一般質問解説④「地域の交通安全施設整備」

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一般質問4項目は「地域の交通安全施設整備(道路上安全標示、カーブミラー設置、視界遮断草木の除草など)」の予算執行状況の確認と、来年度予算編成に向けた見解についてです。

今年の7月から地域密着の取り組みの一つとして、「市政よろず相談会」というものを毎月開催しています。毎回、複数の方がお越し頂き、市政や地域の困りごとについて相談を頂いており、私自身も勉強になることも多く大変ありがたく思っています。

そうした中で、道路の交通安全上の対策が、大津市に頼んでも「予算がもうないので」という理由で十分に講じられず、地域住民が困っているのを特に聞くようになってきました。
特にJR堅田駅西口地域は、新しい町の開発に合わせて、道路整備も進められていることから、昔からある道路との交差点や、既設の道路標示(停止や徐行などの表示)なども、見直されなければならないものの、地域住民の代わりに議員として要望しても、なかなかすぐに対応してもらえないというのが実情です。

先日は和邇学区にある志賀南幼稚園のすぐ前で大変大きな事故がありました。
これも地域住民の方が教えて頂いたのですが、ここ半年で死亡事故を伴う重大な事故が此の箇所だけで3回も発生しているとのとこで、早速 大津市の道路管理課の職員立会いの下、現場の確認を行いましたが、確かに危険な個所で対応が必要だと思いました。

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左写真が事故があった場所で、右写真は少し手前の交差点が見えない場所から撮ったものです。
交差点の手前が橋となっており、ちょっとした坂になるため、交差点の見通しが坂が悪く、橋の頂点部分に到達しなければ、交差点付近の車や歩行者の往来があるかが分かりません。
本来は交差点手前の坂を上るところに、「交差点あり!」や「幼稚園近く!」などの表示をして、注意喚起を促したりするのが適切だと思いますが、道路にそうした表示をするだけで10万円とか20万円がかかるらしく(そもそも高いのでは?)、結局のところ予算がなく早急な安全対策はとれないとのこと・・・。

必要ないインフラは作る必要はありませんが、必要なものはしっかりと整備しなければなりません。特に道路などはしっかりと整備しなければ人命にかかわります。
市財政は厳しいのは分かっていますが、予算を絞るだけではいけません。特に今回は幼稚園のすぐそばであったり、堅田西口のような新しい町の開発に伴うものであり、そうしたものにさえ予算を当てることができないのは異常だと思います。

そうした状況をこの秋ぐらいから、ずっと大津市には申してきました。
そして今回ようやく11月補正予算として2000万円強の道路維持修繕費が提出されることとなり、少しは改善が図られることとなりました。

この予算の中には、私が本年2月議会で提案したJR駅前広場や市道のバリアフリー化対策費用も入っており、建設部の取り組みには感謝し評価しているところですが、それでも最低限の予算を確保できない状況に変わりはせず、予算査定を行う総務部や、市長には引き続き現場の声を届け、交通安全施設の整備を前に進めていかねばならないと思っています。

答弁としては、「現在の予算執行状況につきましては、11月末時点で交通安全施設整備費は約92%、道路維持修繕事業費は約87%を執行している状況で来年度の交通安全施設整備費などの適正な予算規模につきましては、今年度の決算見込相当額が必要と考えております。」という建設部の回答と、「来年度の予算編成にあたっての見解でありますが、市道の管理延長は伸長する傾向にあること、道路における管理瑕疵事案が発生していること、地域からの様々な要望をいただいてきていることを踏まえますと、引き続き、本市の財政状況に照らしながら、適切な予算の確保に努める必要があると考えているところでございます。」という総務部の回答がありました。
答弁書はこちら

現場を担当する建設部としては、住民に対していつも「予算がないので難しいです」と答えざるを得ない事態になっており、予算が絶対的に足りないということを痛感しているはずで、総務部は市全体の予算マネジメントの観点から慎重な回答になったものと思いますが、「適切な予算の確保に努める」とのことであり、来年度予算編成の状況を見守りたいと思います。


大津市議会議員 藤井哲也拝





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