平成24年度会計を審査する決算委員会が開かれました。

ホームブログ>平成24年度会計を審査する決算委員会が開かれました。



おはようございます。
滋賀県大津市議会議員、藤井哲也です。

今週は火曜日に私が所属している「生活産業委員会」と「総務委員会」で、木曜日と金曜日には「教育厚生委員会」と「施設委員会」、4つの委員会で分担して平成24年度一般会計・特別会計・企業会計の決算委員会が開催されました。

決算委員会の意義としては、昨年度の予算執行及び成果(費用対効果)を検証し、来年度予算に反映していくことにあります。
私としては以下のポイントでチェックに臨みました。

○ 議会で議決した通り、予算執行がなされているか。
○ 最小の経費で済むように、費用対効果が考えられているか。
○ 予算執行及び入札が、法令に則り行われているか。


今回は私が生活産業委員会で取り上げた事柄について5つ紹介します。


■ 真野大野に不法投棄されているドラム缶の撤去について
 平成24年度予算では、真野大野に10年ほど前から放置されている有害物質入りのドラム缶の撤去費が約1億円つけられ、議会議決がなされました。
 しかしながら、平成24年度は予算執行は1億円の約半分しか使われず、ドラム缶は安全な状態にしただけで未だ放置された敷地内に置かれた状態になっています。ドラム缶は1年半くらいで腐食が始まると聞いていますので、次の夏には再び危険な状態になります。
 なぜ予算執行がなされず、未だ敷地内にドラム缶が置かれているのか、執行状況について質問を行いました。
 結果的には、国の補助金がおりるのを待っているということです。担当者に聞くところ、そして地元の大野自治会への説明によると、早ければ10月下旬には補助金の内示がきて11月には撤去作業を開始できるとのことです。
 市当局には早急なる対応を今後も求め続けていきます。

■ 環境美化センターの現業職員の人件費と業務内容の評価
 環境美化センター(市中部のごみ焼却施設)には17名の現業職員さんがおられます。
 その方々の平均給与額と業務内容の評価を伺いました。
 答弁としては委員会中は最初間違った回答を受け、その後 訂正と詳細説明を受けました。それによると、現業職の方の平均給与額は 855万円 とのことです。そのうち、特殊勤務手当が13万円/年、残業手当が5万円/年 とのことです。
 携わっている業務内容は、大型ゴミ収集、引っ越しごみ収集、自治会の掃除で出たゴミの収集、堆肥を市内3か所に運搬、牛乳パックを兵庫県に運搬、不法投棄されているゴミの収集、災害で出たゴミの収集、乾電池の回収ということです。
 年収855万円のゴミ収集職員。。。私は民間感覚からして高すぎると感じます。

■ ヨシ保全事業の評価
 真野浜で私も参加しているヨシ保全事業。市内11か所で毎年びわこ開きに合わせて、ヨシ松明が作られます。
 ヨシは、水質浄化作業があるとされ、琵琶湖岸一帯に茂っております。水質浄化の仕組みとしては、新芽がつくときに水を吸い取って育つとされ、毎年 ある程度の大きさになったヨシを保全して、新芽がつくようにしておかねばならないのです。
 この事業について、市の評価を伺いました。
 市としては、こうした事柄に加え、地域のコミュニケーション活性化や連帯感を作るという点からも高く評価しているという旨の答弁がありました。

■ メディア広報PR事業費
 この予算は、新聞社や雑誌社へ大津を取り上げて頂くためのロビー活動費と捉えています。
 それにしては中途半端な額(250万円弱)だと思います。新聞や雑誌にちょろっと申し訳ない程度に取り上げてもらう程度なら支出しない方がマシだろうし、逆にもっと有効活用できると思います。
 市の答弁としては、ある程度の効果が出ているとのことですが、私にはあまりそうは感じられません。
 こうしたお金は閾値に達しなければ捨て金と同じだと感じます。使うならばある程度まとまったお金を用意すべきで、「一応やっていますよ」的なもののためにやっているならば廃止してもいいかもしれません。
 私としては、もっとこの事業は予算確保して充実させていくべきだと思います。

■ 公設卸売市場のPR事業
 大津市には公設卸売市場があります。平野学区で幼少期を過ごした私の記憶の片隅に少しだけ残っているのが、今の膳所パルコの場所にあった公設卸売市場です。現在は、瀬田大江町にあります。
 決算委員会で聞いたのは、じり貧となりつつある公設卸売市場の活性化のため、市場のPRにどれくらいの費用をかけているのかです。
 市の答弁としては、独自の企画はいろいろやっているが、お金をかけてやっているのは市場大学の3万円のみとのことでした。
 企業経営でも言えることですが、人件費や管理費だけではなかなか事業拡大はできません。
 マーケティングや営業にかけるお金をもっと増やすべきだと感じます。このままいけば卸売市場の閉鎖もありえます。それでいいのであれば現状維持(=退歩)でいいのですが、活性化を考えているならば、やはりもう少しPRについて考えるべきだと思います。平成26年度の予算にマーケティング・営業について計上されるかどうかを市の今後の方向性と捉え、注視したいと思います。

ichiba2510
(「市場の朝市」のポスター)


このほかにも問題が多数あがりました。
予算審査と異なり、決算審査は事後の確認となります。
決算委員会の討論・採決は週明けとなります。


大津市議会議員 藤井哲也拝

 

▲ページのトップへ