茂呂治副市長が辞任。

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おはようございます。
滋賀県の大津市議会議員、藤井哲也です。

本日付けで 大津市の茂呂治副市長が辞任されます。
私も昨夕の退任あいさつ式に参加をさせて頂きました。
これまでのご功績に対して心から敬意を持ち感謝申し上げます。


辞任理由については2点を挙げられました。
1点目は自分自身が期待された役割を担うことができなかったという問題。
2点目は市長との関係。

具体的な事例としては、今年度の予算編成過程における、英語教育をめぐる市長と教育委員会との間の政策形成プロセス。このことについては議会答弁でも以前、茂呂副市長自身が話をされたことがありました。教育委員会への市長の不当であり違法性がある直接介入です。
教育長が辞任した真の理由も、体調不良が主な理由ではなく教育行政に対する市長の不当介入事案があったと、踏み込んだ趣旨の指摘もありました。(体調不良も否定されませんでした)
【参考】2014/2/26 ブログ記事「教育長と副市長の驚きの発言。」



あいさつ会の最後に、市長と職員に対してもメッセージを述べられました。

市長に対しては、「人の意見をしっかりと今後は聞くこと」「思いの強さは正義ではない」「当然変えるべきものは変えなければならないが、変えてはいけないものまで変えてしまえばもはや後戻りはできない」などの言葉でした。

正直、越市長は頑張っているとは思うのですが、残念ながら「市長の器量」ではないと最近感じています。頭は少しいいのかも知れませんが、それ以上に社会経験が極めて少ないなと感じます。人の使い方、動かしかたの心得がないようです。

また部下を持つ職員に対しても、「部下を愛しなければならない」「部下は駒ではない」「大切に育てて、市民サービスを高めなければならない」との趣旨のことを述べられました。
私はこれは職員への訓示ではなく、市長に述べた発言であると、前後の脈絡や、その場の空気感から認識しています。
市長は部下を駒のように扱い、会議などでは罵声を浴びせかけ、怒鳴りつけ、そして人格を踏みにじっている、非常にレベルが低いものだと多くの職員が言っています。

いまや越市長への職員の愛着はゼロと言ってもいいかもしれません。
事実、市長から副市長に対する慰労メッセージに際しては、そのシラケタ空気が会場を覆い、誰一人として拍手はしませんでした。会場には数百人の職員がいたのにもかかわらず。



市長は副市長見送りの際、柱の陰(私の後ろ)でひっそりと隠れるように、副市長が車に乗り込まれているのを眺めていました。総務部長が「どうぞーどうぞー」と言って、人前に出るよう勧めているにも関わらず、最後まで副市長のもとに駆け寄って感謝の気持ちを伝えることはありませんでした。この距離感は茂呂副市長との距離感を象徴しているようで、捨て身の副市長からの諫言も、きっと市長の心には何も響いていないのだろうと思いました。



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あらためてこれまでのご労苦に対して敬意と感謝を申し上げます。

いま大津市役所は末期状態にあります。
以前も一度ブログに書きましたが、帝王学の書として有名な「貞観政要」には、諫言を受け入れることの重要性が述べられています。

古自り帝王多く情に任せて喜怒し、喜べば則ち濫に功なきを賞し、怒れば則ち濫に罪なきを殺す。是を以って天下の喪乱此に由らざるはなし。朕今、夙夜未だ嘗て此を以って心と為さずんばあらず。恒に公等の情を尽くして極諫せんことを欲す。


実は、あいさつ式に先立って副市長室に御礼を申し上げに行きました。
茂呂副市長とは、その昔 私が平野学区に住んでいた時、同じマンションに住んでいて、私の弟と茂呂副市長のお子様が友達であるという関係で、昔からよくして頂いた記憶がうっすらとあります。非常に親近感がある方でした。

面会の際、
1.今回の辞任で、越市長が意識を変えてくれなければ、大津は本当にダメになる。
2.所属長の思いをまとめたものを市長に提出した。これを公文書として扱う。
などを話して下さいました。

市長が自ら意識変革を図り、そして職員も市長の下に一丸となって、市民のために活動して欲しいという心からのメッセージを、市長が理解しなければ、34万人が住む大津は本当にダメになってしまいます。後世の歴史評価に耐え得る政治行政をしなければならないはずです。市長自身が何も感じないのであれば、市長には辞めてもらわねばなりません。議会も二元代表制の下、責任ある行動をとるべきです。



大津市議会議員 藤井哲也拝



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