「山口県周南市」と「福岡県北九州市」への視察

ホームブログ>「山口県周南市」と「福岡県北九州市」への視察



おはようございます。今週火曜(27日)と水曜(28日)は、副委員長を務めさせて頂いている「施設常任委員会」で山口県周南市と福岡県北九州市に視察に伺わせて頂きました。

「施設常任委員会」は、建設部と都市計画部、企業局(ガス・上下水道)を所管しており、予算審議や所管事務調査を行っています。

建設部では現在、琵琶湖大橋の値下げや将来的な無料化を念頭にした周辺道路の整備を県と連携しながら進めています。特に値下げや無料化を行うことで道路混雑度が高まることが予想されることから、道路拡幅や混雑分散のための道路建設を進めていくことになってきます。

私なりの各道路の供用開始時期はおおよその以下の感覚です。
①湖西道路の坂本IC~真野ICの四車線化 10年~15年後
②国道477 琵琶湖大橋~真野ICの四車線化 15年~20年後
③都市計画道路 ローズタウン~仰木口の供用開始 4年後
④びわ湖大橋の通行料無料化 ②の工事完了後の15年~20年後以降

こうしたスケジュールを考慮し周辺道路の整備を10年、20年単位で予め計画し、まちづくりを考えていく必要があると思います。

また、JR膳所駅は現在橋上駅舎化工事がなされています。膳所駅は商業地に近く、大津市の中では乗降客数が大いにも関わらずバリアフリー化工事はこれまで不十分でした。仮初めのようなエレベータはあったにせよ本来は法定のバリアフリー基準を超えているのでJRが主体的に工事を行うべきですが、なぜか本腰ではなく、どちらかというとイヤイヤ感満載の中で大津市が多大な負担をする中でバリアフリー化工事がなされるものです。

都市計画部が担当するJR大津駅周辺の再開発及び駅舎改修についても、大津市は3000万円以上(JR西日本と国の負担分をあわせて総額1億円の事業)を負担するにも関わらず、ほとんど言い分が通らず、結果的にはペンキを白く塗りなおして、二階部分をガラス張りにしただけようのような外観で大津市は合意しました。
JR側の言い分は「奇をてらわずシンプルにした」ということですが・・・。

大津駅舎外観改修案


今回の視察では先進事例として、山口県周南市の「駅橋上化及び駅前中心市街地活性化」と、北九州市の「若戸大橋の無料化を見据えた道路網整備」の状況と課題の発見のために委員会として企画し訪問いたしました。

■■■

【山口県周南市】

IMG_0007

新徳山駅前イメージ

山口県周南市視察2


周南市は、旧徳山市のほか1市2町が合併しできた自治体で、市域のほとんどが山間部、人が住めそうな場所は瀬戸内海側を中心に7~8%しかないということで、もともとコンパクトなまちづくりがしやすい条件にあるそうです。

そのため国が推進する「都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画制度」に乗り、駅前ビルの開発などを進めていくそうで、主な財源は駅ビルに設置し運営を民間委託する新設図書館の建設費として国の補助金を活用し充てるということです。

また駅前に「中心市街地活性化の推進に関する法律」に基づく中心市街地があり、若い世代(30代メイン)が中心となって、商店街の活性化を進めているということです。

キーマンとして挙げて頂いたのが、広告代理店で経験を積まれ奥様の出身地である周南市にこられた松本健一朗さん(上写真)と、地元出身で関東で事業を起こし最近、故郷の周南市に戻ってこられた河村啓太郎さんのお二人です。
なんと、まちづくり会社(第三セクター。大津市では「まちづくり大津」という団体があります)「株式会社まちあい徳山」の代表取締役に河村さんは就いておられるそうで、若干35歳前後ということです。若い世代がまちづくりをリードすると、新しい風が吹くという好事例かもしれません。

■■■

【北九州市】


IMG_0021

北九州市視察27年1 若戸大橋内部


北九州市は官製八幡製鉄所などの近代産業遺産が世界遺産に認定され現在沸き立つ町です。
50年以上前、当時は世界最大のつり橋だった若戸大橋が建設されました。
そして地域活性化のための若戸大橋通行料無料化が平成30年度に実現することとなりました。

若戸大橋周辺道路網整備

北九州市視察27年3

現在、橋無料化に向けて周辺道路整備が進められていて、バス専用道だった道路が拡幅し一般車も通行できるようにしたり、また福岡県が運営する都市高速道路の戸畑枝光線の工事(1期:H30年前後完工)が進められています。


行政視察には、建設部長と都市計画部長も同行して頂きました。
単に視察して先進事例を学ぶだけではなく、道中で両部長と意見交換をするなど、大津市の今後の方針確認や意見具申もさせて頂き、総じて良い機会になったと感じています。
施設常任委員会の副委員長としては、あまり役立てなかったかもしれませんが、昨年まで1人会派部屋で苦楽を一緒にさせて頂いた伊藤茂委員長の配慮により無事に視察を終えることができました。今後のまちづくりについて、今回の視察が生きるように、議案審議や政策提案で事例活用をしていこうと思います。


大津市議会議員 藤井哲也拝







▲ページのトップへ