「教育長(特別職)」を辞めて、「教育次長(一般職)」に?!

ホームブログ>「教育長(特別職)」を辞めて、「教育次長(一般職)」に?!



 先月28日に2月通常会議(2月中に開会されたためこのように呼びます)が閉会したあと、翌日29日にここ何回か問題を指摘してきた大津市葛川地域の日中唯一の公共交通バス路線がなくなることを受けて、大津市北部7学区として大津市行政に対し、「補助路線バス減便ダイヤ改正に伴う要望書」を提出しました。

葛川補助路線バス減便ダイヤ改正に伴う要望書

葛川公共交通に関する要望

 要望を受け取って頂いたのは建設部長。「一番の問題は地元への説明や協議をしてこなかったことだ」と冒頭におっしゃられました。当にその通りだと思います。
 仮に半年ほど前に地元への話し合いがあれば、地元住民への周知も十分にできただろうし、万一 バス路線がなくなることでどうしても困るという方がいれば代替輸送手段を検討する時間も作ることができましたが、今回は3月23日に地元へ最初に説明し、24日、25日の2日間で市職員が周知ビラを各戸配布し、26日にダイヤ改正(バス減便)という信じられないような流れでした。
 同席者は、葛川学区自治連合会長、伊香立学区自治連合会長、真野学区自治連合会長、真野北学区自治連合会長、仰木学区自治連合会長、堅田学区自治連合会長と、武田平吾議員、津田新三議員(議長)、中野弘子議員、船本力議員、西村和典議員、私(藤井)でした。
 同席者から分かって頂けるように、この問題は単に「葛川」だけの問題ではなく、地域全体の問題として認識されています。
 席上、デマンドタクシーやコミュニティバスの活用、医療機関による送迎サービスの範囲拡大や、地域住民の助け合い輸送など様々な提案が地元側からなされました。人工透析を週3回受けている方や、定期的に路線バスを利用していた方もいたそうです。市民の生命や公共福祉に関することを杜撰な検討で済ますのは許されないと思います。市行政には早急なる対応を求めるところです。


*****

 さて3月31日(水)に一日限りの市議会特別会議が開催されました。
 本来であれば、この3月末日の市議会は国の税制改正に伴う市条例の改正であったり、予算の微修正(今回も高額医療が想定以上に多くその分の予算措置があった)程度なのですが、今回は急遽 「教育委員」の選任議案が審議されることになりました。

 ここで報告させて頂かなければなりませんが、実はかねてより痛めていた足の手術を30日に行い、今回の特別会議には出席をすることができませんでした。議員として付託を頂いているにも関わらず申し訳ありません。
 その上で記載するのは忍びなく思いますが、やはり市民の皆様へ市の課題をしっかりと伝えることが責務ですので、しっかりと報告はさせて頂きたく思っています。

 問題になったのは、一昨年11月に新たに教育委員に選任された井上佳子氏(2012.4-秘書課長、2014.4-教育次長、2014.11-教育長)が教育委員を辞職し、新たに不登校経験があり現在は市内外の学校などで講演ライブをされてきた八田典之氏を教育委員に選任しようとしたことです。

 言うまでもなく、教育委員の選任は議会の同意を得ることが条件です。
 2014年11月28日に審議された井上佳子氏の同意議案の採決結果は以下の通りです。

 井上佳子氏教育委員議案
(2014年度議案第220号 青の議員が賛成者、白の議員は反対者)

 私も当時反対をしました。(反対討論文書PDFはこちら

 とは言え、議会の賛成多数により選任された教育委員が、議会になんの断りもなく教育委員を辞するということは許されるのでしょうか。体調不良や特別な事情があるなら別ですが、市長から述べられた提案説明では教育委員任期中の来年2月は年度途中で学校現場に混乱をきたすかもしれないため)ということで意味不明です。そのまま再任すればいいだけの話ですし、仮に教育委員内の互選によって新しい教育長が選ばれたなら粛々と新しい教育長が事務を司ればいいだけの話です。

 そして教育委員を辞する井上佳子教育長は、あらためて「教育次長」(部長級一般職員)として教育委員会プロパーで採用されたということです。

 教育委員に就任する際、市職員を退職し(退職手当発生)、今回 教育委員の職を放り出して(退職手当発生)、そして改めて教育委員会職員として採用され、数年後の定年時に改めて退職金を受け取るということになります。
 ここで幾つかの問題点を指摘しなければならないのですが、

 1.議会同意を得て選任された教育委員が説明責任を果たさず辞職してもいいのか?

 2.現職教育委員として、教育委員会が自分を採用しようとすることに違和感を覚えないのか?

 3.早期退職(定年前退職)した職員を新たに任用しようとする時、一般的には現役時より2等級以上低い職位で嘱託職員として採用されることになるが今回はそうではなく、部長級(一般職員)として処遇されることになるが問題ないか?

 という事柄です。
 法的に問題はなくとも、最後は自分自身の良心、デリカシーの部分になってくるのではないでしょうか。
 またこうしたヌルい感覚を教育委員各位が持っているとするならば非常に問題です。確か弁護士(壽彩子氏)がこの前、教育委員になったような・・・。こうした人が本来ならば、異議を唱えてもおかしくないのですが。。。

 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



大津市議会議員 藤井哲也拝








▲ページのトップへ