議会閉会。

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 本年の本会議も昨日で閉会となりました。
 しっかり言うべきことは言えたと思いますが、実行する人(市長)がその言葉を聞くかは別問題です。聞く耳を持たない人にどれだけ真剣に話ししても意味がないのかもしれませんが、できる限り伝わるように、これからも意見を述べていきたいと思います。



 さて今議会では、市民センター機能等あり方検討と、公営ガス事業の民営化手続きを進める議案審議の2つが大きな問題でした。両案件とも、行政の説明は不十分だったように思います。「市民とともにある行政」が望ましいのですが、暴走する今の越市政にそれを求めるのは難しいのかもしれません。一部マスコミは市政課題もしっかり報道されていますが、大半は御用マスコミの如く、行政発表のリリースを垂れ流している感もあります。大津のいじめ事案の際は大手マスコミもエース級が大津へ投入されましたが、残念ながら最近は議員へ取材に来られることもほとんどなくなりました。そうしたマスコミの動きもあり、一般的には「越市長は頑張っている」という評価もあるのかもしれません。ちょっと残念です。
 こうした時にこそ、良識ある議会が動かねばならないと思っています。
 市長の動きを監視し、問題指摘していくことは、確かに労力や精神的な重圧もかかりますが、私自身は、問題点をしっかりと指摘し続けていきたいと思います。




 採決前の議案討論では、私も登壇し、ガス供給条例の改正議案について反対の立場で討論を行いました。以下少し長いですが、本会議での討論文です。


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 会派・志成会を代表して議案第148号「大津市ガス供給条例の一部改正」に対して、反対の立場で討論をいたします。
 本議案は、大津市公営企業局ガス事業の仕入・小売供給部門を、公民連携出資会社へ移行すべく、本市ガス供給事業のパートナーとなる民間事業者の選定手続きを具体的に進めるためのものである。
ガス全面自由化という環境変化に対応すべく、市民にとって低廉で持続可能なサービスを提供していくために、本市ガス事業の経営のあり方を検証し、よい方策を検討することは一定意義あるものと考える。
 しかしこの度、議会に示された、昨年度から進められてきたその検討結果は、意外なほどチープなものであった。今後20年間の事業シミュレーションも検討結果に含まれていたが、果たして低廉で持続可能なサービスを20年間継続していけるのか、本市が示した検討結果は論拠に欠けるものであった。
 こうした懸念は、本会議一般質問では、志成会からは谷ゆうじ議員、山本哲平議員が取り上げ、志成会以外からも河井議員や杉浦議員からも質問がなされたように、多くの会派や議員が抱くところである。
 一連の質疑を通じて特に印象に残った答弁は、山極公営企業管理者が発した、「官民連携出資会社に移行しても原料調達コストを下げられるかは、確証が持てない」というものであった。
 確証が持てない現段階で、公営企業局が市議会に議案提出してくること事態、ありえない。確証が持てない程度の検討段階ならば、本市はいったん本議案を取り下げるべきである。
 なお公営企業管理者は、「確証が持てない」とのことであったが、公民連携出資会社へ移行すれば原料調達コストを2%程度下げられるのかについて、さらに理解を深めようと質疑を繰り返したが、曖昧な答弁が繰り返され、そもそも公民連携出資会社への移行に反対する立場ではないものの、理解がほとんど進められなかった点は遺憾である。
 事業計画の終期となる2038年度以降を視野に入れ、市民及びガスの需要家である市内事業者にとって、より良い選択肢を将来に残すべく、予断なく検討されなければならないが、約1億円をかけて行った検討にしてはその内容はお粗末である。
 本市には、「密室の中で検討や交渉を進めるな!」、「しっかりと論拠を示して議会で説明せよ!」と申し添え、本議案に反対するものである。         


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 早くも年末が近づいてきました。毎年、時が過ぎるのを早く感じるようになってきました。
 忘年会シーズンのピークは過ぎたとはいえ、年末は年末で議員として、様々なイベントに参加させていただきます。また議会も閉会したとはいえ、幾つかの委員会が開催されますので公務もまだ完全に終わっていません。年末のご挨拶回りも期間が限られますがやっていきたいと思います。
 年が明ければ新年会シーズンが始まります。この時期は痛風持ちの私としては、結構しんどいのですが、新春の出初式では大役を務めることになりましたので、体は大切にしたいと思います。



大津市議会議員 藤井テツ




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