。市長が変わらないのであれば、市議会の構成員を変えることが、より近い選択肢だと私は思います。

 一般質問の詳細については、後日まとめて書いていきたいと思います。



フジイテツヤ








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