大津シビックプライド・ウォーキング2日目(4)

ホームブログ>大津シビックプライド・ウォーキング2日目(4)



比叡山は根本中堂や戒壇院がある「東地区」と、やや落ち着きがある「西地区」、そして少し離れた「横川地区」とに分かれています。
東地区から西地区へは歩いて約15分くらい。
途中には、弁慶水といわれる場所もあり、源義経に仕える前に比叡山僧だったと伝わる武蔵坊弁慶が、千日に渡って山王院堂への参篭を続け、その際、仏前に供える水を汲んだのがここの湧き水だったと伝わることから弁慶水とつけられているそうです。

比叡山弁慶水

比叡山山王院堂


急な坂を下り東塔地区に到着しました。
最初に見るのは最澄を祀っている「浄土院」です。

比叡山浄土院2

比叡山浄土院


そこを過ぎると「我が志を述べよ」という最澄の遺誡碑と、「にない堂」と「本堂」があります。
最澄の遺誡は、「我が為に仏を作る勿れ、我が為に経を写す勿れ、我が志を述べよ。」というものです。 意味は、私が死んでも供養のために仏像を作ったり写経をするのではない。ただひとつ、私の志を世に伝えてほしいというものです。申すまでもなく、最澄の後を受けて延暦寺は大いに繁栄し、比叡山で学んだ多くの僧の幾人かがやがて浄土宗や浄土真宗、法華宗や曹洞宗や臨済宗などが生みだしていきました。

我が志を述べよ

比叡山にない堂

比叡山西塔本堂1

比叡山西塔本堂2


この東地区から徒歩30~40分の地点に横川中堂を中心とする横川地区があります。
横川中堂自体ももちろん有名ですが、もう一つ、おみくじ発祥の地である「元三大師堂」というところがあります。以前いったことがあるのですが、時間があれば此処にもいきたいところです。

今回は天台宗から分派独立した「天台真盛宗総本山・西教寺」と、そこから少し先にある魔境といわれる「飯室不動堂」に行きたいため、横川をあきらめ、再びケーブルカーで山下に戻ることにしました。すでに時間は15時半。比叡山に長く居すぎました。西教寺の受付時間が16時30分までなので急がねばなりません。

再び根本中堂などがある西地区へ。

いっとうしょうぐうばんとうしょうこく


私には座右の銘はありませんが、一番好きな言葉は今のところ この碑文にある言葉です。
「照千一隅此即国宝」。

一人一人が自分の身の回りの一隅を照らすように善行を行えば、社会全体が明るくなる。そういう意味だと捉えています。
いまの自分にできることは僅かかもしれませんが、できることを精いっぱい私心少なく善動機で動きたいと常々思っています。


※2日目(5)へ続く。


大津市議会議員 藤井哲也拝





▲ページのトップへ