「小さい行政」が良いと思う個人的理由。

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おはようございます。
滋賀県の大津市議会議員 藤井哲也(みんなの党) です。
いよいよお盆ですね。私は墓参りは明日に行こうと考えています。
本日は高校時代(東大津高校)のバスケ部顧問の先生の定年退職祝いがあります。その後、大津市真野で会合がありますので、なかなか夏季休暇はとれません。市議になってほとんど休みがありませんが、プライベートよりもパブリック優先が議員なので、もっとがんばっていこうと思います。


さて、私が所属している「みんなの党」。
先に「国家公務員給与カット法案」を国会に提出しましたように、「脱官僚」という基本的路線を2009年8月8日の結党以来2年間ずっと貫いています。

いわゆる「小さい政府」をめざしているのが、みんなの党です。
「小さい政府」とはなにかといえば、公務員・官僚が少なく、スリムな政府のことです。逆が「大きい政府」。
こちらは、公務員・官僚が多く、ぽっちゃりした政府のことです。
小さい政府の代表格はみんなの党であり、大きい政府の代表格が民主党菅直人政権です。税金をたくさん集めて、いろんなことを公共が行うというものです。逆に小さい政府は民間でできることは民間がどんどんやり、政府がすべきことを絞り込んみます。公共がすべきことが少なくて済むので税金などの負担は少なくなります。



私は個人的には「小さい政府」(市政でいえば小さい行政)が良いと考えています。
少し、「行政の役割」をわたしなりに考えて、まとめてみました。下の図です。





税金は言ってみれば、
村の長老が村民の儲けの一部を集めて、その年収穫が不作だった人へ配ったり、親を亡くしたり、または歳を経て働けなくなった人に分配するものと同じようなものです。(=福祉的要素)
またはもっと収穫を増やすべく、用水路をつくったり、田んぼを開墾したりするためにもつかわれるはずです。(=公共サービス)
そして、そうした公共サービスを考えたり、集めた税金の分配の仕方を考えたりする人を養うためにも使われます。(=行政システムの維持管理)

いずれにせよ、必要なため税金が行政機関によって徴収されるわけですが、行政への不信感が高まっている原因は、「税金が無駄に使われている」という認識を市民や国民が持っているからではないかと思います。
「自分が必死で働いて得た収入の一部なのに、行政がうまく活用せず、無駄なことばかりやっている!!!」というような不満が募り、そして言っても言っても何も変わらないと思い不信に至ります。

なぜ無駄が発生するのかと言えば、下図の通り、ひとつの大きな要因は、行政システムが大きすぎて、無駄に人件費や公共施設の維持管理費がかかってしまい、100の税金が集まったにもかかわらず、福祉や公共サービスにかけられるお金が80しかないというように思うからです。1万円払ったのに、8000円分のサービスしか受けられていないのです。




つまり、無駄に公務員が多すぎたり、無駄な施設が多かったりすること(大きな政府)が、結局は小さなサービスしか提供されないことにつながるためです。

では、不満を減らすために「小さい行政」にすればどうでしょうか?下記の図です。



公務員の給料の無駄を、能力給や職務給の導入により減らしたり、働かない公務員をカットしたり、または無駄な施設を民営化したり、そうすることにより、行政の運営コストが減少し、結果、市民や国民が受けられるサービスが増えます。(1万円を支払って9000円のサービスを受けられます。)


しかし、それでも完全ではありません。
本来、市民や国民は1万円支払えば1万円以上の価値あることを求めているはずです。モノを買う時でも一緒です。私自身も8000円の価値しかないものに1万円は払いません。1万4000円の価値があると思えば1万円払います。つまり行政は市民から税金を徴収するならば、その税金以上の価値を市民へ提供しなければなりません。




私はぽっちゃりした「大きな行政」から、スリムな「小さい政府」への移行をすべきと思います。書けば長くなりますが、まだまだ大津市でも無駄が多すぎるように思います。人事コンサルで大きな企業から中小企業の人事制度を設計させていただく経験の中で、いろんな職種の従業員に仕事内容をインタビューしました。
感じるのは、公務員の仕事は、そうした民間の業務量や質、数字へのプレッシャーと比較すれば明らかに楽だと見えてしまいます。


単純に「小さい行政」にするだけでは不十分で、頭を使って(税金以上の)「大きな公共サービス」にすべく付加価値をつけることが、市役所の機能として重要と考えます。
そのためには、「出る杭をうつ」、「事なかれ主義」の温床と私が考える「年功序列型賃金&処遇制度」を改め、どんどん前向きな意見やアイデアが若い職員からでも出せられるような「能力・業績連動型賃金&処遇制度」にしなければならないと考えます。


ただし、この「小さい行政」の考え方には、いろいろな考えがあるはずです。私の今の思いが絶対正しいわけでもないので今後も勉強をしていきたいと考えています。



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