【一般質問解説⑥】 公立保育園の早期耐震化を!

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 9月議会最後の質問事項は「公立保育園の早期耐震化」を求めるものです。
 6月議会で保育施設について取り上げた後、多くの方から藤井が保育政策に熱心に取り組んでいると知って頂き、直接アドバイスを頂戴したり、メールやSNS等で情報提供をして下さったりしてきました。そうした中に、北部の幾つかの園で未だ未耐震の公立保育所があることを知り、新設園増設もいいが、その前に既存園の耐震化も同様に重要であると考え、今回取り上げることにしました。
 ちなみに現在、未耐震の公立園は、唐崎、伊香立、比良、和邇の4園です。
 お金を気にして、子ども達や保護者を蔑ろにするのは問題です。市長は保育政策に力を入れているのであれば真っ先にこの問題に着手すべきです。


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質問者:藤井哲也(太字)
答弁者:西田福祉子ども部長、越市長


 次に、公立保育園の今後のあり方については、一昨年策定された幼稚園、保育園のあり方の方針に記載のとおりであり、民間園が増加している本市の状況から、公立保育園に求められる大津市全体の保育の質を維持向上させていく役割が公立の保育園には一層期待されています。
 さて、その公立保育園でありますが、公立保育園の耐震化については、順次進められているものとは思いますが、いまだ耐震化がなされていない園も健在しています。特に琵琶湖西岸断層帯地震等により、震度5や6以上が想定されるエリアにおいても、耐震化がなされていない公立保育園があります。
 本市では、平成28年度から平成30年度までを実施期間として、大津市既存建築物耐震改修促進計画が策定され、この計画に基づき耐震改修が進められていると認識しておりますが、公立保育所が果たしている役割や、万一災害が生じた場合の子どもの安全、また復旧に要する間、保護者の生活にも影響を与えることも考えられるため、早目の耐震化を求める声が私のところにも届いています。ついては、財政的に厳しい折ではありますが、だからこそ公立保育施設の耐震化について年次計画を立て、必要経費の分散を図りつつ、防災対策事業債などの国の補助事業の活用も検討し、着実に進めていくべきと考えますが、本市の見解をお伺いいたします。


(部長)
 公立保育施設の耐震化についてでありますが、耐震整備が未実施の保育園に係る年次的な整備計画につきましては、財政が逼迫する中で、他の公共施設との優先度の調整等も必要となることから、現状においては策定が困難な状況ではありますが、園児の安心・安全を確保する観点から、個々の保育園の状況を踏まえた対応を行ってまいりたいと考えております。

 耐震化されてない園が実際ありますけれども、ちょうど琵琶湖西岸断層帯地震による影響で、比良、和邇、伊香立、唐崎の各園については、いずれも非常に大きな地震が想定されると思うんですよ。平家で構造上も倒壊リスクが低いとはいえ、万一の事態があったら、これは私は大津市の責任だというふうに考えております。何よりも保育所は、御存じのとおり利用者調整がなされて、自分で園を選べないんですね。転園もできないです、当然今の現状では。
 そうであれば、本市としましては、これ早急に耐震化を図る必要があるんじゃあないかと思います。私自身の子どもはそこの園には通ってはいないんですけれども、仮にそこの園に自分の子どもが入っていたとしたら、部長もお子さんは既に大きくなっておられるかもしれませんけれども、仮に自分の子どもがその園に通っておられたらどう思われますか。
 私は、何年先かわからないけれども、いずれ耐震化をやるみたいな答弁でれば、とてもじゃないけれども、そこに通わせてる子どもたち、また親子さんですよね、我慢ならへんというふうに感じます。
 財政的には厳しいとは思うんですけれども、初問で言わさせてもらってるんですけれども、だからこそ個別園の事情は当然あると、私も個々には聞いてますけれども、ただ、そうじゃないところもあったりとかするわけであって、このまま公立を続けていくところもあるわけでありますし。そうであれば、本市として責任を持って早期に耐震改修、図らなければいけないんじゃないかなあというふうに考えますので、改めまして御答弁をいただきたいというふうに思います。


(部長)
 保育園の耐震化でございますけれども、大津市の耐震改修促進計画につきまして、計画に、耐震改修促進計画につきましては、大津市の保育園につきましては全園改修が終わっております。
 ただ、全庁的に見ますと、大津市全体で見ますと、ただ、まだこの計画に基づいて改修ができない施設等もございまして、優先状況等ですとか、後、申し上げました大津市全体の財政状況を勘案させていただいて、保育園の整備についても検討してまいりたいと考えています。
 ただ、大津市保育園については、個々の事業、例えば個別の事情、例えば民間のこども園の個別構想等ございますので、それらの個別の状況等も踏まえて検討してまいりたいと考えております。

 私、どうしてもこの問題、引けないんですよ。言ってはることは、個別の園の事情に応じて対策をとっていきますというふうなことではあるんですけれども、具体的に何もおっしゃってらっしゃらないんですよ。どうしていくのか教えていただけますでしょうか。お願いします。

(部長)
 保育園の関係でございますけれども、確かに保育園につきましては、園児が安心・安全に生活するという観点から大変重要な施設であるというふうに考えています。当然、耐震化についても改修についても十分必要だというふうに考えています。
 ただ、1点は、個々の公立保育園の事情、例えば民間の認定こども園への移行の可能性ということと、あと一点、例えば老朽化をした施設の耐震化を行うことが、例えば最善の策であるかどうかという、例えば改修等も含めた慎重な判断が要るのではないかという観点からも、多角的に検討してまいりたいというふうに考えております。

 多分、福祉子ども部としてはつくりたいなり、もしくは耐震改修したいという思いはあると思うんですけれども、やっぱり予算が関係するというふうに思います。
 一番最初の財政の問題、お答えいただきましたように、子どもについての問題については非常に重視されていくというふうなことでもおっしゃってらっしゃいましたし、私自身は、新規の事業にあっては別枠で捉えて予算化していくなどの措置が必要ではないかなというように思います。
 子どものために、そして保護者のためにどう思われるのかについてお伺いしたいと思います。


(市長)
 最後の御質問で公立保育園の耐震化についての御質問です。
 園児の安全・安心を確保する観点というのは重要だと思っています。そして、今、部長がお答えしたとおり、個々の保育園において必ずしも耐震化するのではなくて、現在、地域の皆様と民間のこども園をつくるというような協議をしている保育園もございますから、個々の事情を踏まえて対応してまいりたいと思っております。


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 以上です。
 個々の園で事情が違うということですが、民間こども園への移行が具体的に検討されているのは現在のところ、伊香立保育園だけで、その他の3園は当面の間は公立園での存続が固い状況です。いつまで未耐震のまま放っておくのか大変問題だと思います。

 この質問については任期中にフォローアップをしていこうと考えています。
 地域の保護者の声を今後も議会で訴えていきたいと思います。

大津市議会議員 藤井テツ




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