教育長と副市長の驚きの発言。

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おはようございます。
大津市議会議員、藤井哲也です。

昨日は一般質問1日目。
私の出番は27日(木)の午前10時からとなりそうです。
もしよければ、パソコンの前からネット視聴できますのでご覧頂けましたら幸いです。
【参考】質問内容の詳細はこちら
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さて先日、代表質問において大津市教育長と茂呂副市長から驚きの答弁がありました。
以下、コピー起こしの概要です。


■冨田教育長の発言(要旨)
①特に英語教育については全教育委員が参加した協議を3回行った。
②その中で「英語だけに突出した予算措置に対する疑問」、「文科省が英語の新課程を前倒しで実施するとしている中で大津市が今独自に小学校の英語のカリキュラムを今する必要があるのかという疑問」、「文科省から出てくるカリキュラムとの整合性についての疑問」、それから何よりも「インターネットの活用事業の内容が不透明という中で、そこに多くの予算を投入することへの疑問」が私を含めて教育委員から出された。
③市長が予算編成するにあたり、教育委員会事務局の職員を使って、市長自身の意に沿う金額、内容になるように、何度か繰り返し資料作成を図った。
④その都度、私(教育長)は報告を聞いていたが、大変困惑していた。
⑤市長が予算権を持っているので、最後、「予算権は私が持っている」と言うと、政策論議ができず、その先の協議が難しいことがあった。
⑥最終的には今月の定例教育委員会で予算要求に対する審議を行い、英語教育の部分について同意できないと述べた。
⑦この思いは他の教育委員も共有している。
⑧ただし、予算案全体としては、やむなく賛意を得た。

■茂呂副市長の発言
①市長は教育委員会制度改革に寄せる思いが大変強い。この点は理解頂きたい。
②しかしながら、仮に明日ルールが変わるといたしましても、今日は今日のルールを守るべきだ。
③統括代表権を有する市長は、十二分に慎重な態度が求められている。
④地教行法 第29条では、予算権、条例提案権を持つ首長においては、教委の意見を聞かなければならないと定められており、執行部が教委と協議に臨む際には、十分に耳を傾ける基本姿勢が重要と感じる。
⑤富田教育長は他の教育委員と力を合わせ職員の心をしっかりと掴み、教育行政の推進に力を尽くしてきた。
⑥市長と教育委員会とが更にしっかり連携をしていけるよう、副市長として微力ではあるが市長を支えたい。


問題点はいくつかあります。

一つ目は、副市長が述べている通り、現在のルール下では市教委の意見を聞いて予算編成しなければならないが、教育長含め幾人かの教育委員の同意を英語教育予算に関しては得られていないこと。

二つ目は、他の行政委員会である教育委員会の職員に対して、直接指示命令をしていること。
A社の社長が関連会社B社の社員に指示命令しているのと同じであり越権行為であること。

三つ目は、庁内のガバナンスが機能していないこと。
教育長ならびに担当副市長が市長の言動に問題があると言っており、連携を図っているまたは今後図ると言っても、市長自身または教育委員会が変わらなければ連携も何もないということ。おそらくお互いが歩み寄ることが大切で、「私が予算をもっている」という姿勢で協議に臨むのは凡そ尊敬されるトップの姿ではありません。リーダーシップ論としては昔から「PM理論」というものがありますが、パフォーマンス機能ばかり強くて、メンテナンス機能がないリーダーは組織マネジメントが機能しにくいとされています。市長の資質に関る問題だと言えます。


本日もこれに関する一般質問がなされます。
予算に関る重要な事案であり、子どもの未来にも関わる案件です。
シッカリと正確な情報収集に努め、議案賛否の判断材料にしたいと考えています。


大津市議会議員 藤井哲也拝





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