真野学区自主防災会主催の防災研修会@福知山市

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こんばんは。
大津市議会議員、藤井哲也です。

昨日は地元の大津市真野学区の自主防災会、自治連合会の皆皆様が防災研修を実施されましたので、私も僭越ながら参加させて頂きました。
真野学区は、琵琶湖西岸断層帯や花折断層帯があることが知られており、可能性はかなり低いとされるもののこれら断層帯に起因する地震が起きるときは震源地近くに位置することになります。
【参考】大津市防災カルテ(真野学区版)

また学区を縦断する形で、真野川が流れており、古くからこの川はあふれる川だと言われており、私の同級生で近くに住んでいる人に聞いても、よくあふれたと聞きます。
昨年、滋賀県は「地先の安全度マップ」を公表しました。
大津市が公表しているハザードマップは琵琶湖洪水時の浸水状況を示したもので、真野川の氾濫に伴う浸水状況は記載されていません。
現時点では滋賀県のみが真野川の浸水状況を示しているため、このデータを用いて対策を練るしかありません。

今回、地元自主防災会と自治連合会では、真野川の氾濫に備えるため、福知山市へ研修に参りました。
福知山市は、市を「由良川」という大きな川が横断しており、この川が氾濫して幾度となく大被害が生じたとのことでした。最近では2006年に家屋の2階まで到達する大浸水(洪水)が発生したとのことです。

最初に訪問したのが、「福知山市治水記念館」。

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(福知山市治水記念館外観)

昔の町屋を改造して記念館にしておられます。
中には急速な水位上昇にも対応できるように1階から3階(屋根裏)に一気に荷物を引き揚げる滑車があったり、水圧に負けないようなドアがあったりと、多くの工夫がなされているのを見学しました。


次に訪問したのが、「福知山市防災センター」。

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(福知山市消防局員による研修)

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(福知山市防災センター)

福知山市消防本部防災センターは、消防本部があり緊急時には司令部となる機能があるのみならず、平時においては市民の危機防災意識の向上のため様々な研修や啓発活動を行う拠点のようです。

もともとは平坦な場所に立地していた消防局も、この防災センターを作りに当たり、洪水の影響を絶対に受けない高台においたとのことでした。
(大津市の北消防署は、なぜか真野川沿いにあり、しかも消防署前の国道477号線は真野川浸水時に交通アクセスが断絶する可能性があります)


自主防災会としては、避難経路をあらかじめ決めておくことや、災害時のサイレンの確認や耳や足が不自由な方などへの対策を講じておく必要があるように感じました。
また大津市としては、災害警報の在り方や検証し、災害時の司令拠点や装備品が本当に問題ないのか確認する必要があるとあらためて感じました。

私個人としては、やはり北消防署がこの4月から改築がはじまり、平成28年から「(仮称)北部地域総合消防防災センター」になる件につき、本当に現在の立地で緊急時に機能が維持できるのかが、先の議会でも一般質問をしましたが、あらためて不安に感じるところです。
いざ災害という時に、役に立たない事態が起きないよう、真っ白な気持ちで再度確認せねばと思います。


防災・減災は行政だけでは成立せず、地域の力が必要となります。
今回の自主的な防災研修は実り多いものでありました。
私も議員の立場を預からせて頂いておりますので、地域住民のこうした活動を応援し、必要に応じて議会で行政に働いかけたいと考えています。

火曜日からいよいよ議会です。
すでに議案説明は終わりましたので、一般質問の作成に取り掛かっています。


大津市議会議員 藤井哲也拝




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