東京方面へ行政視察へ行ってきました。

ホームブログ>東京方面へ行政視察へ行ってきました。


 
 月曜日と火曜日に行政視察のため東京方面へ行ってきました。
 改めて詳細な視察報告は報告書と一緒にアップしたいと思いますが、所感として忘れないうちに書いておきたいと思います。

 初日の月曜日は、地方議員のための政策セミナーとして開催された「東日本大震災・原発災害による健康被害」に参加。
 午前10時からの研修に間に合うように6時過ぎの電車で東京へ。
 講師は、福島原発に最も近い総合病院である南相馬市立総合病院や、相馬中央病院で医師をされ、相馬市の健康対策専門部会委員もされている坪倉正治先生。政治色抜きの客観的事実とご自身の経験だけに基づく放射線に関する勉強会でした。


坪倉正治先生のプロフィール



 ここ最近ずっと大津市議会にも原発に関する請願や意見書が出されており、正直なところ、賛否とも明確な判断が難しい状況でした。というのも、原子力や放射性物質、その健康被害などについては報道を通じて情報は入ってきますが、デマらしいものも玉石混交で入ってくるため、何が正しい情報か、基本的な知識を持っていないため判断がつきにくいからです。
 そうした点から、一度、現地の医療関係者・専門家の話を聞き、正確性が高い情報・知識を習得しなければ、自治体経営にも影響を与える議員としては責任ある判断ができないと考え、そもそも放射能とは何か、放射能による健康被害が実際にはどのようなものなのかを、データに基づいて学びに行ったところです。

 個人的には、大変勉強になったセミナーでした。
 災害で亡くなった方のうち、ほとんどが高齢者の避難中の健康状態悪化であることは、避難の必要性の観点や、受援時の体制の面からも考えることが多かったと感じます。また震災後に地域の人間関係が分断されたり、家族を失い、癌リスクが高い糖尿病になっている人が多いことも知りました。放射性物質(セシウムなど)の検出は震災当初(1・2年)は見られたものの、現在はほとんど見られず、被曝と癌の関係性は低いことなどもデータに基づいて話をされ、これまでの思い込みを少し取り除くことができたと考えています。


 * * *

 2日目の火曜日は、今日は「東京都国立市」と「東京都府中市」に、未就学児の保育政策について、先進的施策を伺いに行きました。関西よりも東京圏の方が待機児童問題が深刻でもあるため、取り組みもより一歩進んだものとなっています。
 また視察先としては東京23区外でベッドタウンの街、そして現在、施策検討真っ最中で独自のアイデアを出しておられる自治体を選びました。
 国立市では、公立保育園の民営化を公共性が高い社会福祉事業団や財団法人への移管も視野に検討をされている最中(この9月議会で議会に報告されるそう)で、保育施設の様々な運営主体に対してメリット・デメリット分析をされている内容を、府中市では一定の中期ビジョンを持ち、全国的にも見ない「定員枠調整方式」と呼んでおられる方法で、市域の保育環境の整備に取り組んでおられるところです。ちなみに府中市さんは東京都内で待機児童数がワースト1位、全国でも10位以内と、大変な苦労をされている自治体でもありました。
 


 全体的に保育士確保策や、保育定数マネジメント、在宅子育て支援などをヒアリングさせていただき、意見交換を通じて、大津市にも導入できそうな施策がないかを考えました。
 もう少し自分の中で整理して、大津市の実情も勘案し、提案すべき事柄があるようなら議会で提案でも取り上げようと思います。


 * * *

 先週末は、サンシャインビーチにおいて「びわ湖ペーロン」でした。法人役員をさせて頂いている都合上、大会スタッフとして決勝審判をさせて頂きました。終日、炎天下の下での仕事でしたので、くっきりと日焼けしました。びわ湖を1日見ていると心が安らぎます。全国から50近くのチームが参加され、結果的に20人漕ぎ、10人漕ぎとも、滋賀県のチームが優勝!

 

 今日から9月議会に向けた動きが始まります。早速、提出予定の重要議案の説明。
 来週からは予算案の説明などがあります。
 間に合うようであれば、行政視察によって得た知見も生かしたいと思います。


大津市議会議員 藤井テツ





▲ページのトップへ