衆院選比例区投票先の分析。大津市議会・女子学生議会。

ホームブログ>衆院選比例区投票先の分析。大津市議会・女子学生議会。



 


 自民党は3年前の衆院選から5千票上積みしていますが、前回参院選から見ると微減しています。台風の影響を考慮すると横ばいでしょうか。決して自民党の支持が増えたのではないということを自覚しておかねばと思います。

 公明党は相変わらず安定の数字です。
 維新は3年前から8千票近く、30%も得票を落としています。橋下元代表の引退が響いているとしか言えません。おそらく希望の党や自民党へ票が流れているのではないでしょうか。
 共産党は3年前から5千票以上、前回参院選からは6千票以上も落としています。立憲民主党へ票が流れていると思われます。
 立憲民主党の票は、民主党(民進党)の前回参院選の票数とほぼ同数であることから、一部は希望へ投じられたと思いますが、民主党支持者の半数以上が流れてきたと思われます。また共産党(6千票)や自由党(2千票)も取り込んでいると思います。
 希望の党は、政策的に民進党保守派や維新の会と重なる部分があるためおそらく両党支持者から票が流れてきているのと合わせて、今回は一部嘉田前知事支持者も票を投じているのではないでしょうか。
 
 先にも書きましたが、自民、公明が国会の2/3議席を確保したとはいえ、大津市内の投票だけ見ても全投票数の43%に過ぎません。野党票が分散し、野党保守層が維新、希望とでわかれ、野党リベラル層が立憲民主、共産とで分かれましたが、仮に野党が保守系とリベラル系でそれぞれ統一した政党を作った場合、状況は異なっていたと思います。
 今後は、全国的に苦戦した希望の党や大阪でも勝てなくなってきた維新の会がどのように動くのかが注目されますし、辻元清美氏を国対委員長に据え対決姿勢を強める立憲民主党と民進党出身の大物政治家がどのように対応するのかは見ていかねばなりません。
 今後の重要な問題としてはやはり憲法改正議論が来年本格化するであろうし、消費税増税分を原資として公約として訴えた子育て支援施策の充実を具体的にどのように体系化するのかは、再来年春の統一地方選を挟み、クローズアップされてくるはずです。


 * * *

 昨日は大津市議会10月特別会議が開催され、中学校給食開始に向けた調理施設の建設に向けた議案が提出され、会派としては幾つかの問題指摘を行った上で賛成をいたしました。

 また本日は、大津市議会・女子学生議会でした。



 仲野議長の肝いりの事業で、龍谷大学社会学部の女子学生の皆さんから、地域包括ケアシステムや寺子屋プロジェクト、葛川地区の公共交通問題、中3学習会の4テーマについて政策提案を頂きました。関係者へのヒアリングや現地確認などを確りとされていて、調査を踏まえた質ある提言内容だったと思います。これから社会で実務を担われるにあたり、残りの学生生活でも学業に確り取り組んでもらいたいと思います。
 ただ、傍聴席では喋りたそうにされている男子学生が多数おられました。来年度以降、大学と連携して同様の企画を実施するのなら、男女共同参画の観点からも男子学生にも入ってもらえればより一層良いのではと思いました。

 なお、今週末(10月29日)に予定されていた、大津市原子力災害避難訓練は台風の被災状況等を考慮して中止になったと連絡がありました。個人的には、大津市がうやむやにしている原発対応を確認し確りと検証する機会と捉えていましたので残念ですが、またの機会に開催されますよう促していきたいと思います。


大津市議会議員 藤井テツ




▲ページのトップへ