一般質問の解説①『越市長の進退について』

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おはようございます。
「新世代・滋賀大津」の藤井哲也です。

一般質問の内容を順次取り上げていきます。
今回は全部で5項目の質問を致しました。
まず第1項目めは「市長の進退について」です。


【質問の趣旨・背景】

今年3月末に教育長が、5月末に副市長が共に任期半ばで辞任されました。
議会としては任期を全うすることを当然のこととして人事案に承認しています。特に副市長の辞任理由について、越市長は「懸案事項の区切り(まだ解決していないのですが・・・)」としていますが、「それなら最初から言っておけ!」と思います。最初から人事案には賛成しませんので。

まあそうした建前にスガリタイ市長の気持ちは分からないでもありません。自分自身の若さゆえの過ちは認めたくないものです。茂呂副市長の辞職については茂呂副市長自身が、「市長と職員とのパイプ役を果たす自信がなくなった」と明確に述べています。これを市長が否定する意味が分かりません。

こうした特別職の辞任の根底にあるのは市長の「組織統治能力」の不足です。
側近が相次いで市長のもとを離れ(2年間で副市長2人、教育長1人が辞職)ており、また職員の心もほぼ離れ切っています。市長の組織内における求心力は著しく低下しており、このまま行けばレームダック化は避けられないものと私は思います。

そうなると市民が一番不幸です。
市長には求心力を回復して停滞状況にある現状を打破し、改革スピードを上げるか、その自信がないのであれば辞職して頂くのがいいと私は心から感じています。やろうとしている方向性は私は決して間違っていないと思うのですが、その進め方、組織の動かし方に大変な課題があります。
市長の姿勢があらたまらない現状のままであるならば、本当に辞めてもらいたいと思っています。
そうした思いから、私自身もイザというときの心構えと覚悟は持ち、市長に対して進退を伺いました。


【市長答弁の趣旨】

現在のところ市政は順調であり、辞めるつもりはない。


【質問後の感想】


不祥事が続出しており、職員の士気は著しく低下しているように見え、管理職の疲弊感も高まっています。早晩、市民サービスに影響が出てくるものと思います。大津市のような大きな組織の場合、影響が出始めるのは1年とかではなく、2、3年後となります。蓄積されてきた組織内のフラストレーションは今後、一気に放出されるかもしれません。
結局そうなると、二元代表制のもと、市民生活に共同で責任を負っている議会にも責任が生じることになります。「議会はなにをやってるのか!!」というお叱りを実際に受けることも多いですが、今後はそうしたご意見・ご批判をもっと頂くことになると感じます。
市長の不信任議決には、「議員数の3分の2以上の者が出席し、出席議員の4分の3以上の者が賛成する」(地方自治法第178条第3項)ことが必要です。まだそこまでには議会の空気は醸成されていません
そこまで行かずとも、大津市議会としては、現在の市長の姿勢にどのような考えでいるのか、そして市長に対してどのようなことを求めているのか、なんらかの意思を明確にする(議決する)必要があると私はこの際、強く感じています。いま議会が動かねば市民からの信を失うのは議会のように思います。


大津市議会議員 藤井哲也拝



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