一般質問解説①「議会に対する市長の姿勢について」

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おはようございます!
8月31日開会の今通常会議では大きく3つの質問を、市執行部に対して行いました。
例の如く順次、質問背景を交えながら、取り上げていきたいと思います。

【1問目:議会に対する市長の姿勢について】

○質問背景
最近、越市長は自分に都合が悪い質問は、聞かれても答弁せずひたすら逃げている印象があります。
特に顕著だったのが、前回の議会で同じ会派の山本議員がタクシーの私的利用疑いに関する質問を投げかけ再三にわたり市長に答弁を求めたにも関わらず、部下の部長が答えていたことが挙げられます。またこの傾向は我が会派「志成会」だけのことではなく、どの会派の議員が聞いても同じようなスタンスであり、市民から見ると正直なところ「おかしな光景」に見えてしまっているでしょう。
そりゃそうです。市民を代表して議会で市長を指名して聞いているのに、なぜか市長は答えないのですから。

○市長への質問
改選後 最初の議会一般質問となった6月議会では、多数の市民の皆様が傍聴にお越しくださいました。市議会として皆様にアンケートをとっていますが、多くの傍聴者の方から共通して、「市長に質問しているのに何故、市長が答えないのか」という意見を頂きました。
・「市長は直接答弁する機会があまりに少ない。県議会では知事答弁がほとんどなのに、市長の考えを求められても答弁を回避するのは違和感を覚える。トップとしての自覚が不足しているのではないか。あるいは議会に対する姿勢に問題があるのではないか。」
・「3月議会に続き、今回も傍聴しましたが、市長答弁をされないのは何か理由があるのでしょうか。議員の質問にはまず市長答弁がなされるのは当然と思うのですが、とても理解に苦しむところです。」
このような素朴な声が多数挙がっています。確かに県議会などを傍聴していますと、知事が誠意をもって答弁をしています。市民の代表者である議員が、その場にいる市長に答弁を求めているのにも関わらず、担当部長が代わりに答えることが最近、頻繁に行われており、市民の皆様が理解に苦しむのもよくわかります。私もこうした市長の答弁姿勢は「不誠実である」と感じていますが、もしかしたら市長サイドからすると、そのように思う議員が傲慢であると思っているのかもしれません。
ついては、市長の議会に対する姿勢に通じるものがあると考え、市長に対し簡潔に伺いたいと思います。なぜ自身で答えることができる質問も部長に答えさせようとするのか。その理由をお答えいただきたく思います。

○市長からの答弁
大津市議会会議規定第27条第5項において、答弁者を指定頂かない旨が規定されています。このため執行部におきましては発言通告後速やかに登壇部長会議を開催し、ご質問の内容に応じて最適な答弁者を適正かつ慎重に選定しているところです。
代表質問については市長答弁を原則とし、一般質問については市政全般に関する事項であるかどうかや施策の重要度などに応じて答弁者を決定しています。その結果、市長に答弁を求められているものについて部長が答弁する場合もあれば、市長に答弁を求められていないものであっても市長が答弁する場合もあります。




以上やりとりです。市長が言いたいのは、大津市議会のルールで「市長が答えなくてもいい」となっているので、別に問題ないだろ!ということです。まあそうかもしれませんが、越市長は開かれた姿勢を目指しているのではないのでしょうか。市長に対して議員が市民を代表して質問しているのであれば真摯に向かい合い、事業の詳細や専門的でない内容ならば、答えようとする姿勢は見られなければなりませんが、そうした姿勢は越市長には見られません。

議会に傍聴にしに来られた方ならわかると思いますが、市長就任して間もない頃は、自分が答弁しなくとも熱心に議員と部長とのやり取りを聞いていたり、また議員から提案を行ったことをメモに書いていたりしていましたが、最近はそうした仕草も見られなくなりました。議会からの質問や提案を風でも吹いているかのように聞き流しているようにも見て取れます。
市民に対するパフォーマンスだけは一流なので、そのようなことを知っている市民の方はごく一部ですが、そうした越市長の議会での態度はしっかりと市民の皆様にも伝えていかねばならないと思っています。

せめてもの救いは、今回の質問に対して市長が答えたということです。場合によっては政策調整部長が答弁するかもしれないと思い、議会紛糾覚悟で臨戦態勢をとっていましたが、そうしたことをしなくて済んだのは本当に良かったです。

今回の質問を契機に、市民の皆様からの疑問の声も十分に考慮し、議会での答弁者選定を進めてもらうことを念じています。

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大津市議会議員 藤井哲也拝









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