【一般質問の解説③】 新たな企業誘致のための用地

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おはようございます。
一昨日は所属している農業振興サークルで地域の幼稚園児らのための芋植えを行いました。
現在国では、休耕田に対する資産税強化方針を打ち出しています。田畑の集約化と大規模経営による効率的な農業経営を目指すもので、方向性自体はいいものだと思いますが、現実的には様々な課題があります。
休耕田にならないように地域住民がサークルを作って有効活用するのもその一つだと思います。
また、若者が農業を就職先として考えるかということは大変重要だと思っています。現状では生産性が低く、農家の跡取りでない限り、なかなか就職先として農業を考える人は少ないかもしれません。
農業を理解し、新しい感性を持って、これからの農業施策についても考えていかねばならないと思っています。


さて一般質問では、大津市で新たな雇用を創出するための企業誘致(企業立地促進)のタネ地について取り上げました。

現在、大津市では草津市とともに地域活性化協議会を設置し、産業活性化のための施策展開を行っています。そこで重点的な企業誘致場所として掲げられているのが、「びわこサイエンスパーク」で、すでに1区画1.6ヘクタール余りを残すところとなっており、もうすぐ完売見込みです。

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都市再生機構西日本支社HPより)



中長期的に考えて人口減少を抑止する方策として重要なのは、近くにやりがいのある働き場所があるかどうかということです。働き場所が遠ければ自然と現役世代やその子ども世代は離れていきます。そのため、計画的に企業誘致を行い、魅力的な企業をひっぱってきて、地域経済に刺激を与えていく必要性があります。

これまでの大津市との議論の中で見えてきた、びわこサイエンスパークに次ぐ、新しい企業立地促進のためのタネ地候補地としては、「大津湖西台事業用地」(大津北部)、「イノベーションヒルズ事業用地」(瀬田の文化ゾーン)と「琵琶湖スマートコモンズ事業用地」(大津南部)でしょう。

「大津湖西台」については、所有者である大林組との土地譲渡をめぐる市内部の協議が続けられており、その結果によっては企業立地促進のための用地活用も視野に入れた道路建設が進むことになります。これまで土地譲渡に慎重姿勢だった市長が、かなり前向きな姿勢にシフトしたとのことです。

瀬田の文化ゾーンの奥に位置する「イノベーションヒルズ構想」は、国体施設の整備方針との兼ね合いからまだどうなるかわかりませんが、どうやら構想倒れになりそうです。また関津で民間主導で行われている「琵琶湖スマートコモンズ」についても、動きがないようです。



企業立地のための用地は、確保しようと思ってすぐに確保できるものではありません。
ここ数年で決定したとしても、実際に提供できるのは数年から10年先となります。
今回の質問においては、上記3つの候補地の状況を知ることができました。
総合的に、そして客観的に考えてみても、やはり大津湖西台の場所が新しい産業誘致の拠点として、現実的であると思ったところです。

市内部での協議が進められ、この夏に一定の方向が示されるところですが、私としてはなんとか物事が前に進むように、できる限りのことはやっていきたいと思います。



大津市議会議員 藤井哲也拝






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