4年の月日が流れようとしています

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2019年5月に議員任期が満了して、早くも3年半が経ちました。
あと半年後には地方統一選です。

思い返せば、大変いろいろなことがあった4年間だったように感じています。
8年間、地方議員をさせて頂き、いろいろと迷いはあったもののスパっとキャリアチェンジをしました。

2019年5月から2022年2月までは、株式会社ミクシィで社長直下の政策渉外を担当しました。
地方議員の経験が果たしてビジネスでも生かすことができるのか半信半疑ではあったのですが、政治家とのつきあい方という点で、地方議員の経験が生き、様々なネットワーク構築を行うことで、会社にも貢献できたように思います。またこの期間は私にとって、結構イケてるビジネスマン、とりわけエンジニアの方のレベルを知ることもできました。国政というのは報道で見る者が中心でしたが、この期間、多くの国会議員や国会議員秘書、また霞が関で働かれる官僚の方々とお出会いして実際に接することで大変、国政を身近に感じられたように思います。

なれない単身赴任の影響からか心臓を傷めてしまい、もう少しミクシィで働きたかったものの2020年2月でミクシィを退職した後は、その4月からは株式会社パブリックXを新たに設立し、フリーのコンサルタントとして幾つかの自治体の総合計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略、各種行政計画の策定支援に携わりました。総合計画や総合戦略づくりは、結構楽しかったものの、介護福祉計画や障害福祉計画などは法定計画とはいえ、ほぼ決まり切ったことを書くだけだったので若干物足りなさはありました。とはいえ、行政は基本的に計画に基づいて予算執行され施策に取り組まれるので、その根幹である行政計画を策定することは大変意義がありましたし、実際にそのプロセスに入ることで、行政内部のコミュニケーションがどのように行われているのか、どのような無駄があるのか、どのような課題があるのかをよく理解できたように思います。

2021年4月からは、元横浜市議だった伊藤大貴さんに誘われて、「官民共創」分野の仕事に携わりました。伊藤さんにお出会いしたのもミクシィ時代でしたので、東京に行ってチャレンジしたからこそ出会えた縁だと思います。今思い返せば、ミクシィ時代は本当にたくさんの会合に顔を出し、様々な方とお会いすることができました。素晴らしい財産になっているなと感じています。伊藤さんから誘われて、事業本部長として取り組んだのが「逆プロポ」というサービスでした。従来の「公募プロポーザル」における行政と民間との関係を逆転させ、民間が自治体を募集するというスタイルで、地域や社会課題を解決しようとするスキームです。もともと私は自分で会社経営し泥臭く仕事をしてきたので、こういった事業立ち上げの仕事は得意なのですが、この「逆プロポ」のサービス立ち上げも、いろいろと試しながら取り組みました。

そして2021年11月に、伊藤さんと株式会社スカラの伊佐治さん、そして私の3名で立ち上げたのが現在、主に従事している株式会社ソーシャル・エックスです。「逆プロポ」を本格的に事業展開していくことはもちろん、官民共創というスキームにより、大きな社会インパクトを創出していこうとしています。おりしも、国も「社会課題は成長のエンジン」と骨太方針で提起するなど、地域課題は一義的にこれまで行政を中心に取り組まれてきた問題でしたが、いま正に、そうした地域課題もビジネスとして解決していくことが社会からも要請されてきています。ソーシャル・エックスはその先頭を走っていると自負していて、今後も政府や先進自治体と連携しつつ、新しいフィールドを開拓していきたいと考えています。

また、私自身のライフワークである就職氷河期世代支援にも取り組んできた3年半でした。2020年4月からは滋賀県の就職氷河期世代支援の実務を担い、2021年4月からはアドバイザー的ポジションで関わらせて頂きました。滋賀県のみならず、神奈川県、愛知県、東京都、千葉県などからもお引き立てを頂き講演などを担いました。寄稿執筆やコメンテーターの仕事もさせて頂きました。また、ミクシィ時代のロビイングの経験は、就職氷河期世代支援の政策形成プロセスへの参画という点でも生かすことができたと感じています。

未来のことは、まだ分かりませんが、体力気力を十分に養い、引き続き、社会の諸問題に取り組むとともに、政治を志した初志を忘れず、「貧しい人のため」、「将来困窮する人がいなくなる社会のために」、仕事にプライベートに励みたいと思います。
ご無沙汰している方には大変失礼をしておりますが、引き続きよろしくお願い致します。

藤井哲也拝


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