「大津市子どものいじめの防止に関する条例」可決!(+新教育長就任)

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おはようございます。
大津市議会議員、藤井哲也です。

昨日2月議会が開会しました。
初日に2件大きな事案がありました。


■大津市子どものいじめの防止に関する条例可決


昨年来17回にわたって政策検討会議を開き、私も検討メンバーとして議論に加わった、「大津市 子どものいじめの防止に関する条例」が即日採決にかけられ、1会派6議員を除く賛成多数により可決しました。
この条例制定には本当に多くの熱い議論がなされました。
条例の前文の一言一句にわたり議論が交わされました。以下に前文を掲載します。

(前文)
全ての子どもは、かけがえのない存在であり、一人一人の心と体は大切にされなければ
なりません。子どもの心と体に深刻な被害をもたらすいじめは、子どもの尊厳を脅かし、
基本的人権を侵害するものです。しかしながら、いじめはいつでもどこにおいても起こり
得ると同時に、どの子どももいじめの対象として被害者にも加害者にもなり得ることがあ
ります。このようないじめを防止し、次代を担う子どもが健やかに成長し、安心して学ぶ
ことができる環境を整えることは、全ての市民の役割であり責務です。一人一人の尊厳を
大切にし、相互に尊重しあう社会の実現のため、いじめを許さない文化と風土を社会全体
でつくり、いじめの根絶に取り組まなければなりません。ここに、いじめの防止について
の基本理念を明らかにして、いじめの防止のための施策を推進し、その対策を具現化する
ためにこの条例を制定します。

【参考】大津市子どものいじめの防止に関する条例(PDF)

枝葉末節の部分では意見が若干異なることはありますが、おおよそ納得できるものにしあがったと思います。
2年後には条例に伴う対策事業の運用状況を踏まえ、再検討を市長に課す附則を設けています。
今後とりあえず2年間、市長が行う対策をしっかりとモニタリングし、再度の条例改正の際に必要があれば、より良い条例になるよう努めたいと考えています。

本日はこの条例可決に伴う、平成25年度補正予算が新たに提出されました。
この予算案も改めて精査を進めていきたいと思います。



■新教育長就任

本来5人必要であるにも関わらず昨年12月から空席であった教育委員会委員に、瀬田工業高等学校校長なども務めた富田 眞氏 が即日採決により教育委員となり、その後開催された教育委員会臨時会において、新しい教育長に富田氏が就任することが決まりました。
富田氏とはこれまでお会いしたことがなく、採決に先立つ議案質疑において、市長に対しどのように教育委員会事務局をマネジメントし、組織変革を行うことを期待するのかを質問しました。
市長からは「これまでの富田氏の経験及び実績の説明をいかして開かれた教育委員会になるように」期待する旨、答弁がありましたが、正直なところもう少し具体的な答弁がほしかったところです。再質問をしましたが、「意思疎通をしっかりとし・・」などというまたもや抽象的な答弁で、「多分、マネジメントとかわかっていないんだろうな」と感じ、再々質問は控えました。正直なところ、市長答弁はかなり期待外れで残念でした。
組織マネジメント経験もない中で、いきなり市長になって実務に携わっているので仕方ないと思うのですが、市長にはもう少しマネジメント論について勉強を深めて頂きたいと、たった数分の答弁でしたが、私にはそう感じました。
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とはいえ、富田氏においては、品質保証や品質管理分野におけるプロフェッショナルで、かつて民間企業でデミング賞やPM賞の受賞に尽力され、またある程度大きな企業での経営経験そして組織マネジメント経験、学校現場に4年間という短い期間ですが関った経験を予めキャッチしていたため、私自身も期待する意味も込めて賛成をいたしました。
TQMの視点も取り入れて、組織変革と学校経営品質の向上を、そして市民の満足度向上をめざす教育行政の推進に向けて、着実に物事を進めて頂きたいと思います。


大津市議会議員 藤井哲也拝


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